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藤田嗣治の人生と創作の世界を紹介、パラミタミュージアムで展覧会

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藤田嗣治の自画像が迎える展示会場の入り口=菰野町のパラミタミュージアム

 三重県菰野町のパラミタミュージアムで2月1日、岡田文化財団設立45周年「藤田嗣治 7つの情熱 LES 7 PASSIONS DE FOUJITA」が始まった。ピカソやモディリアーニらと同じ時代のパリで画家として成功した藤田の芸術家としての人生を、七つのテーマで切り取って紹介している。3月30日まで。

 藤田の作品の全集「カタログ・レゾネ」を編集し、藤田研究の第一人者とされるシルヴィー・ビュイッソン氏の監修で、フランスなど各地の所蔵作品を集めて開かれた展覧会で、藤田の作品134点、藤田と交流があり、情熱を引き継いだ日本人画家9人の36点、計170点の作品と、藤田の創作や人生の幾つかの場面をとらえた写真パネルで構成されている。2026年まで日本各地を巡回する展覧会で、パラミタミュージアムでの展示が初公開となる。

猫や自画像などが展示された一角

 広く所蔵作品を集めているため、同じ作品を再び同じように集めることは難しいとされ、今回が日本での初公開となる作品もあるという。自画像や猫、女性など、一般的な藤田の作品を思い浮かべる人には、年齢とともに変化していく創作の幅広さに気づかされる展示内容になっている。

 展示は、「自己表現」「風景」「前衛」「東方と西方」「女性」「子ども」「天国と天使」の七つのテーマで構成されている。画材の分析までされたといわれる藤田の代名詞的な「乳白色の肌」、面相筆による繊細な黒い線などの特徴のほか、晩年のやや宗教的な題材への取り組みも印象的だ。展覧会の最後の展示区画には、東郷青児、川島理一郎など、藤田を頼ってパリで絵を学んだ日本人9人の作品も紹介されている。

子どもや聖母を思わせる女性などが描かれた作品たち

 期間中、2月23日午後2時から記念講演会があり、美術史家で今展覧会の日本側監修者の矢内みどりさんが「藤田嗣治のパリと日本人画家たち」の題で話す。また、3月2日午後2時からはパラミタコンサート「フランス音楽~エスプリと彩り~」が開催される。

 パラミタミュージアムの入場料は一般1000円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料。会場は三重県菰野町大羽根園松ケ枝町。

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