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卒業生に贈るドローンショー 多摩大附属聖ヶ丘中高で

タウンニュース

グラウンドから見上げるドローンショー

多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校(石飛一吉校長)は14日、高校3年生の卒業式(17日実施)の前に卒業イベント予餞会(よせんかい)(送別会)を行った。同校グラウンドには夕暮れ過ぎ、中高の生徒らが集まった。卒業生がコロナ禍で実施できなかった行事などの代わりに思い出に残るものとして、サプライズでドローンによるショーが披露されると、生徒らは歓声を上げて夜空を見上げていた。

同校ではあらかじめ、多摩市などと協力して、多摩東公園陸上競技場でドローン打ち上げの準備を行っていた。夕方になって始められた予餞会では、冒頭に石飛校長が「予餞会という言葉は聞いたことが無いかも知れないが古い伝統校では行われているもので、卒業生に予め(あらかじめ)餞(はなむけ)する会として行われている。今日はその言葉にふさわしい会になると思う」とあいさつした。

その後、吹奏楽部による「テキーラ」「宝島」といった演奏や高校3年生に思い出をかたってもらうインタビューが行われ、後輩たちへのメッセージも贈られた。

そして、空が暗くなった時にグラウンドの照明が落とされると、約15分間のドローンショーが始まった。アルバムの模様から始まり、コロナ禍でマスク姿の顔やオンライン授業の様子、リレーでバトンを渡す姿などの絵が次々と描かれた。

「感動した」の声

さらに、「コロナ禍をのりこえたみんなへ」「祝卒業」などの文字が夜空に浮かぶと、スマホで映像に残そうとする生徒も多かった。

見終わった高校3年生の生徒らは「進路先でドローンのことを学ぶので、実際にドローンの動きを見てさらに興味がわいた」「思い出が詰まっていて見てて楽しかった」「ドローンの技術がすごくて感動した」などと感想を話した。

石飛校長は「おそらくですが全国に数ある学校の中でも初めての試みではないでしょうか」と話していた。

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