【姫路おでん】生姜醤油で食べる名物・ご当地グルメ!姫路駅周辺のおすすめ人気店11選
観光で姫路に訪れたら一度は味わってほしい「姫路おでん」。あっさりとした関西風おでんを生姜醤油でいただく、姫路のご当地グルメです。今回は、姫路駅から徒歩10分圏内でおいしい姫路おでんが食べられる人気店を11店舗を厳選!熱々おでんを頰張り、“姫路の冬”を満喫しませんか?
・姫路おでんとは?
姫路のご当地グルメ「姫路おでん」を食べたことはありますか?かつおや昆布からとった和出汁をベースにしたおでんに、すりおろし生姜に醤油を加えた“生姜醤油”を合わせていただくのが一般的で、地元民にとっては言わずとも知れたソウルフードです。
一言に“生姜醤油”といっても、味わいもスタイルも店舗によってそれぞれ。生姜醤油をおでん出汁で割って、つけながら食べたり、おでんにたっぷりとかけたりと多種多様です。
今回は、姫路駅から徒歩圏内で姫路おでんが食べられる店11店舗をライターが厳選しました!各店のこだわりの姫路おでんを味わって、身も心もほっこり温まりませんか?
※姫路おでんの詳しい情報やイベントについては、公式HPで確認できます。
1.おでん処 能古(のこ)
ビブグルマンに選ばれた「ミシュランガイド2016」掲載店
JR・山陽姫路駅から北へ約6分、昔から親しまれている飲み屋街の一角に「能古(のこ)」があります。看板や扉から和の雰囲気が漂う同店は、おでん一途に約25年以上!親子2代で続く老舗おでん店です。
入り口の暖簾(のれん)をくぐると、食欲をくすぐる出汁(だし)の香りが店内に広がっています。座席はカウンターとテーブルを用意。現在は2代目となる女将が笑顔で出迎えてくれます。
約25種類(220円〜)あるおでんの具材は、どれも女将が「おいしい」と思った素材を取り入れているそう。播磨灘産のタコや「姫路れんこん」など、国産や地元で採れる季節の食材にこだわっています。
黄金色に輝く自慢の出汁は、かつおと昆布からとっています。創業当時から変わらない味わいは、思わず飲み干してしまうほどあっさり!
取材日の具材は、大根、タコ、春菊、赤こんにゃく、シュウマイをチョイス。『大根』は一口頬張るだけでジュワっと出汁が広がるほど、しっかりとスープが染み込んでいます。『タコ』は播磨灘産の特徴である、甘みとプリっとした食感がやみつきに!滋賀県名物の『赤こんにゃく』は、同店に来たら必ず食べてほしいもの。このほか、地元産の春菊の素材本来の柔らかい食感を失わないよう、調理にもこだわっています。
おでんのラインアップは、季節によって旬の具材が登場します。この日は『春菊』がお目見え♪秘伝の出汁と絡んだ味わいや食感は、一口で虜(とりこ)になります。
おでんの具材として珍しい『シュウマイ』もおすすめ。姫路の中華料理店「東来春(トウライシュン)」から取り寄せた一品で、女将が普段から好んで食べているものをおでんにしたそう。
おでんにぴったりのお酒も種類豊富。姫路の地酒は「壺坂(つぼさか)酒造」の「雪彦山(せっぴこさん)」や「本田商店」の「龍力 ドラゴン」のほか、県外の地酒や焼酎も用意しています。
帰省で立ち寄る人や接待などで利用する常連客も多い同店。子ども連れでは入店できませんが、ゆっくりおでんを楽しみたい人はぜひ訪れてみて。
予約可/テイクアウト不可/ランチ営業なし
■DATA
おでん処 能古(のこ)
所在地
兵庫県姫路市白銀町107 白銀ビル1階
