Yahoo! JAPAN

SKY-HIの創造力の源泉とは。湖での静寂、サウナでの思考、若者との対話

TBSラジオ

アーティスト、プロデューサー、そして経営者。多岐にわたる顔を持つSKY-HIさんが、TBSラジオ「今田耕司のお耳拝借!金曜日」に登場した。「休日がない」と語るSKY-HIさんだが、理想の休日は湖の散歩から始まるという。そこから見えてきたのは、音楽への並々ならぬこだわりと、若者の夢を応援する熱い想いだった。

「無音」を感じる湖散歩——理想の休日はここから始まる

「11時から1時まで、湖を散歩します」
今田耕司さんが尋ねた「最高の休日スケジュール」に対し、SKY-HIさんはそう答えた。なぜ海でも川でもなく、湖なのか。


「できたら無風の湖がいいんです。湖って、無音を感じる場所なんですよ。無音ってこういう音なんじゃないかって。ただ単にゼロってだけじゃなくて」

SKY-HIさんにとって、湖は「無音」という音を感じることができる特別な場所なのだ。「無音って本当にゼロじゃないのかもしれない」という感覚を湖から得ているという。

「この感覚、歩いてて急に言われたら女性ドン引きじゃないか」と今田さんが笑いを誘うと、スタジオは和やかな空気に包まれた。


アスレチックとサウナで心身をリセット

湖散歩の後は、14時から16時までアスレチックを楽しむという。

「木のくいをポンポン飛んだり、縄を手で登ったり、空中を渡り歩いたり…どうしてもやりたくなっちゃう」
そして汗を流した後は、サウナへ。実はSKY-HIさんは事務所にサウナを設置しているという本格派だ。「マグマ式」と呼ばれる湿度の高いタイプで、水風呂も完備されている。

「サウナは週3くらいで入っています。頭がクリアになりますし、1回リセットできる。スマホも持ち込めないから仕事が強制的にできなくなる」

多忙なSKY-HIさんにとって、サウナは貴重な「逃げ場」になっているようだ。「出たら何やろうかと考えると、順番立てがすっきりして仕事の効率も上がる」と、サウナの効用を語った。

「30分空いた時にワンセットだけ入ることもあります」という言葉に、今田さんは「2時間はかけたいよね」と共感。SKY-HIさんの事務所では「いつ行っても誰かいる」というほど、サウナが所属アーティストたちに愛されているようだ。

中学生からのサウナ愛——水風呂から始まった意外な出会い

実はSKY-HIさんのサウナ愛は中学生の頃から始まっていた。それも通常とは逆の「水風呂から入る」という珍しいスタイルからだったという。


「中学生の頃、友達と銭湯に行った時、水風呂に下半身だけずっと入ってたら、だんだん気持ちよくなってきたんです。それで『水風呂気持ちいいぞ』ってなって、『サウナ行くともっと気持ちいいらしい』って」
中学生の時に銭湯をたまり場にしていたという経験は、今田さんも「おいらもそうやった」と共感。青春の一コマが垣間見える瞬間だった。

知らない人と話す楽しさ——理想の休日の〆は個人商店サイズの居酒屋で

理想の休日の〆は、個人商店サイズの小さな居酒屋でお酒を飲むこと。「結構飲んじゃう」というSKY-HIさんは、そんな場所で知らない人と話すことに喜びを見出している。


「大衆居酒屋みたいなところで、席いっぱいあると知らない人と話すようになる。ちょっと酔っぱらうとなんかみんな友達みたいになるじゃないですか」

父親についても興味深いエピソードを披露。「年末に家族で沖縄に行った時、父親が帰ってこなくて。探したら、隣の座敷で沖縄の大学生と普通にお酒飲んでた」というエピソードに、今田さんも「許容範囲広いですよね」と笑った。

「希望はかっこ悪い」という風潮に立ち向かう

番組内では、SKY-HIさんがプロデュースする新しいオーディション企画「THE LAST PIECE」についても語られた。参加者が全員10代というこの企画には、SKY-HIさんの強い思いが込められている。


「今、『希望はかっこ悪い』みたいな空気がすごくある。自虐系や現実主義的なコンテンツが流行って、無謀な夢を見づらい空気がある」

SKY-HIさんは、そんな風潮に対して「日本の空気が悪い方向に向かっていないか」と危機感を抱いている。「本気で夢を見れる空気を作りたい」という思いから、応募時10代という条件を設けたという。

