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能登半島地震からの復興も祈願 上越市の常顕寺で恒例の「冬至水行大祈祷会」

上越タウンジャーナル

新潟県上越市寺町3の常顕寺で2024年12月15日、僧侶が冷たい水をかぶって今年一年の厄を洗い流す「冬至水行大祈祷会」が行われた。冷たい風が吹く中、ふんどし姿の僧侶が頭から勢いよく水をかぶり、能登半島地震で始まった今年一年の厄落としと復興、新年の開運を願った。

《画像:冷水を頭からかぶる僧侶たち》

同寺の水行は、西山要穂住職(48)が世界三大荒行とされる「日蓮宗の大荒行」を終えた報告に行ったことを契機に、2016年から冬至前の日曜に行われている恒例行事。檀家や市民ら約50人が見守る中、西山住職をはじめ上越市や柏崎市、長野県の僧侶7人がふんどし姿で「水行肝文」を唱え、何度も木おけで冷水をすくっては頭からかぶった。

《画像:檀家や市民らが見守る中、行われた水行》

毎年来ているという同市仲町2の女性(71)は「来年は年女だが、八方塞がりの年で、その前に心身が洗われた」と話した。

この日の気温は5度で、例年よりはやや高かったが、雨上がりの冬空に時折、冷たい風が吹く中での水行となった。西山住職は「風が冷たくこたえたが、身が引き締まり、集中して皆さんの幸せを願うことができた。元日から能登半島地震が発生したので、一日も早い復興を祈願しながら水をかぶった」と話した。

《画像:参拝者一人一人に祈祷も行われた》

水行後には本堂で法要があり、僧侶たちが参拝者一人一人に祈祷をしたほか、「福は内」の掛け声と共に福銭や菓子などをまく「お供物まき」も行われた。

《画像:「お供物まき」で福銭や菓子がまかれた》

 

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