電話番号
079-284-7345
営業時間
17:00~22:00
※おでんがなくなり次第終了
2.停主(ていしゅ)
※2024年11月26日現在休業中。最新情報は公式Instagramで確認を。
有名人も多数来店!姫路城のお膝元で老舗の“染みウマ”おでんを堪能
地元の人はもちろん観光客にも一目置かれ、足しげく通う有名人も多いという「停主(ていしゅ)」。
世界文化遺産・国宝姫路城のお膝元に店を構えてから約60年。現在の店主は二代目で、一代目のころは姫路市市民会館の近くでお店を営んでいたそう。親子代々で伝統の味を紡いできた老舗です。
店内の壁には有名人のサインがずらり。俳優やアーティスト、スポーツ選手など、姫路おでんデビューを同店で果たす人も多いとか。
座敷には冬になると囲炉裏が登場します。足をくずしてくつろげる居心地の良さに、つい長居してしまいそう。カウンター席も数席あります。
「こんなにおいしいおでんは食べたことがない!」と惚れ込んでしまう停主の『姫路おでん』。甘めの出汁はとにかく濃くて、提供する直前に生姜醤油を回しかけ、甘さと辛さがちょうどいい加減になるように調整されています。
おでんダネは店主自らが栽培している野菜や地元の食材がメイン。各110~250円で、常時12種類ほどを置いています。
中でも出汁がよく染み込んだ厚みのある大根と卵が人気。あまりのおいしさに、一度に何個も注文する人がいるほど。ほろほろとやわらかい国産牛肉の牛すじ串も外せません。もちっとなめらかな食感の厚揚げ豆腐も定番です。
停主といえば、充実した鳥料理も忘れてはいけません。播州赤どりを使った『ひねぽん』(1,000円)や、1羽から1個しか取れない希少な部位『まつば』(1個400円)、抹茶塩でいただく『なんこつ』(660円)など、鶏のおいしさをいろいろな角度から楽しめるメニューがそろっています。
また、真アナゴを使う店として明石浦漁業協会組合から認められている同店。3月〜10月ごろは、地物天然穴子を使った『穴子丼』(1,650円 ※時価)もイチオシしです。
料理のお供、お酒にもこだわりが。蔵元・ワイナリーとコラボした自慢のオリジナル商品を用意しています。
店の前にある赤提灯と姫路城のコラボは絶好の撮影ポイント!休日だけではなく平日も多くの人でにぎわうので、予約はお早めに。
人に教えたいけれど教えたくない…本当は独り占めしたい…そんな心に残る名店「停主」。きっと特別な一軒になるはずです。
予約可/テイクアウト不可/ランチ営業なし
■DATA
停主(ていしゅ)
所在地
兵庫県姫路市本町68(白鷺49)
電話番号
079-222-8592
営業時間
17:00〜22:00
3.クラフトジンとおでん専門店 maruya(まるや)
姫路おでん×クラフトジンのペアリングを楽しんで
山陽姫路駅から徒歩約10分、立町の飲み屋街にひっそりと佇む隠れ家のようなおでんバー「クラフトジンとおでん専門店 maruya(まるや)」。調理師の母とたつの市で醤油を造っていた祖父が作ってくれた家のおでんの味が好きだったというおでん好きの店主が、“日本一のおでん屋”を目指し、2023年10月にオープンしました。
入店するとふわっと漂う出汁の香り。カウンター越しに存在感のあるおでん鍋が眺められ、ネタを選ぶ時間も楽しめます。
