千葉ロッテ・東北楽天でプレーし、昨シーズンは指揮官として東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を務めた今江敏晃さんが『ラブすぽ』トークショーに初登場!【「ラブすぽ」トークショーレポート】
現役時代やWBCの秘話、監督としての経験談など、笑いあり涙ありのリアルトークでファンを魅了!
プロ野球の現役選手やOBの方をゲストにお招きして開催するリアルトークイベント『ラブすぽ』。今回のゲストは今江敏晃さん。昨シーズン東北楽天の監督を退任し、現役、コーチ、監督とプロ入り後23年間ユニフォームを着続けた今江敏晃さんが、惜しまれながらユニフォームを脱いだ今、プロ野球界で過ごした日々や様々な経験談を語ってくれました。
ロッテファン、楽天ファン、プロ野球ファンで埋まった会場。メインMCのDJケチャップさんが登場し会場はさらに盛り上がりを見せる中、午後7時プレイボール(『ラブすぽ』ではスタートのことをプレイボールと呼んでいます)。
盛大な拍手の中、黒のセットアップに白のスニーカー、現役時代さながらの引き締まったボディで今江さんがステージ上へ。盛り上がった会場で、開口一番「僕、出てくる必要あります?」の一言にご来場のお客さんは大爆笑!一気に空気を“今江主義”に引き寄せていました。
今江さんとケチャップさん、二人がお話するのは意外にも今回が初めてとのこと。今江さんは(ロッテ)入団当初のイースタンリーグで、当時ベイスターズのファーム(湘南シーレックス)時代にスタジアムDJを務めていたケチャップさんのことは知っていたようで、同じ関西出身ということも相まってすぐに意気投合!
京都出身の今江さんは、子供の頃はご両親の影響で巨人ファンだったそうですが、憧れの選手は元スワローズの古田敦也さんだったそうです。
今江さんご本人いわく、小・中学校の頃が野球の上手さや実績(ジャイアンツカップ優勝やボーイズリーグの世界選抜で世界大会優勝など)はピークだったそうで、高校は名門PL学園へ。1年夏から4番を任され、2年時は甲子園出場と順風満帆な野球生活を送っていましたが、寮生活や上下関係の厳しさなど、当時の様々なお話も披露してくれました。
誰もが今江さんの人柄の良さをビンビン感じながら、ケチャップさんから「でもPLっぽくないよね?」と訊かれると、「よく言われるんです。僕(と一部先輩)はちょっと毛色が違うみたいです!」と、会場の笑いを誘っていました。
プロ1年目から一軍昇格!
2001年ドラフト3巡目で千葉ロッテに入団した今江さん。プロ1年目の4月に一軍に初昇格し、プロ入り後も順調なスタートを切りました。今江さんいわく、オープン戦が好調であったことや一軍レギュラー選手の怪我による離脱などもあってとのこと。
高校を卒業してすぐプロ入りということで、先輩は厳しくて話し掛けられないし、練習後の移動方法などが分からず苦労した話も披露してくれました。
プロ4年目の開花、人生が変わった出会い!
2年目にファームで好成績を収め、3年目は当時ショートに不動のレギュラーがいたためサードへコンバート。ベテランや外国人選手とレギュラーを争うまでに成長を遂げ、オールスターゲーム以降は良い感じだったそうです。
そして迎えた4年目は、開幕スタメンを果たすとシーズンを通して活躍。日本シリーズではMVPにも選出されました。2004年に(メジャーで監督経験のある)ボビー・バレンタインさんが千葉ロッテ監督に就任。「この出会いがあって今の自分がある」と、出会いに感謝していました。
天国から地獄に…
来年(2026年)は第6回WBCが開催されますが、今江さんは2006年の第一回WBCの侍ジャパン優勝メンバー!超失礼なことにケチャップさんから「(今江さん)WBCに出てたの印象ないわぁ」と一言。王さんが監督を務め、イチローさんが参加して盛り上がりを見せた第一回WBC。
今江さん自ら、予選リーグの韓国戦で“やらかした”という自身のエラーから逆転されたシーンを振り返ってくれました。そして、決勝トーナメント準決勝で3度目の対戦となった韓国戦。ここまで2連敗、もちろん負けたら終わりとなる1戦。この日もスタメンで出場していた今江さんが、0-0で迎えた終盤チャンスの場面で代打を送られたことについて、「これまでの野球人生で代打を送られたことはほとんどなかった」と、その時の気持ちを語ってくれました。もちろん、悔しい思いもあったそうですが、代打の福留さんがホームランを放つと嬉しさがこみ上げてきたそうです。
ケチャップさんからは「SNSがまだない時代でほんま良かったなぁ」と、前年は調子が良く野球が楽しかったという天国から、自身のエラーがきっかけとなって逆転された試合を「地獄でしたよ」と、赤裸々に語っていました。
FA時の心境や監督を経験して感じたこと
ロッテからFAで楽天入りした時の心境、その後若くして楽天の監督に就任し、昨シーズンをもって退任したことなど、当時を思い出しながら言葉を紡ぎ、真摯に語ってくださった今江さん。
今江さんが現役時、調子が良い時も悪い時も試合に使ってくれた(元監督)バレンタインさんのことを引き合いに出し、自分も(監督として)楽天の若い選手を起用し続けたことなども話してくれました。
『ラブすぽ』恒例のツーショット写真撮影後は質問タイム
そして、『ラブすぽ』恒例のツーショット撮影タイム。今回も今江さんとご来場皆さんの笑顔がとても印象的でした。
また、撮影後はご来場皆さんからの質問タイム。現役時代に起こったメンバー表の誤記入によるスタメン違いの珍事件や、ドジャース大谷選手がその昔今江さんの打撃フォームを参考にしていた!という話を聞いてどんな思いか?など、様々な質問が寄せられました。
こちらも『ラブすぽ』恒例“当時の打撃フォーム見せて”のコーナーへ。「懐かしい!」と声も上がりながら、数多くのシャッターが切られていました。
今江さんからの感謝の言葉
さて、時刻は午後8時50分。最後に今江さんから「今年初めてユニフォームを着ない生活をして、いろんな場所で『昔からファンでした!』とか、『現役時代ずっと応援していました!』という生の声を聴く機会が本当に多くて“こんなに応援してもらえていたんだ”」と、感謝の言葉で締めくくり。
今江さん、「近いうちにまたユニフォーム着るんだろうな!」と誰もが思ったことでしょう。
『ラブすぽ』は今後もファンとアスリートを繋ぐ!
最後になりますが、今回は(席数限定)私物へのサイン特典付きスペシャルシートをご用意するなど、これまでの『ラブすぽ』トークショーにはなかった特典も実施。今後もご来場皆さんやゲストが一緒に楽しめるトークショーを企画してまいりますので、イベント情報など『ラブすぽ』や関連SNSを是非チェックしてください。
ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
写真・天野憲仁
下村泰司(しもむら やすし)
フリーアナウンサー
小学校3年生で野球をはじめ、高校時代は3年夏に主将として甲子園出場。地方局アナウンサーを経てその後はスポーツ業界に長年身を置きスポーツマーケティング会社やプロ野球球団のスタッフとして仕事に従事。3年前にフリーランスに転身し現在は主にMLBの実況などを担当。『『ラブすぽ』』スタッフ歴は約3年でアスリートの話に毎回刺激を受けながら肉体改造を誓うも日々増量中・・・
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