相撲の楽しさ元力士と実感 富士見相撲場で体験イベント
川崎富士見相撲場で12月1日、「元相撲力士による相撲実演&ちゃんこ鍋」と銘打ったイベントが開かれた。かつて川崎区大師河原にあった大相撲春日山部屋所属の元力士・水口剛さんが子どもや女性ら参加した40人に相撲の楽しさを伝えた。
参加者はスクワットや四股踏みなどを体験。股割りでは水口さんが両足をいっぱいに開き、上半身を地面につける実演も行われ、参加者は力士の体の柔らかさを実感した様子。この日は寄り切りや上手投げなどの決まり手も披露された。
幸区在住の林加奈さん(39)は娘の奈那さん(7)と参加。「相撲は力比べのイメージが強かったが、決してそうではない奥深さを知った。これからの相撲中継の見方も変わる」と語った。
水口さんは現役時代祥鳳のしこ名で土俵に上がり、最高位は東幕下4枚目。現在は「未来の横綱を発掘、相撲を世界に広げる」プロジェクトに取り組み、ユーチューブチャンネルを開設。俳優としても活躍する。
イベントは同相撲場を管理する富士見パークマネジメント(株)が相撲場を多くの人に知ってもらおうと企画。参加者からの好評の声を受け、定期的に実施していきたいとしている。