頭上には約50種類もの国産クラフトジンがずらり。姫路でバーテンダーの修行を積んだ店主が、「姫路おでんと調和するクラフトジンの魅力を知ってほしい」との思いで厳選した、個性豊かなジンがそろいます。
『8種盛おまかせ(牛すじ付)』2,750円
おでんは単品(300円〜)での注文のほか、おまかせの5種・8種の盛り合わせから選べます。取材日は、『8種盛おまかせ(牛すじ付)』をチョイス。兵庫県産のれんこん、姫路の練物屋から仕入れた練り物、タケノコ、大根、シイタケなどの大ぶりの具材はどれも食べ応え抜群です。春はアスパラ、夏はトウモロコシ、秋はキノコ、冬は牡蠣など、旬の素材も四季折々で登場するのでお楽しみに♪
出汁は、母から伝統の味を受け継ぎ、かつおと昆布、鮪節(しびぶし)から毎朝丁寧にとるのがこだわり。塩味が控えめであっさりとして、体にすっとなじむ優しい味わいです。
生姜醤油に使う生姜は、自分で擦りおろすスタイル。擦りたての生姜のツンとした香りと、たつの市の老舗醤油蔵「末廣醤油」のうすくち醤油がグッと味を引き締めてくれます。お好みでゆず胡椒でアレンジにもチャレンジしてみて。
『土鍋おでんコース(飲み放題付き)』20,000円~(1グループ)
※予約は3~9人。完全予約制
2024年12月に誕生した『土鍋おでんコース』は、2階の貸し切りフロアでのみ味わえる完全予約制。8種類のアルコール飲み放題と〆の「牡蠣雑炊」付きで1グループ20,000円~。土鍋でぐつぐつ煮えるおでんのおいしさは、寒い日ならひとしおです。秘伝の出汁が濁らないよう、ひとネタごとに下ごしらえや下味の付け方を変えるこだわりぶりで、丁寧な仕事ぶりが一口ずつから感じられるはず。
『季の美』1,300円
おでんのお供におすすめなのが、国産のクラフトジン。店主を虜(とりこ)にした、ジンとおでん出汁との“香りと香りのペアリング”を堪能するなら、爽やかな口当たりの『季の美』がイチオシです。お米から作るスピリッツにゆずや山椒、笹の葉など日本ならではのボタニカルを使っているので、和風出汁のおでんと相性抜群。一口二口と飲み進めるたびに香りの変化が楽しめるのも、クラフトジンの魅力です。
ほかにも、フルーツを漬け込んだジンやホットジンなどがあるので、気になるものがあれば飲み比べてみて。新感覚のおでん屋「maruya」で、自分好みのペアリングがきっと見つかりますよ。
予約可/テイクアウト不可/ランチ営業なし
■DATA
クラフトジンとおでん専門店 maruya(まるや)
所在地
兵庫県姫路市立町55-2
電話番号
050-1091-5009
営業時間
火〜木・日曜日/17:30〜24:00
金・土曜日/17:30〜25:00
4.居酒屋 楽歳(がっさい) 姫路駅北店
ツンと生姜がきいた姫路おでんが地酒の冷酒と相性抜群!
JR姫路駅から徒歩3分、江戸時代の町家をイメージした外観や内装が目を引く「居酒屋 楽歳(がっさい) 姫路駅北店」。
『姫路おでん』640円
ひねぽんや姫路れんこんなど姫路名物のメニューが並ぶ中、やっぱり外せないのが『姫路おでん』。
ずっしり大きい大根にこんにゃく、厚揚げ、ちくわ、ごぼう天の5つがどーんと豪快に盛り付けられた一皿。かつおと昆布からとった出汁につけて一晩寝かした京風おでんです。
仕上げにたっぷりとかける生姜醤油は、生姜に合うようにブレンドされた醤油の甘さとツンとした生姜の風味のバランスがよく、出汁がよく染み込んだタネとよく合います。トッピングのネギのちょっとした苦さもアクセントになってGOOD!
