『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』続編、あるかも ─ 「脚本に取り組んでいる」ホブス単独映画の可能性も
『ワイルド・スピード』シリーズ初のスピンオフ映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)は、ドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスとジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウの凸凹コンビが人気を博し、続編企画が伝えられていたが、現状はどうなっているのだろうか?
『スーパーコンボ』続編は2020年3月に正式に報じられ、ジョンソンも新キャラクターやサプライズを計画しているとなど、精力的に企画が進められているようだった。ところが、タイミング悪く新型コロナウイルスのパンデミックに見舞われ、2021年3月にプロデューサーのハイラム・ガルシアが脚本作業の進行を以来、大きな進捗は伝えられていない。
果たして、続編企画は今も生きているのか。米にて、『スーパーコンボ』の脚本・製作を担ったクリス・モーガンは、「僕に言えるのは、『スーパーコンボ』のような脚本に取り組んでいるということ。どうなるかはわからないけれど、楽しみにしています」と話した。
ポイントは、『スーパーコンボ』の“ような”という言い回しだ。現時点での最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023)には、ドミニク・トレット役ヴィン・ディーゼルとの不仲で復帰が危ぶまれたドウェイン・ジョンソンが登場。同時期にはホブスを主人公にする単独映画が発表され、本家シリーズの完結編『Fast X:Part 2(原題)』につながると。この単独映画を執筆しているのが、ほかでもないモーガンなのである。
一連の状況により、『スーパーコンボ』続編はホブス単独映画に吸収されるのではないかとの見方もあった。しかし、『ファイヤーブースト』の公開後には全米脚本家組合のストライキがスタートしており、ホブス単独映画の進捗も現時点では不透明となっている。
今回のインタビューで、モーガンは「次回作につながるホブスの映画も計画されていましたよね」と問われると、「それはスタジオが話すべきこと」と応じた。「何をいつ、どのように進めるかの話し合いはしていますが、それは僕よりも上の人たちに任せているんです」。
すなわち、現時点では『スーパーコンボ』のような脚本──それが続編映画なのか、ホブスの単独映画なのかはわからない──が執筆されているが、具体的な時期は決まっていない、あるいは明かせないということだ。もっとも、『Fast X:Part 2(原題)』は2026年6月に米国公開予定で、撮影もすでに。ホブスの単独映画からつながる計画を実現させるには、スケジュール的にそろそろ間に合わなくなりそうだが……。
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Text: Hollywood, 稲垣貴俊