ギラヴァンツ北九州がJ1岡山を撃破 プロ初出場の谷口 璃成がゴールマウスを守り抜く
2025年3月20日（木・祝）に、ミクニワールドスタジアム北九州で行われたルヴァンカップ1回戦において、J1のファジアーノ岡山と対戦。1-0で勝利しました。
週末にリーグ戦を控えるギラヴァンツは、メンバーを大幅に変更して試合に臨みました。ゴールキーパーには、「キーパーの中で2番目に調子が良い」（増本監督）谷口 璃成を起用。谷口はこれがプロ初出場となりました。
序盤から積極的に攻めたのは岡山でした。開始早々にゴールを狙いますが、谷口が好セーブで阻みます。
ギラヴァンツは19分、右サイドから坂本翔のクロスを平原隆暉がヘッドで合わせ先制。その後も岡山にプレッシャーをかけ続け、1-0で前半を折り返しました。
後半も積極的に攻める岡山。しかし谷口の好守によりギラヴァンツは得点を許しません。試合終了間際の岡山の猛攻も執念でゴールを守りきり、1-0で逃げ切り。昨年のルヴァンカップ1回戦に続き、上位カテゴリのチームに勝利し2回戦に駒を進めました。
増本監督会見
増本監督: 中2日でのリーグ戦だったため、メンバー構成に悩みましたが、これまでのトレーニングで戦術を周知してくれた選手たちを起用しました。苦しい時間が多くなると想像していましたが、J1チームとの対戦でも選手たちが成長を見せてくれました。誰が出ても結果が得られることを彼らが証明してくれました。
ーー 得点を挙げた平原選手の評価をお願いします。
増本監督: 彼はシーズン立ち上げから好調を維持していました。早い段階から今回のゲームではスタートで使おうと決めていて、見事に期待に応えてくれました。落ち着いてボールをさばき、良いポジションを見つける能力が素晴らしい。また球際で負けない姿勢も素晴らしかったです。
ーー ハーフタイムにはどのような指示を？
増本監督: 相手の2シャドーがいる中で、センターバックが引っ張られてしまうとウイングバックに対してチャンネルが走られる懸念がありました。後半はそこの対応を修正しました。時間が進むにつれて、J1の質の高さからどうしても下がってしまう場面もありましたが、選手たちは昨年の経験から学んで成長した部分を見せてくれました。
ーー 守備面の評価はいかがですか？
増本監督: 本当によく体を張っていたと思います。外から攻撃を作らせず、長いボールに対してセカンドボールを回収する動きも素晴らしかった。全てが完璧だったわけではなく、後方に押し込まれるシーンもありましたが、ボックス内での守備は高く評価します。体を張る姿勢は誰が見ても素晴らしく、神がかり的な場面もありました。
ーー 谷口選手の起用意図と、試合前に彼にかけた言葉があれば教えてください。
増本監督: 5人のGKで競争している中で、現状では彼が2番目に調子が良い。大谷や伊藤を使った方がゲーム全体は落ち着いたかもしれませんが、出場機会を与えて成長してもらいたかった。試合前には特別なことは言わず、リラックスするように伝えました。ゲーム前は顔が硬かったですが、最後は良い表情をしていました。古巣の岡山を相手に成長した姿を見せられて良かったです。