おでんの中で特に注目してほしいのが厚揚げ!豆腐店から取り寄せている絹豆腐の厚揚げで、箸で持ち上げたときのぷるぷる感がきめ細やかさの証。食感はとても滑らかでフワフワとろとろ。口の中でとろけます。
「姫路おでんのお供にはぜひ地酒の冷酒を!」と同店のオーナー。8種類の播磨の地酒がラインアップ。生姜がきいた姫路おでんはちょっと癖のあるお酒との相性が良いのだとか。
姫路おでんは駅南店、別館でも楽しめます。
予約可/テイクアウト可(前日までの事前予約を推奨)/土日のみランチ営業あり
■DATA
居酒屋 楽歳(がっさい) 姫路駅北店
所在地
兵庫県姫路市駅前町294(パステルおみぞ内)
電話番号
079-288-8890
営業時間
平日/16:00~24:30
土日/12:00~24:30
(料理L.O.23:30、ドリンクL.O.24:00)
5.姫路の地酒と姫路おでん本舗
ちょい飲みに最適!姫路おでんをおすすめの地酒と一緒に
JR姫路駅中央改札口を出て中央コンコースを南へ徒歩30秒。「ピオレ姫路おみやげ館」内にある「播州うまいもん処」には、ご当地グルメを提供する5つの店舗が集結しています。
その並びにあるのが姫路おでんが食べられる「姫路の地酒と姫路おでん本舗」。ゆったり過ごせるフードコート(約120席)になっていて、荷物が多かったり、ベビーカーがあったりしても、気軽に立ち寄りやすいグルメスポットです。
『官兵衛さん』700円
一番の人気メニューは『官兵衛さん』。姫路城をかたどった“お城こんにゃく”を含む人気5種が味わえる盛り合わせです。2024年4月から新たに仲間入りした『官兵衛れんこん棒』にも注目を。練り物の中に角切りれんこんと紅ショウガがたっぷり入っていて食感も風味も楽しめる一品です。
同店は生姜醤油が別添えなので、まずはシンプルに出汁のみで味わうのもおすすめ。かつおと昆布をベースにした和出汁に“追い昆布”をしたうま味たっぷりの出汁はちょっぴり甘めの関西風。そこに生姜醤油を加えることで、思わず「ザ・姫路おでん!」と地元民もうなる味わいが完成します。
『ちょい飲みセット』1,000円
店主のイチオシ『ちょい飲みセット』は、おでん5種盛りに「日本酒八重垣本醸造」「生ビールキリン一番搾り」「キリンラガービール小瓶」「ハイボール」「チューハイ各種」から好きなアルコールドリンクが一杯選べるお得なセットメニューです。
おでんの内容はその時々で変わりますが、大根と卵と“お城こんにゃく”は定番。あとの2種類は、厚揚げやつくねなど、練り物系がランダムで登場します。
単品のアルコールメニューも姫路の銘酒や地酒、日本酒と豊富なので、2杯目は自分で選んだ一杯と共にゆっくりおでんを味わうのもいいですね。迷ったときはスタッフに尋ねて好みに合った一杯をセレクトしてもらっては?
ラインアップは全部で10種類あり、価格は150円、200円、250円の3パターンと比較的リーズナブルなのも観光客に人気が高いポイント。姫路おでんに五目御飯がついた定食などのセットメニューもあるので、ランチに飲み歩きにと、さまざまなシーンで利用できそう。
駅直結とアクセス抜群の「姫路の地酒と姫路おでん本舗」。観光や出張で姫路を訪れたら、気軽に立ち寄ってみては。
予約不可/テイクアウト可/ランチ営業あり
■DATA
姫路の地酒と姫路おでん本舗
所在地
兵庫県姫路市豆腐町222(ピオレ姫路おみやげ館内)
電話番号
079-280-6288
営業時間
11:00〜20:00(L.O.19:45)
6.おでんと串かつ 姫路のお店
姫路おでん協会認定の味!飲み屋横丁のにぎやかな雰囲気も魅力
赤い提灯がどこか昭和なつかしい雰囲気を放つ「おでんと串かつ 姫路のお店」。姫路駅各線から徒歩1分とアクセス抜群の飲み屋横丁「のれん街」に店を構えます。
看板商品は、姫路おでんと本場大阪に負けない揚げたてふわふわの串カツ。ほかにも一品料理や、姫路の地酒や焼酎など100種以上のドリンクを取りそろえ、毎週のように通う地元民も少なくない人気店です。
『おでん7点盛り』1,320円
定番の大根や卵のほか、季節の替わりタネなど、自慢のおでんをたっぷり7種楽しめる一品がイチオシ。かつおと昆布の出汁がひたひたに染みた具は、箸で持つとずっしり。姫路城の形をしたこんにゃくも見逃さないで。ピリッと生姜が利いた、手作りの生姜醤油をたっぷりかけて召し上がれ。
具材はぜんぶで13種類(209円〜)。単品での注文やテイクアウトも可能です!
