モノはゼッタイ捨てません!91歳女性評論家が脳科学者にほめられた「ボケない暮らし」3つ
大家族であっても、おひとりであっても、「ひとり力」がないと生きていけないといいます。90代の評論家の樋口恵子さんは、ひとりの時間をどう過ごしていらっしゃるのでしょう。樋口さんの日常を教えていただきます。
脳科学者にほめられたボケない暮らし
脳科学者の瀧 靖之先生にほめられた、私の普段の暮らしをご紹介します。これをやっていれば絶対ボケない!とは言い切れませんが、専門家にほめられるとうれしいものですね。
1.たわいもない話をする・筆まめに
子どもの頃からおしゃべりが好き。古い友人もずいぶん少なくなりましたが、ある人には電話をかけたり、ある人には手紙を書いたり。
好物をいただいたら、お礼状をさっとひと書き。はがきや切手はいつもそばに置いてあります。こうやって、いまだにいろんな人とつながっています。
2.モノは捨てない
思い出の詰まった「モノ」は、昔の記憶を呼び覚 ます「キー(鍵)」になるから、無理に捨てなくていいのだとか。それを聞いて、正直ほっとしましたね。
特に捨てられないのは本や資料。自分の生きた証しですから。今も、どんどん増えています。
3.社会に関心を持ち続ける
いまだに新聞は3紙とって、読んでいます。私が理事長を務める「高齢社会をよくする女性の会」の全国大会も長年続けています。
2022年は小田原大会で、介護問題などを論じました。600人もの方においでいただき、感謝しております。
樋口恵子●1932年生まれ。東京大学文学部卒業。時事通信社、学習研究社勤務などを経て、評論活動に入る。東京家政大学名誉教授。同大学女性未来研究所名誉所長。NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長。内閣府男女共同参画局の「仕事と子育ての両立支援策に関する専門調査会」会長などを歴任。