雨のライトゲームでシーバス・キビレ・チヌを手中【大阪・泉大津】メバリングタックルで挑戦
季節の変わり目。寒暖差でどうにも腰痛がひどいので、しばらくは釣りを控えていた。そうするうちに入梅し、雨が続く。ここで完全に止まってしまうと次に釣る日がいつになるかわからない。しくしく雨は降っていたが、泉大津まで出かけた。持ってきたのはメバリングタックル1本だ。なんでも来い!
泉大津でライトルアー釣行
釣行日は6月10日。前日からの雨、この日も小やみになりながらの雨で、なかなかうっとうしい日だったが、重い腰を上げた。どちらにせよ、この時期レインウェアを着ていくことになるのだから、完全に晴れの日を慎重に吟味する必要もないのだ。濡れる覚悟はもともとで、海へと向かった。
泉大津のマイポイントには予想通り浮きゴミが散らばり、濁りもひどく、釣りが成立するかどうかギリギリの状況だった。しかし、実はここ最近どうもバチ抜けが始まったらしく、それも猛烈なものだと聞く。このポイントは背後の建物の灯りを受けるので、曇りでも雨でも多少はバチが水面に浮いてくる。
けれど、目視した限り、多毛類の姿は見えない。ともあれ、やってみることだ。メバリングタックルにメバル用のプラグで、シーバスでもチヌでも本命メバルでも何でも来いのマイスタイルでいってやる。
濁りに苦しみながら
浮きゴミがひどいので、まずは水面の状態がまだしもマシなところを見つけて打っていく。幸い、二か所ほどオープンに向かってまっさらなポイントがあったので、そこに向かってプラグを放った。
表層をちょっと潜る感じのプラグで、水押しが強い。アピール力重視だ。二十分ほどやっていると、手前で小さな手ごたえがきた。横走りする典型的なキビレの引きだ。
サイズは30cmほど。これがメバルならば尺メバルだが、残念ながらどこからどう見てもキビレ。まあ恨みはない。むしろ早々にこのバッドコンディションでボウズ逃れさせてくれたのだから感謝の再放流。
60cmシーバスをキャッチ
しばらくすると、これだこれだ、という感じのシーバスの捕食音がそこかしこでし始めた。ボラジャンプも混じるが、明らかにシーバスの活性が高くなっている。フローティングでは食ってこないので、シンキングタイプのものにした。ややアピール力不足のクリアカラーだが、シーバスの高活性を信じてキープキャスティング。
信じれば願い届く。先ほどのキビレの再現を見るように、手前でバチャコン!と食ってきて猛烈に海中に引き込んできた。ああでも小さい小さいと苦笑したが、意外にコイツ、なかなか引きやまない。もしかして60cm超えているかも?と思ったら、その通り、まんま60cmのシーバスが姿を現した。
これが普通のシーバスタックルで釣っていたら1分程度でケリがついている獲物なのだろうが、メバルタックルでやると3分ちょいは楽しませてくれるからハラハラしてたまらない。私はMなのだろうか?いや、フィネスのFだ!
ラストはチヌでフィニッシュ
そのあと少し雨脚が強まり、一時視界がゼロに。ちょっと小休憩してから、「どうしようかな」というしょげた気分でキワにルアーを流し込んでいると、突然チヌが食ってきた。これ幸いと取り込んで、ここで納竿とする。終わってみればキビレ、チヌ、シーバスの春の魚が揃い踏み。なかなかいい釣りだ。
絶賛雨中というコンディションのせいもあるだろうが、メバルが出ず。もはや初夏の海かと思われるほど海水温も高いので、これからは難しいかもしれない。
今年は梅雨メバルは釣れなかったという感じで終わるのか、はたまた通い続けていればポンポンと出る日があるのか。腰痛なんて言い訳にせずに、とはいえコルセットで腰を補強しながら(この日は忘れてきた)、釣りにくい時期も出張っていきたい。
<井上海生/TSURINEWSライター>