おでん以外にも、自慢の串カツや姫路名物の『ひねぽん』(759円)や姫路B級グルメ『ちゃんぽん焼』(1,078円)など、ご当地メニューが充実しているので、観光客にもおすすめしたいお店です。
「どんなメニューよりもクセになる!」と人気なのが看板娘の愛ちゃん。キュートな笑顔と愉快なトークに、きっとあなたも虜(とりこ)になりますよ。
予約可/テイクアウト可/ランチ営業あり
■DATA
おでんと串かつ 姫路のお店
所在地
兵庫県姫路市駅前町363-1 フェスタビル1階(姫路のれん街)
電話番号
079-280-4412
営業時間
11:00~23:15(フードL.O.22:30、ドリンク22:45)
7.酒饌亭 灘菊かっぱ亭
“おふくろの味”が楽しめる酒蔵直営の居酒屋
明治43年創業の酒蔵「灘菊」直営の居酒屋「酒饌亭 灘菊かっぱ亭」。JR姫路駅から徒歩約3分のおみぞ筋商店街にある同店は、昼夜問わず客足が絶えないほどの人気ぶり。地元で愛される姫路グルメの数々と、豊富な地酒を味わえます。
テーブル席の椅子は、祭り好きの先代のアイデアで本物の太鼓を備えています。中には御札が入っているので、安心して腰掛けて。おひとり様でもふらっと立ち寄りやすいよう、カウンター席もあります。
お客さんの注目を集めるのは、入口付近にある、姫路城を模した特注の鍋!50年伝承の秘伝の出汁で具材を煮込んでいます。おでんダネは10種類(194円〜)あり、単品はもちろん大串での注文も可能です。
『大串黒おでん』688円
看板商品は、5種類のおでんダネが串刺しになった『大串おでん』。黒と白の2種類があり、黒は生姜醤油、白は灘菊オリジナルの酒粕ダレがたっぷりかかっています。串の内容は、すじ肉・玉子・こんにゃく・厚あげ・ごぼう天。
『大串黒おでん』は、濃すぎず、薄すぎず、地元民も認める昔ならではの“おふくろの味”がポイント。
串がずれ落ちそうなほど大ぶりの『すじ肉』は、柔らかくとろっとろな食感!生姜醤油をたっぷり染み込ませて味わって。
『大串白おでん』688円
『大串白おでん』は不動の人気メニュー。オリジナル開発の酒粕ダレがたっぷりかかったおでんは、直営の酒蔵で製造する酒粕を使用。和風出汁のうま味と、酒粕のコクが相まってまろやかな味わいが楽しめます。おでんを完食したら、酒粕ダレをスプーンですくって味わうのもおすすめ。最後の一滴まできれいに完食する人も多いそう。
ランチタイムには、黒と白どちらのおでんもお得な定食メニューを用意!
『トマトのおでん』590円
同店には、『トマトのおでん』もスタンバイ!トマトを丸ごと一つ出汁に染み込ませ、オリジナルの酒粕をたっぷりかけています。酸味が少なく、むしろ甘みが強いのが特徴。まろやかな酒粕とトマトのコクが奥深い味わいに仕上げています。
おでんを味わう際は、灘菊のお酒をお供にしてみて。華やかな香りの『純米大吟醸 きくのしずく』のほか、季節によって初しぼりの新酒も登場します。純米酒サワーや米焼酎など、日本酒以外のお酒が豊富なのも酒蔵直営店ならではの魅力。食事に合わせて飲み比べもいかが?
