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夏バテ対策にも!おでんのゴーヤの調理方法

さんたつ

【東京おでんだね】おでんのゴーヤの調理方法_1

今回はゴーヤ(ゴーヤー)のおでんの調理方法を紹介しよう。ゴーヤといえば、沖縄料理のゴーヤーチャンプルーが有名だが、煮物にしてもおいしい。ゴーヤと共にテビチなどを加えて本格的な沖縄のおでんに挑戦するのも楽しいが、いつものおでんに加えてもおいしい。

夏場の栄養補給に最適な食材、ゴーヤ

ゴーヤはツルレイシというウリ科の一種で、苦瓜とも呼ばれる。沖縄本島では「ゴーヤー」と呼ばれるが、全国的には「ゴーヤ」という呼び名が一般的になりつつある。

ビタミンCや葉酸、カリウムが豊富で、食物繊維も多く含まれている。夏場の栄養不足を補う食材としてもってこいだ。

『塚田水産』(吉祥寺)のゴーヤとコーン。

おでん種としては一般的ではないが、独特の苦味はまろやかな味が占めるおでんのなかでよいアクセントとなる。東京のおでん種専門店では、阿佐ケ谷の『蒲重蒲鉾店』や吉祥寺の『塚田水産』がゴーヤを用いた揚げ蒲鉾を製造している。おでんにしてもいいが、そのまま食べてもおいしい。

おでんのゴーヤの調理方法

ここからはおでんのゴーヤの調理方法を紹介しよう。まずは下ごしらえからはじめる。

最初にゴーヤの両端を包丁で切り取る。次に中のワタと種をスプーンや指で取り除くのだが、仕上げたい形によって切り方が異なる。

半月状にしたいなら縦に包丁を入れて半分にする。ワタは苦味が少なく栄養価も高いので、あまり神経質にならず、残してもかまわない。

後述する挽き肉詰めのために輪の形をキープしたいなら1〜2cmほどの大きさで輪切りにする。苦味が得意でない方は厚すぎないように調整しよう。

半月状の場合はワタと種を取り除いたあとに、食べやすい大きさに切り分ける。

次に独特な苦味を和らげるために塩を小さじ1、砂糖を小さじ2ほどをゴーヤにまぶし、ボールの中でよく揉み込もう。

次第に水気が出てくるので、10分ほど放置する。最後にキッチンペーパーでゴーヤの水気を拭き取る。揉み込むのが面倒であれば、水を入れてかき混ぜたら、同じように放置してもいい。

鍋でお湯を沸かし、中火に戻してゴーヤを5分ほど茹でる。おでんにする場合は直接煮てしまってもいいが、独特の苦味を楽しみたいなら茹でる工程を入れて、煮る時間は少なめにするといい。

茹で上がったらおでん汁でさっと煮る。これでゴーヤのおでんの完成だ。食べる際には鰹の削り節をかけるとよりおいしくいただける。ほかのおでん種と一緒に食べることで、まろやかな苦味に変化する。これぞ、大人の味わいだ。

ひと手間かけてさらにおいしく!ゴーヤの挽き肉詰め

ひと手間かけてゴーヤの挽き肉詰めにも挑戦してみよう。肉の甘みや旨味がプラスされることで、より豊かな味わいと食べやすさを得られる。

挽き肉の種類は好みで選んでかまわない。鶏のももや胸肉、豚や牛、合い挽きなど、それぞれ異なる味わいとなる。種の材料はゴーヤ1本に対して挽き肉(150g)、玉ねぎ(1/4個)、卵(1/2個)、塩と胡椒(少々)、片栗粉もしくは薄力粉(適量)。

まず、玉ねぎを粗くみじん切りする。芯をすこし残して刻むと崩れにくいのでお試しあれ。

次に挽き肉と卵、塩と胡椒をボールに入れてよく捏ねる。柔らかくなりすぎないように卵はすこしずつ入れていこう。玉ねぎを加えて混ぜたら次の工程に移る。

下処理が済んだ輪の形状のゴーヤの内側に片栗粉(薄力粉)をつけたら、挽き肉の種を詰めて形を整える。

フライパンにサラダ油をひいて熱したら、挽き肉に焼き色をつける要領で炒める。しばらくしたら裏返して、両面を満遍なく焼く。

最後におでんと一緒に煮れば完成だ。ゴーヤの苦味をおでん汁に移したくない場合には、別の鍋で個別に煮てもいい。

挽き肉の豊かな旨味と肉汁、玉ねぎの甘みがゴーヤの苦味と融合してまろやかな味わいとなる。すこし手間がかかると思いきや、さほど難しくないので挑戦してみてほしい。

温かい状態でもおいしいが、冷やしおでんにしてもおいしい。夏バテ対策の一環として、ぜひゴーヤのおでんを試していただきたい。

取材・文・撮影=東京おでんだね

東京おでんだね
東京のおでん種・蒲鉾・練り物の魅力を紹介
「おでん種やさんでおでんを買って、家で調理して食べる」文化を盛り上げるべく、都内各地を奔走中。ビジネスでなく趣味でちまちま活動しています。

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