<嫌味な上司が……!>ワーママ同士なのに理解ナシ!早退を告げるとタメ息と小言が発動【まんが】
私はユリ。3歳の子どもを持つワーキングマザーです。現在30歳ですが、新卒で入ってからずっと正社員として働いています。独身のころは気にも留めていませんでしたが、子どもを産んでからよくわかったことがあります。子どもって、びっくりするほど体調を崩すんですね。保育園から呼び出しをされることも少なくありません。早退すること自体は仕方がないと割りきっているのですが、私たちの部署の子持ち社員には、共通して頭を抱える悩みがひとつ。それは……。
部長は私のことをジロリと睨むと、わざとらしくため息をつきます。
くどくどと続く部長の嫌味に何も言えず黙り込んでいると、先輩のアズサさんが話に割って入ってくれました。小声でアズサさんに「早く行って」と言われて、私はお礼を言いながら慌てて会社を後にしました。
部長のことを考えると今から憂鬱です。きっと明日会社へ行ったら、今日早退したことをネチネチと咎められるのでしょう。パワハラだと訴えたい気持ちもありますが、たしかに部長は仕事ができます。その仕事ぶりを気に入っている上司も多いですし、これ以上仕事がしづらくなるトラブルは御免です。
子持ち社員がやむを得ず早退をするたびに、ネチネチと嫌味を言う部長。私たちはそんな態度に辟易としていました。先輩のアズサさんが私の残した仕事を引き受けてくれたおかげで無事タイキのお迎えに行けましたが、もしその助け船がなかったら長々とお説教が続いていたかもしれません。 翌日ウンザリとした気持ちで会社に行くと、いつもは早めに出社している部長の姿がありません。どうやらお母さんの病院に付き添っているのだそうです。 少し拍子抜けしましたが、部長からの嫌味口撃は免れることができました。
【上司の気持ち】両立カンペキな私「部下が無責任すぎてムカつく」
私はトモミ。会社では部長というポジションで働いています。現在40歳、ある程度キャリアを積んでから結婚と出産をしました。そのため子どもは5歳と2歳でまだまだ幼いです。どちらも保育園に通っていますが実家がわが家の近くにあり、何かあれば母が面倒をみてくれます。まさに仕事と家庭の両立は完璧。仕事をしながら子どもを育てようと思うなら、この程度の工夫は必須じゃないでしょうか。だからこそ「頼れる人がいないから」と早退や休みを繰り返す部下を見ると、腹が立ってしまうのです。
私が会社に行く準備をしていると、近くに住んでいる母親から連絡が入りました。父はもう亡くなっているので、母はひとり暮らしです。子ども2人を残しては行けず、私は2人を車に乗せると、急いで母の家へ向かいました。家のドアを開けると、母が階段の下でうずくまっています。
どうやら医者の話によると、母は階段を踏み外した弾みで腰を強く打ち、痛めてしまったようです。骨が折れるような大きなケガではないものの、安静に過ごした方がいいとのことでした。一安心と思っていた翌朝、長男のソウタが熱を出してしまったのです。
いつも子どもたちの面倒をみてくれている元気な母。そんな母が階段を踏み外して転倒し、腰を痛めてしまいました。しばらく子どもを預けることができなくなったのです。 さらに翌日、突然上の子が発熱。いつもなら迷わず保育園を休ませて母にお願いするのですが、この日はもちろんそんなことできません。やむを得ず私は会社を休んで子どもの面倒を見ることになりました。 少し気まずい思いもありましたが、他の人のようにバンバン休んでいるわけではないですし、大丈夫……ですよね?
仕事中、園から電話「早退します……」気まずい!
今度は次男・フウタが熱を出したと保育園から連絡がありました。今まで子持ち社員に対して散々「母親としても会社員としても自覚が足りない!」「もっと工夫して育児しなさい」などと言っていたのに、私も同じように早退しなければならなくなったのです。私は部署の人たちに早退を報告し、そそくさとフウタのお迎えへ向かう準備をします。
私は個室から出られませんでした。今まで自分が言っていた言葉が、今になって自分に跳ね返ってきています。人がいなくなる気配がしてから、私はそっと個室から出て保育園に向かいました。フウタの熱は大したことはありませんでした。夜には落ちつきましたし、これなら明日は会社に行けるでしょう。
今回の件で、誰にも頼らず育児をすることの難しさが身に染みてわかりました。これまで母に頼りっぱなしだった自分を恥じるばかりです。 こんな私が早退をしたところで、きっと誰にも気にかけてもらえないだろうと思っていたら……なんとユリさんとアズサさんが助けてくれました。仕事的にも気持ち的にもどれだけ救われたかわかりません。 これからは私が先頭に立って、誰も肩身が狭くならない職場にできるよう尽力したいと思っています。