予約可/テイクアウト不可/ランチ営業あり
■DATA
酒饌亭 灘菊かっぱ亭
所在地
兵庫県姫路市東駅前町58
電話番号
079-221-3573
営業時間
平日 ランチ/11:30~14:00 (L.O.13:30)
ディナー/16:30~21:30 (L.O.21:00)
土 11:30~21:30 (L.O.21:00)
日祝 11:30~20:30 (L.O.20:00)
8.じごろ小廣
JR姫路駅から徒歩2分!駅前ビルで播州の“うまいもん”と地酒を満喫
JR姫路駅から徒歩2分ほど。おみぞ筋商店街の入口にある「姫路駅前第一ビル」の1階にある赤い横断幕が目印の「じごろ小廣(こひろ)」は、播州のグルメを集めた地料理居酒屋です。
2024年10月時点で、姫路を拠点に10店舗近くの飲食店を展開する「株式会社HIROOKA FOOD MARKET」が運営を手がけていて、グループ独自のルートから仕入れる食材を使って、豊富なメニューを展開しています。
カウンター席とテーブル席がどちらも用意されているため、おひとり様からカップルや夫婦、少人数のグループまで幅広く対応。特に2人組のお客さんが多く、カウンターで肩を並べてゆっくり食事や会話を楽しむ姿が見かけられます。
店内に入って、まず最初に出迎えてくれるのが15種類以上の具材がぎゅうぎゅうに入ったおでん鍋。1〜2日かけてじっくりぐつぐつ煮込まれたおでんは、どの具材も出汁の色に染まっていて思わず見惚れるほど。甘い香りも相まって食欲を刺激します。冬季は白子などの旬の食材を使ったものも登場し、よりラインアップが充実するのでお楽しみに!
同店の出汁はかつおと昆布からとった和出汁がベース。仕上げに生姜醤油をかけることを前提にした優しい味付けですが、何度も火を入れては冷ます工程を繰り返し、時間をかけることで奥深い味わいに仕上げています。
『白鷺盛り』1,650円
訪れたお客さんのほとんどがオーダーするという人気メニューが『白鷺盛り』。別名白鷺城と呼ばれる姫路城から名前を取り、地元が誇る食材5種を使った贅沢な盛り合わせです。
内容は、市川町「タズミの卵」のゆで卵、地元産の大根、室津産の地ダコ、近海で捕れた穴子、老舗かまぼこメーカー「ヤマサ蒲鉾」のちくわ。中でもちくわと穴子は『白鷺盛り』でしか味わえないレアな具材で、絶対に食べてほしい一品です。
店主も太鼓判を押す穴子は、ふわっとほどけるような身のやわらかさと上品な風味に驚かされますよ♪おでん鍋でぐつぐつ煮込まず、蒸し穴子を注文が入ってからさっと出汁にくぐらせ香りをまとわせるのがおいしさの秘訣です。
もちろん地酒との相性も抜群!ちょっぴり辛口な『奥播磨』は、生姜醤油のピリッとした辛みとよく合います。地酒は全部で5種類スタンバイしているので、普段日本酒を飲まないという人もぜひ姫路おでんをお供にチャレンジしてみて。
予約可/テイクアウト可/ランチ営業なし
■DATA
じごろ小廣(こひろ)
所在地
兵庫県姫路市駅前町222 姫路駅前第一ビル1階
電話番号
079-285-3305
営業時間
17:30~23:00(L.O.22:30)
9.家庭料理YURURI
創作家庭料理が自慢の居酒屋に「おでんを使った新ご当地グルメ」!?
