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「サンローラン」の映画制作部門「サンローラン プロダクション」による初の長編作品『エミリア・ペレス』が公開中

セブツー

「サンローラン(SAINT LAURENT)」の映画制作部門「サンローラン プロダクション」が初めて手掛けた長編映画『エミリア・ペレス』が絶賛公開中だ。『エミリア・ペレス』は、フランスの巨匠ジャック・オーディアールとタッグを組んだゴージャスな一本。ミュージカル仕立てで制作され、セリフと音楽、ダンスがシームレスに融合し、ストーリーを鮮やかに彩っている。

能力はあるが性別や人種に阻まれ、活躍が認められずに悩む弁護士のリタ。そんな彼女のもとに、極秘の依頼が舞い込む。依頼主はメキシコ中から恐れられる冷酷無比な麻薬王、マニタス。半ば拉致のような形で連れてこられ混乱するリタに、彼は一言「女になりたい」と呟いた。家族も地位も捨てて麻薬王マニタスを抹消し、性別適合手術を受けて名実ともに女性となって"本当"の自分を生きたいという依頼。とんでもない無理難題だが、破格の報酬に目が眩んだリタは持ち前の頭脳で完璧な計画を実行する。4年後、異国の地で華やかな生活を送るリタの前に「エミリア・ペレス」を名乗る女性となったマニタスが現れ、とある依頼を持ちかけることで、2人の物語は再び大きく動き出していく。

麻薬王マニタス、そしてエミリア・ペレスを演じたのは、トランスジェンダー俳優であるカルラ・ソフィア・ガスコン。マニタスからエミリアへ、まさに別人とも言える大きな変化を見事に演じ切った。リタを演じたのは、『アバター』など多くの話題作に出演するゾーイ・サルダナだ。歌、ダンス、演技全てで圧巻のパフォーマンスを披露し、アカデミー賞助演女優賞を獲得した。麻薬王マニタスの妻は、歌手・女優のセレーナ・ゴメスが務める。突然の夫の喪失、そして現れたエミリアに戸惑いながらも、自由を求めてもがく姿は必見。彼女の歌声がミュージカル映画としての本作の魅力をさらに引き立てている。

「サンローラン」として初の映画制作部門「サンローラン プロダクション」は、クリエイティブ・ディレクターを務めるアンソニー・ヴァカレロにより2023年に設立された。本格的な映画業界への参入は、「サンローラン」で彼が手掛けるコレクションのシネマティックなムードと強く結びつき、メゾンの益々の発展を予期させる。同年の第76回カンヌ国際映画祭ではペドロ・アルモドバル監督、イーサン・ホーク出演の『Strange Way of Life』がオフィシャルセレクションとしてプレミア上映された。

根っからの映画好きであるヴァカレロは、「サンローラン プロダクション」の役割をあくまで監督たちのビジョン実現のための支援として認識する。ブランドの宣伝に映画を利用することはない。幼い頃から映画に支えられ、背中を押されてきた彼らしい信念だ。しかし「サンローラン」の美学までもが失われる訳ではない。本作でも、ブランドのアーカイブからインスピレーションを受けた衣装が数多く扱われている。彼女たちが纏う衣装は美しいだけでなく、キャラクターそれぞれの年代、生き方、心情の変化を鮮やかに映し出す。

女性に生まれた苦しみと、女性に生まれなかった苦しみ。どこからが女性なのか。自分らしさとは何か。多様な選択肢の中で迷いながら生きるあなたの背中を、エミリア達が力強く押してくれるだろう。

■『エミリア・ペレス』概要
全国公開絶賛公開中
監督:ジャック・オーディアール
出演:ゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン、セレーナ・ゴメス
配給:ギャガ

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