厚木市文化会館 改修工事が終了 希少種との共生も目指す
厚木市文化会館の改修工事が9月に終え10月30日、内覧会が開かれた。当日は地下1階から地上6階を市職員の案内で隈なく見学した。
改修のきっかけは2017年に建築物・設備等調査業務委託により、施設の劣化診断を受けたことにある。なかでも大小ホールの特定天井の耐震化については、2011年の東日本大震災以降の建築基準法に適していなかったため、改修の必要があった。今回の改修で市は取得した任意評定の補強案に沿って耐震化を図り、現行法に適合を図った。また音響性能を継承すべく、ホール内壁や天井は極力既存を残置するなどの配慮をし、音響性能の継承が図れていることを確認。またホール以外にも女子トイレの増設やファミリートイレを新設、難聴者支援設備の導入、駐車区画の拡充なども図られた。
さらに文化会館に長く営巣する神奈川県レッドデータ「減少種」のヒメアマツバメの保護活動を目的に、観察カメラを設けツバメとの共生に取り組む。市の職員は「ヒメアマツバメの繁殖などの生態をカメラを通して間近に知ることができる。今後イベントも検討する」と話した。