「高校生とか中学生とかが本当に『ここに』という場所に無邪気に命をかけてくる。その強さと尊さは、大人の我々が学ぶことがめちゃくちゃある」

今田さんも「めちゃくちゃすげえな、これめっちゃかけてんな」と感じることがあるという。SKY-HIさんにとって、若者たちの純粋な情熱は大きな刺激になっているようだ。

デビュー18歳から38歳の今——変わらぬ音楽への情熱

現在38歳のSKY-HIさんは、18歳でデビュー。多忙を極める日々を送っている。「お休みありますか?」という質問に「お休みはないですね」とキッパリ。


「BE:FIRSTがワールドツアー回ってて、MAZZELが国内でツアー回ってて。ニューヨーク行って、帰ってきて地方のMAZZELのところ行って、東京行ったらHANAがあって…」

アーティスト活動だけでなく、プロデューサー、経営者としての顔も持つSKY-HIさん。「インターネットさんのおかげで」どこでも仕事ができる一方で、「逃げ場がない」とも語る。

旅行は「起業以来は1回もない」という言葉からは、常に走り続ける姿勢が伺える。

オーディションで見るのは「音を聞けているか」


SKY-HIさんがオーディションで注目するのは、技術だけではない。「この人めっちゃ音楽好きそうだな」という感覚や、「ちゃんと音聞けてるか」という点を重視している。


「歌だけ聞いてるか、楽曲全体聞いてるか。踊る時にワンツーだけで踊ってるか、ちゃんと何の楽器がどういう風になってるか聞きながら踊れてるか」


その感覚はマイケル・ジャクソンを例に出して説明。「ジャクソンなんて音なしで見ても音が聞こえてくる。その人の体から音が鳴ってるように見える」


今田さんも「みんなが夢を言ってる時に冷静に見てた人が大人になって成功してて、今度は夢見たい子たちがふつふつと集まってきてる」と時代の流れを感じ取っていた。


SKY-HIさんは「10代の子の方が本当に無邪気に無謀な夢に命かける」と語る。大人は「痛い思いしない、恥ずかしい思いしないギリギリのところで逃げに入る」ことがあると指摘し、若者たちの純粋さに感銘を受けている様子だった。


「彼らがライブに来てくれると、めちゃくちゃ背中に力が入ります」


音楽への深い理解と若者への熱いエールを送るSKY-HIさん。多忙な日々の中でも、理想の休日を思い描き、若者たちの夢を応援し続ける姿勢に、スタジオは温かな空気に包まれていた。

(TBSラジオ『今田耕司のお耳拝借!金曜日』より抜粋)

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 犬に絶対NGな『夏のタブー行為』5選 飼い主が怠ってはいけない必ずすべき対策とは?

    わんちゃんホンポ
  2. 【食べ放題ニュース】肉と魚をとにかく食えっ!「豪快シュラスコ&手掴みシーフード」食べ放題が最強だ~!!

    ウレぴあ総研
  3. 岡田紗佳の出演が決定!「美しすぎる雀士」が語る涙の初トップ『大沢あかね LUCKY 7 supported by 犬塚製作所』

    WWSチャンネル
  4. 神戸で絶対行きたい「極上モーニング」を発見♪ こだわりパン使用、オトク価格でコスパ最高~!

    ウレぴあ総研
  5. 千葉県「松戸駅」周辺の古きよき歴史を楽しもう!おすすめ散歩・ウォーキングスポット9選

    LIFE LIST
  6. チップスターをバナナのように…?「すごい発想」「手を突っ込まなくてもOK」

    saita
  7. 7月から特急「ふじかわ」号の運行30周年記念キャンペーンがスタート! JR東海

    鉄道チャンネル
  8. MAN WITH A MISSION、「Trick or Treat e.p.」アナログ盤のリリース詳細が決定!

    WWSチャンネル
  9. 眠っている猫の背中を触ってみると……可愛すぎてたまらない『まさかの動き』が40万表示「ニャン体動物だねw」「やはり液体…」と話題に

    ねこちゃんホンポ
  10. 猫の暑さ対策に『サマーカット』をするメリット・デメリット かえって体調を崩すことも?

    ねこちゃんホンポ