結成25周年目のHY。生まれた自信と触れ合いを原動力に人と人とを繋いでいく【SKY Fes 2025】
毎年3月に沖縄県沖縄市の沖縄県総合運動公園にて開催される『HY SKY Fes』 3月14・15両日に開催された「HY SKY Fes 2025」は、今年も大盛況のうちに幕を閉じた。両日ともに雨に見舞われたが、アーティストたちの魂溢れるパフォーマンスに、会場の熱もヒートアップ。天候など感じさせないほどの熱いフェスとなった。 沖縄県内の地上波8ch(OTV 沖縄テレビ放送)では、「HY SKY Fes 2025」5/13(火)よる7時から特番が放送! そして、こちらも沖縄県内だけでの放送とはなるが、毎週土曜夕方5時~同じく8chにて放送中の『HYゴーゴーゴーヤー』では5/10(土)からSKYFes特集が放送される! 今回は「HY SKY Fes 2025」で大トリを飾ったHYさんに単独インタビューした記事をお届け! フェスの大トリを飾る名曲揃いのセットリストに、会場の熱も最高潮へ。ステージを終えた直後のバンドメンバーに、今年のSKY Fesで感じたことや、結成25周年を迎えてのこれからについて話を聞いた。
目次: ・来てくれたお客さんとスタッフの皆に感謝 ・みんなの大好きっていうパワーはすごい ・メンバーが印象に残った出演アーティスト ・25周年を迎えて生まれた自信と余裕 ・25周年の先、来年のスカイフェスでやりたいこと ・周りとの触れ合いを原動力に、25周年を越えて。
来てくれたお客さんとスタッフの皆に感謝
今回で6回目となる「HY SKY Fes」。今年は2日間とも雨に見舞われたが、来場者と多くのスタッフの協力により大盛況のうちに幕を閉じた。メンバーからは、雨の中参加した観客や陰で支えるスタッフへの感謝が繰り返された。
新里(ひーで):みんなが協力してくれたからこそスカイフェスは成り立ってるんですけど、スタッフの中に「隊長」がいるんですよ。大きなものを風で倒れないように骨組みを作ったりとかする。みんなに喜んでもらおうと思って僕たち飾り付けを頑張ってた中で、その隊長が前夜祭から3日間、ずっとずっとずっとずっと、僕たちが飾り付けだけに気を取られないように気遣って、ずっと走り回ってたので、個人的にはそこにありがとうって、お疲れ様って言いたいです。
ーいーずさんは?
仲宗根(いーず):お客さんにはもちろん、ありがとうです。感謝しています。雨ってわかってて来てくれてる方々がほとんどだったので、本当にもう感謝しかないなっていう。その中で装飾するにあたって、先ほどの隊長と、私の部下みたいな感じでバイトくんたちが4人いるんですよ。 私が言ったことをしてくれるので、私の魂と呼んでたんです。「魂たち〜」って言うと、このバイトくんたちが来てくれるんですよ。その魂たちが今年は素晴らしくてですね。 みんな率先してこれしますか?あれしますか?とか、栄養補給の塩分チャージ持ってきました食べてくださいとか、そういうことができる子たちで。 だけど本当に私が出会ったこの子たちっていうのは、ちゃんとスカイフェスのことを考えてくれて、嫌な顔せず一生懸命やってくれて。だから私もこの4人を下の名前で呼び合ったりして、普通に話するぐらい、なんかお母さんと息子みたいな関係になってましたね。 それぐらい本当にスタッフの皆さんに感謝しています。
許田(しんちゃん):お客さんにはそうですね、足元悪い中遊びに来てくださって、寒い中盛り上がって楽しんでくれて、本当にこのフェスはお客さんあってのフェスなので、感謝でしかないですよね。みんなの輝く目だったり笑顔見てると、自分たちも逆にパワーをもらえるので、ありがとうって言いたいのと、スタッフの皆さんも本当に、まだ明日も片付けがあるんですけど、感謝の気持ちでいっぱいです。
ー俊さんは?
