【鎌ケ谷市】途絶えかけた伝統を市民の力で守り続ける 鎌ケ谷市おしゃらく踊り保存会
「おしゃらく踊り」は鎌ケ谷市の無形民俗文化財です。軽井沢地区にある「鎌ケ谷市おしゃらく踊り保存会」は、存続の危機を乗り越え、再び活気を取り戻しつつあります。
担い手減少の危機 立ち上がる保存会
おしゃらく踊りは、幕末以降に東北・関東地方で広く親しまれた踊りで、かね・太鼓・三味線の伴奏で歌にのせて踊ります。
かつては、鎌ケ谷市内各地で踊られてきましたが、徐々に衰退。
軽井沢地区では1983年に「鎌ケ谷市おしゃらく踊り保存会」が結成され、市内で唯一おしゃらく踊りが伝承され続けています。
現在の会員数は30〜80代の19人です。
しかし、2年前には前会長の急逝や会員の高齢化により、踊り手が3人にまで減少しました。
新会長の竹花あや子さんと新副会長の石井キク子さんが中心となって知人に声をかけ、佐藤信子さん、徳永昌子さんが入会。
両名はその後、役員としても活動し、保存会を盛り立ててきました。
その後も少しずつ輪が広がり、鎌ケ谷市全域から踊り手が集まるように。
「伝統を未来につなげたい」と心を一つにして力を合わせて奮闘しています。
鎌ケ谷に広がれ!おしゃらくの輪
保存会は、鎌ケ谷市民祭りなどのイベントの出演に加え、市内の小学校で出前授業も行っています。
取材に伺ったこの日は7月26日に出演する「鎌ケ谷駅前夏祭り」に向けて練習に励んでいました。
齋藤彩さんは、ストリートダンスやタップダンスなどの幅広いジャンルの踊りも経験してきました。
2年前の夏祭りで「おしゃらく踊り」を初めて見て、和の伝統舞踊に魅力を感じて入会。
「おしゃらく踊りをもっと多くの人に知ってもらって、みんなで一緒に踊れるようになったらうれしいです」と抱負を語ってくれました。
鎌ケ谷市おしゃらく踊り保存会
練習日時/毎月第1・第3土曜日 午前10時~正午
メール/osyarakuhozonkai@gmail.com
ホームページ/https://sites.google.com/view/kamagayaosyaraku/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0