ジュビロ磐田、移籍後初先発で連敗止めたDF上夷克典とGK阿部航斗の甲府戦後コメント「とりあえずほっとした」
ジュビロ磐田は3月15日、雨中のヴァンフォーレ甲府戦に2−1で勝ち、連敗を2で止めました。移籍後初先発でPKによる1失点に抑えるなど、勝利に貢献したDF上夷(うええびす)克典選手=前サガン鳥栖=、GK阿部航斗選手=前アルビレックス新潟=が試合を振り返りました。
DF上夷克典「いやあ、うれしいですけど、もっと成長したい」
-センターバックとして最少失点に抑えました。試合を振り返って。
試合の入りはミスもありましたけど、結果は勝てたので良かったなと思います。
-1点目は大きな意味で言えば起点になりました。
あそこはゲームの中で空くというのは分かったので、謙(倍井選手)たちと試合中にコミュニケーションを取って、そこにいていいという感じで。そこにボールをくれたので、良かったかな。
-ミスは何回かあったが、狙いは積極的でした。
そうですね、自分の良さはそこにあると思っているので、もっともっと前を見て、攻撃の起点になれればなというのはあります。
-PKを与えてしまった場面については。
しっかりそのシーンを覚えてないので、そのシーンを見返して、修正して次の試合で出ないように、周りの選手とコミュニケーション取りながらやっていきたいです。
ーそれ以外は違和感なくやっていたのでは。
そうですね。スライドの部分は今週1週間、練習してきたので、そういった面はできたのかなと思います。試合を見て振り返って、いいところと悪いところを見ながら、次の試合につなげられるようにやっていきたいと思います。
-週の頭の方から先発でいきそうな雰囲気はありましたか。
そうですね、守備の練習もメンバーを変えてやっていて。
-(ハッチンソン)監督に先発で起用される理由や期待など、話はありましたか。
やっぱりラインが落ちている分、とりあえずコンパクトにしたかった。やっぱりスライドの部分、横ずれ縦ずれをもっとして、全体をコンパクトにしたかった意図があったのかと思います。
-阿部選手がかなり前に出てプレーしていました。
そうですね。阿部ちゃんもあそこから出てきて、ぼくらも自信持ってアタックできますし、その辺は今日良かったんじゃないかなと思います。
-チャンスが来て、どういう気持ちでピッチに立ちましたか。
チーム的にここ2試合勝てなかったので、とりあえず勝ちにつなげようと。その中で自分の良さを出そうという気持ちで入りました。
-結果的に勝ち点3を取れた今の気持ちは。
いやあ、うれしいですけど、自分的にもっともっと成長していきたいと思っているので、もっと練習からやっていきたいです。
-こういうときにチャンスをくれる監督なんですね。
失点はしていて、あるんじゃないかなとは思っていたので、本当に結果につなげられて良かったです。
-次戦に向けては。
もっともっとチームを良くしていって、接戦じゃなくて3−0、4−0ぐらいで勝てるチームにしていけたらいいと思います。
GK阿部航斗「とりあえずほっとした」
-甲府戦を振り返って。
甲府の強度というか、プレッシャー自体はそんなに感じなかったので、キーパーからボランチを使って開放するプレーはちょっと警戒されていましたけど、割とセンターバックとキーパーは余裕を持ってプレーできたので、そんなにきょうは難しくなかったかなと思います。
-スタメンを言い渡されたのは。
4日前ぐらいですかね。正直、(9日のカターレ)富山戦の後から準備をしていましたし、毎試合そうなんですけど、常に行ける準備はしてるので、そんなにメンタルがぶれることはなかったと思います。
-甲府戦で良かった点は。
ハイラインで前線もプレスに行けていましたし、後ろもそれについていって、割とコンパクトな状態の時間が多かったと思います。背後を抜けられるシーンはあったんですけど、ハイラインを敷いて戦っている以上しょうがないと思うので。
そんなにピンチっていうのも少なかったと思うので、ここまでの4試合に比べたらチーム全体でつながってプレスに行けていたかなと思います。
-相手にボックス内で囲まれて、かき出すシーンもありました。
あれは中盤の選手との連係だと思いますし、自分も出たのが初めてですし、フィールドの選手もここなら出せるっていうか、こんぐらいならつなげるっていうのがまだ、意思疎通というのもできてなかった。後ろからつなぐチームはあることだと思うので。ただ、失点をしないっていうのが大事かなと思います。
-全体的にはボックスから出てつなぐシーンもありました。
監督、チームから求められているところだと思うので、きょうはそこに関してはいいプレーができたかなと思います。
-フィールドプレーヤーみたいな形もありました。
前の前の新潟の監督はそういうスタイルだったというか、キーパーにも前に出てこいっていうのを求められてたので、なんか久々にやってみて懐かしいなというか。
-相手の分析で注意していたことは。
もうちょっとキーパーやセンターバックに来るかなと思ったんですけど、意外とブロックを敷いてきました。
そんなにスペースがないかって言われたら、そんなこともなかったので、相手にプレスに来させて、その裏をかいて前進することもできましたし、ビルドアップはきょうはチームとして良かったかなと思います。
-1点目も2点目もセンターバックが絡みました。
そうですね、前に行くところと、落ち着いて後ろで保持する使い分けというか、バランスがきょうはすごく良かったと思います。やっていて相手もちょっと困っているかなっていう感覚はあったので、こういうプレーを相手に応じて変化させて、続けていけたらなと思います。
-連敗をストップさせたことについては。
ほっとしてるというか、開幕からのメンバーを変えて、連敗ストップのきっかけになればいいなと思ってたので。そこをきょうは勝てたので、とりあえずほっとしています。
-プレッシャーとワクワクとどちらが大きかったんですか。
ワクワクというか、ただ自分は結構ワクワクしすぎて、気合が空回りするというか、あとはちょっといいプレーがあると過信しちゃうところがあるので、そういうので昨年とかは試合でミスもあったりしたので、そういう感情の高ぶりを抑えることをきょうは意識してやったかなと思います。
-その部分をゴール裏に行って、勝利は続くよどこまでもで爆発させた?
笑
-川島(永嗣)選手から影響を受けていることがあったり、先発を代わることでなにか話などはありましたか。
きょうの試合に関しては特に言われたことはないですけど、普段の練習からビルドアップでこういうところをチームとしてやっていった方がいいよねと。あと単純に川島選手のプレーを見て、自分もいいところを盗んで学んでいるところがあるので。本当に自分にとって良い存在です。
-同じ土俵に立ち、競争は激しくなりそうです。
キーパーっていうポジションをやっている以上、ポジションは一つなので、常に競争がありますし。川島選手だけじゃなくて、(三浦)龍輝くんだったり、(西沢)翼も非常に素晴らしいキーパーだと思うので、みんなで競争して、本当に良いグループだと思うので、切磋琢磨(せっさたくま)していけたらなと思います。