名嘉(しゅん):そうですね。もう自分たちがやりたいって言ったことを本当にたくさんのスタッフさんが協力してくれて、スポンサーさんも自分たちが活動していることに共感してくれて、いろんな人と出会って、一つになって迎えたこの3日間というのはものすごく貴重だったなと改めて思いますね。 今はまだ終わったばっかりなので、達成感とか清々しい疲労感があるんですけど、翌日ぐらいからまた少しずつその要因とか、あのときの景色すごかったなとかっていうのを思い出してくると思うんです。改めて自分たちの事務所スタッフを始め、たくさんのスタッフには感謝しかないですね。もう本当にやっぱ人の手を借りんとなと思いました。 自分たちでやってるぜってカッコよく言いたいんですけど、今自分たちが取材してるときもみんな装飾外してるんですよ。自分たちが行く頃には無いんですから。1人1人役割はあるんだけど夜中までずっと頑張って、それを見てしまうと感謝しかないです。
仲宗根:特にね、今回みたいな雨の日はもう泥がすごかったじゃないですか。だから立てられてるテントって多分1回洗って干して畳んでっていうことをすると思うんですね。そういうのもすごい二重の苦労じゃないですか。本当に感謝しかないですね。 名嘉:だから結構いろんな企業さんも好きになるんですよね。自分たちっていつも企業の看板だけ見るじゃない。でもその後ろ側のスタッフさんと繋がることによって、さらに好きになるというか。透けて見えてくると言うか。そういう楽しみもあって、こういう人たちがこの企業を動かしてるんだとか見えてくるから、やっぱ舞台裏ってのは貴重だなと思うんです。
目次: ・来てくれたお客さんとスタッフの皆に感謝 ・みんなの大好きっていうパワーはすごい ・メンバーが印象に残った出演アーティスト ・25周年を迎えて生まれた自信と余裕 ・25周年の先、来年のスカイフェスでやりたいこと ・周りとの触れ合いを原動力に、25周年を越えて。
みんなの大好きっていうパワーはすごい
雨に見舞われたフェスだったが、そんな中でも来てくれた方々の姿勢に喜びを感じたHYメンバー。雨の中でのフェスの率直な感想を聞いた。
名嘉:いやもう、今回の天気も久々で、1回目2回目のめちゃくちゃ激寒の時を久々に思い出しました。 あ、こんな感じだったって。なのにみんなキラキラな目をしていて。しかもすごいなって思ったのが、自分の興味ないものは見ないみたいなスタイルじゃなくて、いや見てみようぜ!ありがとう!みたいな、そんなウェルカムがすごかったから嬉しかったよね。 一同:うん。
ー県総になってから初めてですよね。ここまでの天気は。
仲宗根:そうですよね。午後からは晴れるみたいな感じだったんですけど。
ーほんとお客さんのパワーはすごいなと思いました。
名嘉:だから今回はね、アーティストさんですよ。やっぱり。ロックからダンスまで。すごかった、みんなが。みんなの大好きっていうパワーってすごいんだなって思いましたね。
目次: ・来てくれたお客さんとスタッフの皆に感謝 ・みんなの大好きっていうパワーはすごい ・メンバーが印象に残った出演アーティスト ・25周年を迎えて生まれた自信と余裕 ・25周年の先、来年のスカイフェスでやりたいこと ・周りとの触れ合いを原動力に、25周年を越えて。
メンバーが印象に残った出演アーティスト
今年も多彩なアーティストが出演したスカイフェス。メンバーそれぞれに、今回3日間で印象に残ったシーンや面白かったポイントを聞いてみた。
新里:スタレビさんかな。歌った瞬間に太陽の日差しが出てきたっていうのもあったり。あとファンの方が、僕たち会場を歩き回ってるんですけど、その時に「HYさんHYさん!私スタレビの大ファンです!呼んでくれてありがとうございます!」って言われて、なんかそれもめちゃめちゃ嬉しくて。 そして「まだまだ聞いてください!私の前に20歳ぐらいの女の子たちがいっぱいいたんですけど、その子たちが”このバンド見たことないんだけど、とってもいいバンド!ファンになりました!”」って、この大ファンの女性に伝えてるわけ。 「その子たちもスタレビの大ファンになったから、HYさんのおかげです。ありがとう!」って言ってくれて。 スカイフェスって知らないアーティストでも見て好きになるっていう瞬間がいっぱいあるっていうのをみんなに気づいてもらえて、すごく嬉しかったです。
名嘉:自分はSUPER BEAVERを沖縄で見たくて。いま自分の中で最も勢いのあるバンドです。 Dragon Ashの降谷建志さんが ”渋谷くんの合図で後ろのドラムの広明くんがカウント取る瞬間があって、あれどんなしてやってんの?”って 言ってるのがSNSに載っていて、 それを自分も見たかったんです。渋谷くんがこうして後ろで手でサクサクっていう合図を送ったら、始まったりするんすよ。 で、少し小さくなったりとかするんですよね。手のサインで。 あー ZOZOマリンスタジアム控えてるバンドってこんななのかと!今からイエモンと対バンするバンドってこんななのかと! そして勢いがあるバンドなのにめちゃくちゃ礼儀正しいっていう。なかなか無敵に近いバンドでした。
ー続いては許田さんに聞いてみた
許田:僕ですか。僕は今回ダンスグループのジェネさんなんか、ダンス迫力あっていいなと思ってまして。自分が今の世代で生まれてたらダンスしてるんだろうなっていうのはありますね。 名嘉:何かバグるよね。顔小さいけど体が大きいから。 仲宗根:そうそうそう。逆三角形がすごすぎて。 許田:で、またバンドで来てるっていうのがね。 仲宗根:そうそう、音源がかっこよかったねー。
ーいーずさんは?