「家庭料理YURURI(ゆるり)」は山陽姫路駅から北に徒歩約5分、飲食店が集まる白銀町にあります。店名をはじめ、メニューや看板にも英語が書かれていてることから外国人観光客からも親しみを持ってもらいやすく、姫路の家庭料理を求めて国内外問わずお客さんが訪れます。
懐石料理や居酒屋など、長年和食に携わってきた店主が手がける料理は、枠にはまらない自由な発想の創作料理ばかり。家庭料理にひと手間加えた“ここにしかない料理”や、メニューに書かれていない裏メニューも存在します。
1階は大人3人が腰掛けられるカウンター席と外のテラス席、2階には4人掛けテーブルが2卓スタンバイ。特に2階は白を基調とした清潔感あふれるたたずまいで、女性のグループや若いカップルでも利用しやすい雰囲気です。
壁やコースターに江戸絵画を取り入れるなど、“日本らしさ”を大切にするおもてなしの気持ちがお店のいたるところに見られ、日本人も外国人も思わずテンションが上がります。
『7種盛り合わせ』1,100円
看板商品は姫路おでん。同店の出汁は、かつおと昆布の合わせ出汁に、穴子の頭からとった“穴子出汁”を使うのが決まりなんだとか。驚くほど澄みきった出汁は、その色から想像できないほど奥深く香り豊か。そのまま食べると上品な甘みを、生姜醤油を付けるとコクも楽しめます。
ラインアップは10種類あり、迷ったときは『7種盛り合わせ』がおすすめ。“まずはこれを食べてほしい”という店主のおすすめがギュッと詰まった一皿です。大皿にたっぷり盛られているので、シェアにもぴったりですね♪
『姫路おでんラーメン』1,100円
「元は中華麺を出そうと思っていましたが、ふとした時にまかないで中華麺に姫路おでんを組み合わせたらおいしかったことがはじまりです」と店主が発祥秘話を教えてくれた『姫路おでんラーメン』は、姫路の新ご当地グルメに認定したい一品!
味わいは醤油ラーメンに近いものの、最後の一滴まで飲み干せるほどのあっさりとした味わいは、姫路おでんをベースにしているからこそ。醬油とゴマ油が出汁とタッグを組むことで、昔ながらの中華麺らしい味わいに仕上がっています。スープだけでなく具材にもおでんを使用。チャーシューの代わりに香川地鶏の手羽元を、食感のアクセントに岐阜県産のジャンボなめこを採用した変わり種具材にも注目して。
「YURURI」には、「お客様と自分たちが一体となって楽しめる空間を」との思いが込められていると話す店主。今まで培ってきた技術と持ち前の発想力を生かした創作家庭料理をアットホームな空間で味わえます。冬季は県内産の牡蠣やカニのおでんも登場するのでお楽しみに!
予約可/テイクアウト可/ランチ営業なし
■DATA
家庭料理YURURI(ゆるり)
所在地
兵庫県姫路市白銀町74
電話番号
090-4283-5916
営業時間
16:00~24:00
10.だるまや一成
1945年創業の老舗の味は各メディアもほれ込む味
1945年に姫路に誕生し、数回の移転を経て2011年3月から姫路駅前町のこの場所で愛され続けている「だるまや一成(いっせい)」。「七転び八起き」の縁起物であるだるまを看板に、約80年続く老舗の居酒屋です。過去に数回、メディアで取り上げられたこともあります。
奥行きのある店内には、カウンター席のほかに4人掛けテーブルも用意。カウンター越しに注文をする昔ながらのスタイルがちょっぴり懐かしい雰囲気を漂わせています。
その日の仕入れ状況や店主の気まぐれで登場する日替わりの一品も豊富にスタンバイ!カウンターの壁にかけられたホワイトボードを見たり、店主におすすめを聞いたりして、メニューをチョイスして。
80年という長い年月をかけて改良に改良を重ねた自慢のおでんは、かつおと昆布の合わせ出汁がベース。味を継ぎ足し、年月の分だけ深みが増した出汁は、意外にもあっさりと優しい味わいです。何日間も煮込んで色を濃く仕上げるのではなく、比較的色白に炊き上げるのが“だるまや流”。特製生姜醤油と合わせていただくと、甘みとうま味が増します。
『すじ』200円、『大根』『焼き豆腐』『玉子』各150円
おでんのラインアップは全部で12種類。名物の『かき揚げ天つゆ』(350円)や穴子を差し置いて、全メニューで一番人気が高いのが『大根』です。丁寧に面取りされた大根は芯まで出汁がしみてとろとろ。『すじ』や『玉子』などの定番の具材と一緒に注文する人が多いそう。厚揚げとはまた違った食感が楽しめる『焼き豆腐』もおすすめ。メニューとにらめっこして吟味して♪
古くから姫路おでんを先導してきた老舗の一つでもある「だるまや一成」。「姫路おでんと言えばここ!」と決めている常連客も多く、迷ったときや姫路おでんの原点に戻りたいときに姫路市民が勧めるお店です。10:30から営業しているので、昼前からゆっくりお酒を飲みたい人にも◎。メディアもほれ込んだ味を駅前で味わってみませんか?
