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イトーヨーカ堂がアダストリアとの協業ブランド「ファウンドグッド」の調達を終了

セブツー

イトーヨーカ堂は、アダストリアが展開するアパレルブランド「ファウンドグッド(FOUND GOOD)」の調達を、2025年秋冬シーズンをもって終了する。同ブランドは2024年2月、東京・木場店をモデル店舗として販売を開始し、同年7月には全国64店舗に拡大していたが、導入からわずか2年弱での打ち切りとなる。

「ファウンドグッド」は、「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」や「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」「ニコアンド(niko and ...)」などを手掛けるアダストリアが企画・開発・生産したブランドだ。イトーヨーカ堂の店舗内に導入され、幅広い世代のファミリー層を意識した価格帯と商品構成で展開されてきた。

イトーヨーカ堂は2023年3月、衣料品事業の縮小と構造改革を打ち出しており、従来のような自社開発のアパレルからは撤退している。今後は「食」を軸に、コンビニ事業や食品スーパー事業、スーパーストア事業との連携を強化し、生活インフラとしての総合力を高める方針だ。「ファウンドグッド」の導入も、食品売り場の買い物客を衣料品売り場へ誘導し、買い回りを促す狙いがあった。

しかし、販売開始から短期間での打ち切りは、同戦略の難しさを浮き彫りにしたといえる。近年、総合スーパー各社は衣料品売り場の縮小や撤退を進めており、専門アパレル企業と提携することで存在感を維持しようとする動きが目立っていた。イトーヨーカ堂も例外ではなく、アダストリアとの協業は一つの実験的取り組みだった。

今回の決定により、イトーヨーカ堂のアパレル事業はさらに縮小する見通しだ。一方で、アダストリアはすでに自社の主要ブランドで確固たる地位を築いており、イトーヨーカ堂での「ファウンドグッド」展開終了による影響は限定的とみられる。ただし、GMS(総合スーパー)でのアパレル販売モデルの有効性については、今後の業界全体の課題として議論が続きそうだ。

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