卵を10個使って巨大オムライスを作ってみたら…「ライスどこいった?」ってなった
ある日、10個入りの卵のパックを見た時にふと思った。「そういえば、この卵を全部一気に使ったことはないな」と。
卵といえば、2つもあれば満足できる大きさのオムレツが作れる食材。その5倍の量を使えば、大満足間違いなしの卵料理が作れるのではないだろうか。
卵料理の中でもより食べ応えがあるものといえば……オムライスかな?
ということで、卵を10個使ったオムライス作りに挑戦してみることにした。
・池ができた
さっそくオムライスの土台であるチキンライスを製作。卵10個を支えるための土台ということで、チキンライスも大ボリュームだ。
チキンライスをお皿に盛りつけたら、いよいよオムレツ部分を作っていこう。
なお、筆者の腕ではナイフを入れてふわっと開くタイプのオムレツは絶対に作れないので、平べったい卵焼きを上に乗せるタイプのオムライスにしようと思う。
まずは卵の中に牛乳を加えてかき混ぜ、卵液を作る。
10個分の卵を混ぜきるには時間がかかるかな? と思っていたのだが全くそんなことはなく、すんなりときれいな卵液になってくれた。
フライパンにバターを入れて、完成した卵液を流し込んでみると……
…………池?
ついいつもの感覚で一度にまとめて入れてしまったけれど、これは数回に分けて入れた方がよかったやつだな……あまりにも量が多すぎた。
当然、加熱にかかる時間も長め。なかなか固まらずに「大丈夫か?」とちょっと不安になったけれど、数分経つとじわじわと塊の部分が増えてきた。
全体が一つにまとまったところで、チキンライスの上に盛りつける。
このサイズなので崩さずに移動させるのが難しく、もたついていたらちょっと火が通りすぎてしまった。素人が手を出していいものじゃなかったかもしれない。
とはいえ、ケチャップをかけたらそれなりの見た目になったのでほっとした。巨大オムライス、完成だ~!!
・ほぼ卵
うん、知ってたけどでっかい!!
「iPadにも引けを取らない大きさ」と言ったら伝わるだろうか。あまりの大きさと質量に、山崎製パンの「スイートブール」という菓子パンを思い出した。
写真と文章だけだとなかなか伝わらないと思うけれど、このサイズの卵焼きとお米の塊が目の前にあるのは結構な迫力。
試しにスプーンで一口分をすくってみても、ほとんど形が変わらなかった。もしかするととんでもないものを作ってしまったのかもしれない。
そのままスプーンを口の中に入れてみると……
────卵焼き、分厚っ!!
確かにチキンライスも一緒に食べたはずなのに、味と食感の8割が卵焼きのものだった。え、ライスどこいった?
たまたま卵焼きがたくさん集まっていた部分だったのかな? と思って食べ進めてみたけれど、どこをすくっても大体同じような感じだった。
チキンライスの味や食感もたまに感じるものの、すぐに卵焼きが乱入してきてあっという間にかき消されてしまう。
おかしいな、チキンライスもそこそこいっぱい作ったはずなんだけどなぁ……卵を10個も使うとこうなるのか、と実感した。
でも、おかげでバターのまろやかな風味がする卵焼きの味を存分に堪能できて幸せだったな。
・腹持ちが半端ない
ちなみにこちらのオムライス、卵が分厚いからなのか食べた量以上にお腹いっぱいになった。一度に食べきれる量ではないので、数回に分けてゆっくりいただこうと思う。
数日間このおいしいオムライスが食べ放題だと考えると、仕事も頑張れる気がする。
卵焼きを作るのだけちょっと大変だったけど、うまくいけば見た目でも食べ応えでも大満足できること間違いなしの巨大オムライスができるはずだ。
腕に自信がある方は、挑戦してみるのもアリかもしれない。
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.