1辺50センチの土地にベンチや植栽 長泉町が”世界一小さな公園”を世界記録登録へ
■面積0.25平方メートルの”公園”を世界記録に クラウドファンディング開始
静岡県長泉町が町内にある“世界一小さな公園”を世界記録に申請するため、クラウドファンディング型ふるさと納税を開始した。1辺わずか50センチの正方形の場所は一見、公園とは認識できず、気付かずに通り過ぎてしまう可能性もある。ただ、よく見るとベンチや植栽といった施設が設けられている。
子育て支援が手厚く、首都圏からのアクセスも抜群な長泉町は移住先として人気が高い。その長泉町の下土狩地区には、“世界一小さな公園”をうたう「長泉町立中央保育園西ポケットパーク」がある。レンガで囲まれた土地の面積は0.25平方メートル。敷地内に設置された木製のベンチは大人1人が何とか座れるくらい小さい。
ポケットパークは1988年に完成した。長泉町が道路を整備した際、余った土地を有効利用しようと、歩行者の休憩施設としてベンチを置いたという。
参考にしたのは米国にある直径2フィート(約61センチ)の円形公園「ミル・エンズ公園」だった。面積は約0.29平方メートルで、世界最小の公園としてギネス世界記録に登録されている。
長泉町はミル・エンズ公園よりも小さな公園を意識して「長泉町立中央保育園西ポケットパーク」をつくった。ただ、公園の登録をしていないため、現在は正式には公園として扱われていない。
今では知名度が高まって“隠れた名所”となっていることから、長泉町は地域資源を活用した地方創生の取り組みの一環として、世界記録の申請を決めた。クラウドファンディング型ふるさと納税で登録費用などを集める。募集期間は9月28日までで、目標金額は250万円。目標金額に満たない場合も、事業は実施するという。
(SHIZUOKA Life編集部)