予約可(平日のみ)/テイクアウト不可/ランチ営業あり
■DATA
だるまや一成(いっせい)
所在地
兵庫県姫路市駅前町277
電話番号
079-285-2975
営業時間
10:30~22:00
11.ひとやすみの一休
手作りの優しさが身にしみる懐かしの味で“ひとやすみ”
「ひとやすみの一休(いっきゅう)」の創業は1998年。店主のお父さんが立ち上げ、現在は娘さんが二代目としてお店を引き継いでいます。「仕事の疲れを癒やしてから帰路についてほしい。そんな“ひとやすみ”できる場所を」と山陽電車から徒歩1分ほどの場所に構えられた同店は、連日多くの常連客でにぎわいます。
「たいてい昼過ぎごろから仕込みでお店を開けているので、暖簾が出ていなくても鍵が開いていたら入ってもらっても大丈夫ですよ」と温かい笑顔を見せる店主。開店時間は15:00ですが、早ければ13:00ごろからお店が開いているので、おでんと共に昼飲みも楽しめます。もちろんお酒が飲めなくても大歓迎。おひとり様にうれしいカウンター席のほか、奥にはテーブル席も用意されています。
おでん出汁は継ぎ足しながら、大切にうま味を育ててきたそう。昆布100%と思えないほど深みがあり、風味が豊かなのが何よりもの証拠。昆布出汁に、具材から出た“素材のうま味”が溶けこんだ黄金出汁は、最後の一滴まで飲み干したくなる上品な味わいです。
そこにプラスするのが生姜醤油。数種類の醤油を使ったブレンド醤油を使うのが“一休流”です。
『すじ』200円、『厚揚げ』150円、『大根』『こんにゃく』『玉子』各150円
おでんの定番『大根』は、繊維の間に出汁が行き届くまで煮込み、三日三晩寝かせた“味染み大根”。かじった瞬間、中からじゅわ~っと出汁があふれ出るほどジューシーで、一口で虜(とりこ)になること間違いなしです。
ここに来たら絶対に食べておきたいのが『すじ』。圧力鍋でしっかり煮込んでいるので、と~ろとろ!歯を使わなくても口の中でほどけるほどやわらかく、ほっぺたが落ちてしまいそう。生姜醤油に飽きたら、カラシも組み合わせた地元民の食べ方で味変を楽しむのもおすすめです。
おでんのほかに、串カツやおばんざいなど、手作りの家庭的な料理が味わえる「ひとやすみの一休」で“心のひとやすみ”をしませんか?仕事や家事の疲れを気軽に癒やしたいときは、ふらっと立ち寄って。
予約不可/テイクアウト不可/ランチ営業なし
■DATA
ひとやすみの一休(いっきゅう)
所在地
兵庫県姫路市南町67
電話番号
079-289-9009
営業時間
15:00~21:00