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B3徳島ガンバロウズ、聖地「アスティとくしま」で惜敗! 敗戦後のHC、塚本雄貴選手、若狭功希選手、アディリ・クエルバン選手インタビュー【バスケ/Bリーグ】

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B3徳島ガンバロウズ、聖地「アスティとくしま」で惜敗! 敗戦後のHC、塚本雄貴選手、若狭功希選手、アディリ・クエルバン選手インタビュー【バスケ/Bリーグ】

徳島ガンバロウズ敗戦! GAME2を終えてヘッドコーチ・選手インタビュー

11月3日、「アスティとくしま」で行われたB3リーグ 第6節 GAME2 徳島ガンバロウズvs山口パッツファイブ戦。昨日のGAME1で連敗を止めた徳島ガンバロウズだったが、シュート成功率があがらず悔しい敗戦となった。

デマーカス・ベリーHC

今日はすごく残念な敗戦となってしまいました。特に後半、調子がよくなく、ここ4試合の内、3試合で65得点以下にとどまってしまい、本当に今オフェンスが停滞してしまっているのが敗因となっています。あとスリーポイントの成功率が20分の3で、成功率が15%だったのでそこも大きな敗因のひとつだったと思います。

――オフェンスが停滞してしまう理由はなんでしょうか。

ここ数試合、外国籍2人で戦っている試合が続いているというのが理由で、特にここ4試合は昨シーズンB3リーグで得点トップ10入りした選手である、テイブリオン・ドーソン選手とジェレミー・コームズ選手がいないというのが大きいです。

――昨日はクリストファー・オリビエ選手、エヴァン・マックスウェル選手の2人を起点にオフェンスが機能したとおっしゃってましたが、今日、機能できなかった理由はなんでしょうか。

今日はクリストファー・オリビエ選手が29得点を挙げて、彼なりには結果を出してくれたんですが、他の周りの選手が得点できず、エヴァン・ナックスウェル選手が11得点、若狭功希選手が10得点、二桁得点だったのが残り2人のみでした。他の選手からオフェンス面で貢献がない、結果が出ていないというのが響いています。

――連戦ということで相手に対策を練られたり、その対策に対して作戦面で変更があったりしたのでしょうか。

今日は戦術面でいうと、昨日よりも相手がゾーンディフェンスを敷いてきたかなという印象でした。ただ相手どうこうより、我々が得点できていないというのが一番の敗因です。クリストファー・オリビエ選手以外の選手が得点できなくなると、停滞している難しい時間帯のときに、徹底して点が取れなくなってしまうというのがあり、そこで突き離されてしまったと思います。
ただ楽観的に考えている部分もあり、このチームのロースターの選手の層は厚いと思っていますし、テイブリオン・ドーソン選手、ジェレミー・コームズ選手がケガから戻ってくれば、我々は今まで通りの得点ができるのではないかと感じています。

――他の選手が得点できなかったという理由に、相手のディフェンスが要因としてあるんでしょうか。

相手の戦術ではなく、今いる選手が手薄になっているというのが響いています。ケガで離脱している選手がいるなか、出場している選手には普段以上のことが求められていて、それによって効率よく得点できる形が作れていません。テイブリオン・ドーソン選手、ジェレミー・コームズ選手がケガでいないということは、彼らの得点だけでなく、クリエイト力、周りを引き立てる力が機能していないので、本来のオフェンスの形が作れないというのが、他の選手が得点できないという理由なのかなと思っています。

――監督から見て、昨日と今日の一番の違いはなんでしょうか。

エヴァン・マックスウェル選手が昨日ほど貢献できなかったというのが痛い部分です。昨日は22得点、今日は11得点と半減してしまったことが、得点メントして響いたんじゃないかと感じています。

塚本雄貴選手

出だしのトーンセットが甘かったというのと、大事なところでディフェンスの形が崩れてしまう、スリーポイントのパーセンテージが悪いというのがありましたが、数字以外のところで、自分たちがどういう風に戦うのかというところが甘かったです。準備どうこうの問題ではないと思います。

――第3Qの前、同点の時点で、ハーフタイム時になにか話し合われたのでしょうか。

今日はオフェンスにしてもディフェンスにしても、点と点がつながらず線にならないような感じでした。コーチはチームワークという言葉を使っていましたが。全体的な連携がつながらなかったという状況です。

――今日は昨日とはなにか違うなと感じましたか。

クリトファー・オリビエ選手のところに(相手のディフェンスが)だいぶ寄っていたので、そこをもっと囮に使う動きもできたのかな、というのが反省点としてあります。クリトファー・オリビエ選手がどれだけ点を取ってもチームが勝てないというのは、もっと周りが頑張らないといけないし、シュートを決めきるところや、ディフェンスリバウンドを取りきるところなど、まだチームとして甘いのかなと感じました。

――序盤、お互いに激しいディフェンスを繰り広げていましたが、山口パッツファイブ側が昨日と違う戦略をとってきた部分はあったでしょうか。

ゾーンディフェンスからマンツーマンに戻る動きをしていたのと、プレスを前からしてきて自分たちのスピードを落とす動きがありました。自分が最初にターンオーバーしたところがアジャストのタイミングだったのかなと思っています。いきなりトラップがきていたので、こちらのペースを落としたり、オフェンスをスムーズにやらせないようにしてたのかなと感じています。