仲宗根:決めずらいけど、一番子供たちが喜んでたのはLiSAさんなのかなっていうのはありますね。私の友達の子供もすごい漫画好きで、うちの子供も漫画好きなんですけど、声優さんとかに憧れてて、だからこそLiSAさんみたいなすごい人がこの沖縄市っていう場所に来て、生で聴けるっていうのはもう相当な影響を受けたみたいで。それで最後に声かけてもらったんですね、 「この子実は声優目指してて」っていう話をしたら、頑張ってねみたいな、同じステージで会おうねみたいなことをLiSAさんが言ってくれて。もうそんなこと言われたら絶対頑張るしかないじゃないですか。だいぶ興奮してました。 そういう意味でも、元々はスカイフェスって子供に夢を与えるためにやってて、もちろん大人が楽しむためのものでもあるんですけど、一番忘れちゃいけない子供たちに夢をっていう意味では、LiSAさんみたいなアーティストを呼べて、実際に子供たちにこうやってLiSAさんの歌を聞いてもらって、力貰ったっていう子供たちがいたっていうのを知ると、本当に呼んでよかったなというふうに思いましたね。 名嘉:相変わらず音楽と一緒にさせたいのは、マジックとかお笑いもそうだよね、驚く人の顔っていうの、音楽以外でもそういう魅力のあるアーティストさんっていうのは自分たちも好きですね。
ーグリーンステージのマサマジックさんも良かったですね。
名嘉:グリーンステージの深みというのをこれからも出していきたいっすね。 仲宗根:今回も”ありんくりん”を見たんですけど、大爆笑で!すごかったです。 名嘉:自分たちのサポートギターは、滅多に写真撮らないんですよ。どんなすごい人が来ても。ありんくりんと撮ってましたからね! 仲宗根:びびったや(笑)! 名嘉:初めて見ました!自分たちのサポートしてくれてから初めて見ました。写真撮ってるの。 仲宗根:そっち!?って思ったもんね。 名嘉:めっちゃ好きって言ってました(笑)。 仲宗根:もっとすごいアーティストがいるだろ!
目次: ・来てくれたお客さんとスタッフの皆に感謝 ・みんなの大好きっていうパワーはすごい ・メンバーが印象に残った出演アーティスト ・25周年を迎えて生まれた自信と余裕 ・25周年の先、来年のスカイフェスでやりたいこと ・周りとの触れ合いを原動力に、25周年を越えて。
25周年を迎えて生まれた自信と余裕
25周年ライブもちょうど真っ只中のHY。そんな中行われた今回のスカイフェスで魅せた、今までとは違う、余裕を感じるステージパフォーマンス。結成から25年という時間が、ライブに新たな変化をもたらしたのだろうか。
新里:うん。ありましたね。何か良い緊張感の中で今日はライブができましたね。25周年になって、全てのライブが僕はそう感じてて、なんかようやく自分に自信が持てたんすよ。 一つ一つのトークであったり、ライブパフォーマンスも去年25周年になる前までは、もうなんか必死。必死だからその瞬間瞬間を感じ取れずのまま終わってしまうっていうライブが多かったりしてたんだけど、25周年になって、ファンの皆さんから「おめでとう」「すごいね」「続けられるってすごいよ」っていうおめでとうの言葉をいっぱいもらうことによって、振り返ることができたんですよ。 25周年って通過点だけどなと思ったんだけど、振り返ると確かにこの4人で歩いてきた道がそこにはたくさんあって、山あり谷あり、なんかそのことを振り返ると、「やってきたんだ。俺たちにはしっかりとした土台があるんだ。もうそのままそこに乗っかって、そのままありのままの自分。もう変われないだろうし、そのまま出していこう。」っていう、開き直りではないけど、そういう心がステージに立った瞬間に余裕が生まれて、その瞬間をちゃんと受け入れて、いや、受け止めきれるようになったんですよね。 