【ウイスキー教養】大分県で唯一のウイスキー蒸溜所、久住蒸溜所の宇戸田祥自さんにインタビューしました!
大分県竹田市の久住町にて、2021年に製造を開始した久住蒸溜所。蒸溜所がある場所には元々日本酒を作る酒造があり、その跡地を購入して設立されたのが久住蒸溜所です。
今回はそんな久住蒸溜所ならではのウイスキーづくりの魅力について、久住蒸溜所の代表でもあり、ウイスキートーク福岡の実行委員会の一員でもある宇戸田さんにインタビューしました!
宇戸田さんと久住蒸溜所
食品販売店勤務を経て実家の酒販店へと入社した宇戸田さん。大学生時代からウイスキーが大好きで、その思いは酒販店でのウイスキーの販売を手掛ける中でも変わらなかったそうです。
ウイスキーイベントの開催や、通販での様々な商品を扱うことに、大きくやりがいを感じていた反面、造り手ではないため、一から全てを作ることができない現状に限界を感じていた宇戸田さん。「いつか自分もウイスキーをつくってみたいな」という思いを半ば諦めかけていた時、「ウイスキー事業への障害を一つずつ取り除いてみてはどうか」というアドバイスをもらい、生まれ育った土地である久住で、ウイスキー製造に挑戦することを決意されたとのことです。
久住蒸溜所を取り巻く環境
九州・大分県に位置する久住蒸溜所ですが、久住の標高は約600メートルあり、九州の一般的な気候に比べて5〜6度ほど低くなっています。また比較的降水量が多いという特徴を持ち、山に降った雨が地下を通って濾過され、ちょうど久住のあたりで湧くそうです。澄みきった空気と豊かな湧き水に恵まれたこの土地は、まさにウイスキーづくりのためにある土地と言えます。
また大分は日本酒や焼酎の生産が盛んです。久住蒸溜所がある土地でもかつては日本酒が製造されていました。そんな大分は蔵元のサポートをする業種も存在し、ウイスキー事業を進めていく上でも非常に助けになったと宇戸田さんはおっしゃいます!
自分たちなりのウイスキーを模索し、いつかは「久住の50年ものは非常に美味しい」と言っていただけるようになりたいとおっしゃる宇戸田さんの姿がとても印象的でした!