――ケガ人が出る前と後で、攻撃のバリエーションに不自由を感じているでしょうか。

クリトファー・オリビエ選手が加入して約3週間ぐらい、徐々に慣れてきたのかなと感じてますし、僕らの攻撃は基本的にまずスリーポイントエリアの外ではじまるのですが、今度スリーポイントエリアの中で攻撃するのが多くなりました。クリトファー・オリビエ選手とエヴァン・マックスウェル選手に(相手ディフェンスが)寄るというのがある程度わかったうえで、やり方を変える必要があったなと、途中気づいたのですが、対応が遅れた感がありました。ただそこは変えるべきだったのか、という問題もあるので、そこはコーチともっとコミュニケーションを取らないといけないな、というのが率直な本音です。

若狭功希選手

――シュートが決めきれなかったのが課題だと皆さんおっしゃってましたが、要因はなんでしょうか。

みんなが気持ちよく打ててないシュートが多かったように思います。相手もクリトファー・オリビエ選手とエヴァン・マックスウェル選手のところにボールが集まるというのはわかっていたと思うのですが、そこに(ボールを)入れた後の周りの動きもそうですし、パスをさばく意識も足りてなかったのかなと。ワイドオープンの選手がいるのにムリして突っ込んでシュートを外して、攻められて、の繰り返しだったので、気持ちよく(シュートを)打ててないというのが率直な意見です。コーチからもクリトファー・オリビエ選手とエヴァン・マックスウェル選手のところにボールを入れろと言われていたのですが、相手もそこはわかっているので、周りの動き方も変えていかないといけないと思います。

――前半と後半でプレーの違いというのは感じましたか。

やっぱり前半は、昨日勝っていたというのもあり、速い展開でのオフェンスも上手くいってたなと思いますが、後半になってみんな疲れてきだしたときに、クリトファー・オリビエ選手とエヴァン・マックスウェル選手に頼りきりになってしまったし、2人も自分たちが決めないとと感じていたのが、後半負けている理由かなと思います。

――今日は負けてしまいましたが、そのなかでよかった点はどこでしょうか。

個人的にもチーム的にも、徳島ガンバロウズのバスケは速い展開が持ち味で、そこが通用するのは確認できましたし、いいプレーがなかったわけではないので、今日よかった点を活かしつつ、悪かった点を次節には修正して、練習からしっかりやっていきたいと思います。

――若狭功希選手がコートに立つと、ひと際大きな歓声がおきます。どのように感じてますか。

あまり意識してないというか、自分的には気づいてないんですが、周りの人が応援してくれているのは嬉しいです。(大きな歓声があがるのは)期待されているということだと思うのですが、最近シュートの成功率が挙がっていないのも、責任を感じてます。勝つときって3、4人が二桁得点を取るものだと思うのですが、今日は自分と外国籍2人だけなのが負けている理由かなと思います。もっと自分がアグレッシブにいって得点を取りたいのですが、空回りしてしまう部分もあって。そこを徐々にならしていきたいなと思います。

アディリ・クエルバン選手

――昨日、今日とケドリック・ストックマン・ジュニア選手がいないなか、本来の役割のシューター以外に、指示を出す役割を担うことが多かったと思いますがどうだったでしょうか。

その部分に関して、自分にとってはすごくよかったと思います。ケガ人が続出して、チームが手薄になっているなか、自分がその穴埋めをしなきゃいけないというのはわかっていたので、大役ではあったのですが、その部分の手応えはよかったです。

――プレーの面でできたこと、できなかったことはなんでしょう。

スリーポイントの精度が不十分だったかな、という点は反省しています。昨日に関しては本数は多かったのですが精度がよくなく、ただコーチはどんどん打てと指示を出してくれたんですが、決めきることができませんでした。今日も5本中1本しか成功しなかったので、自分としては満足いってない点です。
よかった点としては周りのチームメイトに得点の形を作ることができたことです。その部分はけっこう手応えがありました。本来の2番(スモールフォワード)だけでなく1番(ガード)をやっているなかで、自分が司令塔としてプレーメイクしなければならない場面が多く、そんななかでドラッグスクリーンを使ったり、ピック&ロールを仕掛けたり、チームメイトにお膳立てができたのではないかと思っています。

――昨日はいい形で勝てましたが、今日は攻撃が封じられてしまいました。相手になにをされたのでしょうか。

昨日はチームが一丸となって戦えたという印象で、ここ数週間でも、一番チームケミストリーがいい試合だったと思っています。今日はなぜか一丸となったプレーができず、選手たちもしっかりと噛み合っていなかった。それが敗戦に繋がってしまったのかなと思っています。理由としては、選手たちが勝ちたくて仕方がないという気持ちから、もどかしくなり空回りしてしまったんじゃないかと思います。価値を求めるあまり、選手たちが感情的になり、コーチがそれをなだめるために、3人同時に下げなければならない場面などもありました。それは本当に一人ひとりが勝ちたいという気持ちが強いからこそ起きたことであり、冷静に戦えなかったのかなと思っています。

――次に向けて早急に修正していくべき点はどこでしょう。

先ほどロッカールームで自分が選手たちに話したのですが、チームケミストリーの面が一番早く直せるところだと思います。コーチがどうこう言うことではなく、選手が一人ひとり見つめ直して修正しなければならないことだと思っています。意識の持ち方だったり、チーム一丸となって戦うという気持ちだったり、改めて意識付けしなければならないと思います。いろいろな国、いろいろな都市から徳島に集まっている選手は、みんな同じゴールを持ってプレーしているわけですから、一丸とならなければいけないですし、お互いのためにプレーするということを見つめ直さないと、昨年のようにガンバロウズバスケでプレーオフに進出することはないと思っています。

写真・徳島ガンバロウズ提供

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