金沢区 田中琉之介さん レスリングで全国2冠 初のアジア大会へ
金沢区釜利谷西在住の田中琉之介さん(釜利谷中2年)が、3月に行われたレスリングの2つの全国大会の38kg級で優勝した。7月には自身初の「U15アジアレスリング選手権」に出場予定。「アジア大会でも優勝したい」と意気込んでいる。
琉之介さんは、3月上旬に開かれた「U13ジャパンオープン・レスリングトーナメント」と、同下旬に行われた「JOCジュニアオリンピックカップ2025年U15全日本レスリング選手権大会」に出場。それぞれ東京都で開催され、全国各地から集まった選手たちが優勝を争った。
前者は小学6年と中学1年が対象。琉之介さんが出場した38kg級には33人が参加した。前回は3回戦で敗退していたが、今回は序盤から攻撃的な姿勢を貫いてトーナメント5戦を勝ち抜いて頂点に立った。
後者は中学生年代の全国大会で、琉之介さんは昨年の神奈川県大会で優勝、関東大会で上位に入って全国の舞台へ進んだ。全日本選手権でも順調に勝ち上がり、決勝戦では関東大会決勝で敗れた相手と再戦。「関東大会の時には、緊張もあって自分の技が出せなかった。でも今回は最後まで勝ちたい気持ちを出して戦えた」と話し、雪辱を果たして優勝した。
全日本レスリング選手権の優勝により、7月にキルギス共和国で開催されるアジア大会への出場権も獲得。初めてのアジアでの戦いを前に「体が大きくて力が強い選手もいると思う。2つの全国大会の優勝もうれしいけど、アジア大会でも優勝したい」と先を見据えている。
目標は五輪での活躍
家族の影響で小学校入学前にレスリングを始め、競技歴10年目となる琉之介さん。姉の愛莉さん(日大藤沢高1年)、弟の翔汰郎君(釜利谷小6年)もレスリングに取り組み、三姉弟で切磋琢磨してきた。所属する横須賀市を拠点とする「横須賀ジュニアレスリングクラブ」での練習のほか、地元企業の(株)春峰園が地域に開放するトレーニングジムも活用し、日々鍛錬を重ねている。
アジア大会などでの活躍の先に、目標とするのは「オリンピックでの活躍」。日本代表選手の一人として、まずはアジアの舞台に挑む。