新アニメ「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」はMCUの非正史作品に ─ 「独立した物語」とプロデューサー認める
『スパイダーマン』の新作アニメ「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」が、(MCU)の正史に属さない物語であることが正式に判明した。マーベル・スタジオ幹部でもある、プロデューサーのブラッド・ウィンダーバウムが認めた。
本作はピーター・パーカーがヒーローになるまでの道のりを描いたアニメーションシリーズで、ピーターのメンター役にはグリーンゴブリンと化すことで知られるノーマン・オズボーンが登場。過去に見たことのないような冒険と、キャラクターのルーツをたどる。
ポッドキャスト番組に登場したウィンダーバウムによると、当初は本作もMCUの正史として位置づける構想だったという。「企画を立ち上げた時点では、“よし、新人スパイダーマンの話をやろう、どうすればMCUの内部でやり遂げられるかな”と考えていました。しかし早い段階で、そのことが自分たちを縛っていることに気づいたんです」と語った。
本作の特徴は、過去の作品にないほど多彩なキャラクターが登場することだ。ノーマンの息子ハリー・オズボーン、ヴィランのドクター・オクトパス、ユニコーン、カメレオン、スコーピオン、スピード・デーモン、タランチュラ、ライノ、ブタン……。さらに、デアデビルやドクター・ストレンジなども姿を見せる。
「(MCUの正史だと)スパイダーマンの宿敵たちも、彼のオリジンも使えず、はっきり言って面白くなかったんです。正史に合わせるために多くの制限を加えなければならなかった。そこで、すぐに制限を吹き飛ばして考え直しました。“この作品は何なのか、どんなことをしたいのか? このシリーズを通じてスパイダーマンの何を描きたいのか?”と。」
もっとも本作は、トム・ホランド演じる“MCU版スパイダーマン”とも「非常に近いDNAをたくさん持っている」という。しかしウィンダーバウムは、それらはMCU版との共通点というより、「(スパイダーマンの生みの親である)スティーブ・ディッコにすべてさかのぼる」ものだと強調した。「あらゆるコミックと同じく、この作品も独立した物語です。(スパイダーマンの)大きな連続性には近いところがありますが、このキャラクターが受け継ぐものをきちんと語っているのです」。
アニメ「スパイダーマン:フレンドリー・ネイバーフッド」は2025年1月29日(水)よりにて独占配信。全10話構成で、初回は一挙2話配信、以降は毎週水曜日に配信される。
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