肩まわりの悩みの多くは、肩甲骨に理由がある。理学療法士が伝授「腕がまっすぐ上がるようになるストレッチ」
「最近、どうも体が動きにくい...」「若い頃とは違う、体のあちこちの痛みが気になる...」。そんなお悩みを抱える方に、ぜひ知っていただきたいのが、理学療法士・整体師の木村翔太さん、通称「きむ先生」です。きむ先生は、「痛みなく健康に過ごす」をテーマに、なぜその症状が起こるのか、どうすれば解消されるのかを分かりやすく教えてくれると、多くの方に支持されています。書籍『老いをゆっくりにする 1日1分セルフケア』(KADOKAWA)では、さまざまな痛みの原因となる最重要4部位(背骨、股関節、肩甲骨、足首)を、体の状態に合わせて、1日1分ずつセルフケアする方法を紹介。人生100年時代と言われる現代、何歳になっても「痛みゼロ」でいられるように、この一冊を参考にしてみてはいかがでしょうか。
※本記事は木村翔太(きむ先生)著の書籍『老いをゆっくりにする 1日1分セルフケア』から一部抜粋・編集しました。
肩甲骨が動かない人は、腕が上がりきらない
腕が上がらない、肩こりがひどいといった肩まわりのお悩みのほとんどは、肩甲骨に理由があります。ここでストレッチする大胸筋は、胸と肩をつなぐ大きな筋肉で、大胸筋がかたくなると、肩甲骨の位置が前にひっぱられて、巻き肩の原因にもなります。
大胸筋を伸ばしてやわらかくすることで、肩甲骨が前にひっぱられなくなります。
肩甲骨の位置に大きく影響する大胸筋に即効性があるので、ルーティーン必須とも言えるレベルのケアです。
壁に手をつくだけだと押さえようと力が入ってしまうので、柱の角などをうまく使って行いましょう。
ひじが下がると肩の筋肉に痛みやつまりが生じてしまうので、ひじが下がりすぎないようにすることが大切です。
結果、腕がまっすぐ上がるようになる!
【肩甲骨】大胸筋ストレッチ
1.壁の角や柱に正面から腕を当てる。
肩の高さと同じくらいにひじがくるように。
2. 壁に当てている腕と同じ側の脚を前に出す。
3. 前に出した脚に体重をのせていく。
4. 前側の脚に体重をかけた状態で、壁の腕と反対側に上体をぐーっとひねって10秒キープする。反対側も同様に行う。