今日もライブ終わった瞬間にすぐ俊に「今日めっちゃ俺落ち着いてライブできたんだよね」っていう話したら「めっちゃいいやん」って言ってましたね。 名嘉:でもめっちゃ寒かったっすよ。 一同:寒かった! 名嘉:頭からケツまで寒かったっすよ。終わった後、袖ですぐスタッフに「すみません羽織るものください」って、手が動かないんですよ。そこら辺の寒さとは別の感情が何かこう、緊張っていうのを少し減らしたのか分かんないですけど。 仲宗根:そうねそこに意識がいったから、緊張しなかったのかもね。 名嘉:マジで手が動かなかったな。びっくりしたな頭から。それぐらい寒かったですね。
目次: ・来てくれたお客さんとスタッフの皆に感謝 ・みんなの大好きっていうパワーはすごい ・メンバーが印象に残った出演アーティスト ・25周年を迎えて生まれた自信と余裕 ・25周年の先、来年のスカイフェスでやりたいこと ・周りとの触れ合いを原動力に、25周年を越えて。
25周年の先、来年のスカイフェスでやりたいこと
大盛況のうちに幕を閉じた「HY SKY Fes 2025」。25周年で新たに自信と余裕が得られたというHYメンバーに、来年のスカイフェスに向けての目標を聞いてみた。
新里:どうなるんだろうな。一応気づいたことは、クリーン活動、子供企画、メンバー全員飛び散って各地に行って、カメラ撮って取材して、そしてまたアーティストの皆さんと一緒にインタビュー、いーずのYouTubeとかやって、めちゃめちゃ動き回るんですよ。 だけどどれも削りたくないって思いましたね。やっぱ繋がるんですよ。体力的には結構きついんだけど、みんなと触れ合うことで、繋がることで、すごくありがたみとかそういうの貰えるので、やっぱこれは大変だけど変えたくないなって思うから、核になってるんだなっていうのは気づきました。 また、いーずが最初に音楽を始めるきっかけになったのが槇原敬之さんで、スカイフェスに槇原敬之さんが来た瞬間本当に嬉しかった夢が叶ったみたいなこと言ってて、それぞれメンバーにも大好きなアーティストがいると思うんだけど、何かそういうアーティストを呼べたらいいなっていうのがありますね。
ー聞いても良いですか?
新里:僕はイエモンを呼びたいです。
ー信介さんは?
許田:えー、いっぱいいるけどね。スピッツとか。あれとかどうですか、レッチリさんとか。 仲宗根:レッチリやばいだろ(笑)。外タレいく?
ー俊さんは?
名嘉:もうアーティストさんってめっちゃ華あるんで、こんな言い方はめちゃくちゃ失礼ですけど、本当に誰が来てもいいんですよ。 普段頑張ってるファンの皆さんが、日頃学校育児とか勉強とか頑張ってる1人1人が笑顔になれるアーティストさんってめっちゃいっぱいいるので、何か自分たちの趣旨を話して、いいよ出よって言ってくれるアーティスト全員ウェルカムですね。
目次: ・来てくれたお客さんとスタッフの皆に感謝 ・みんなの大好きっていうパワーはすごい ・メンバーが印象に残った出演アーティスト ・25周年を迎えて生まれた自信と余裕 ・25周年の先、来年のスカイフェスでやりたいこと ・周りとの触れ合いを原動力に、25周年を越えて。
周りとの触れ合いを原動力に、25周年を越えて。
雨にもかかわらず、今年も大盛況のうちに幕を閉じた「HY SKY Fes 2025」。25周年を迎えて生まれた自信。それはインタビューからも溢れ出るファンやスタッフとの触れ合いが、HYの活動の原動力になっていることを再認識させてくれた。スカイフェスは観客とアーティストを繋ぎ、これからもたくさんの出会いと夢を届けていく。HYは25周年を越えて、来年のSKY Fesでまたみんなを笑顔にさせてくれることだろう。