“少女の心に射しこむ、静かな光の物語” 西谷真一監督作品『行きがけの空』ポスタービジュアル・予告編解禁
映画『行きがけの空』が7月25日(金)よりイオンシネマ小樽にて先行上映、8月1日(金)より新宿武蔵野館他全国順次公開が決定。あわせてポスタービジュアルと予告編が解禁
母の死が、少女を“真実”へと導く――過去と向き合い、生きる意味を探す、旅の記憶。
東京で活動する俳優・望月建斗のもとに、一通の手紙が届く。小樽に暮らす星野美歩という覚えのない差出人からだった。美歩は、ダンサーを夢みながら高校生活を過ごしていたが、母が亡くなって、アルバイトに追われる日々だった。母の遺品から一台の古い携帯電話を見つけた美歩。そのなかに、大切に残されていた若き日の母・深雪と一人の男(建斗)の写真を見つける。母が決して語ることのなかった“青春”の記録に導かれるように、美歩は彼に手紙を送ったのだ。
建斗は小樽を訪れ、美歩と語り合う。「もしかしたら、自分が彼女の父親かもしれない!?」過去の断片をつなぎ合わせながら、ふたりは互いの喪失と向き合う。やがて浮かび上がる封じられた痛みと、思いがけない“つながり”により家族という言葉では語れない絆のかたちが生まれていく。物語の終盤、美歩が渾身のダンスを踊る。それは少女の成長の一端であり、まだまだ続く人生という空を軽やかに羽ばたくように。そんな行きがけの空を建斗は妻の涼子と静かに見上げる――。
メガホンを取ったのは、NHKを経て、映画やテレビドラマの演出に携わる西谷真一監督(NHK連続テレビ小説「あさが来た」、映画『花』など)。変えようのない自分の過去や自身では解決できないことに葛藤する人間の心の襞を丁寧に描く。
主人公の望月建斗を演じるのは、三浦貴大。過去と向き合うなかで揺らぎつつも、未来を諦めかけている少女の夢を応援する男を演じる。ダンスの才能をもつ高校生の星野美歩を演じるのは、服部樹咲。母の死により人生が一変するが、建斗の励ましにより前に進む決意をする。建斗の妻・涼子には菜葉菜。思い悩む夫の背中を押し、どんな結果になろうともそれを受け止めようとする優しい女性。だが自身は末期がんを患っている。ほか、片山友希、草野康太、藤丸千、大高洋子 等が出演。