「あいつはポンコツなんですよ」妻にスキンシップを拒否され…気持ちを理解できない夫の悲しみ
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
妻はポンコツと断言する46歳
「絵里って、もともとポンコツなことばっかり言ってくる女なんですよ。もともと言い訳が多いんですよ。『あなたのせいでこうなった』って何でも悪いことは人のせいにする性格なんですよね〜」
明るい口調で、妻の性格を語り始めるケンゴさん。
夫婦仲は良好で、結婚21年目の今でも、夫婦仲の良さを自慢げに主張します。
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ウチは夫婦円満
「周りの話を聞くと、結構みんな夫婦仲が冷え切っているんですよね。でもウチは、そういう点ではまったく心配ナシ。大きな声では言えませんけど、夜の関係だって今も現役で、むしろ新婚当時と同じようなペースですから」
ケンゴさんも妻の英里さんも40代ですが、ケンゴさんは日頃から健康管理には人一倍気を遣っており、「20代の頃よりも健康的」と自負しています。
「トシとって苦しみたくないから、タバコも酒もスパッとやめました! そうしたら節約にもなるし、一石二鳥です。
体も昔より軽いし、おかげで妻とのスキンシップが楽しくて。“若い頃より元気がなくなってきて〜”なんて言っている仲間もチラホラいますけど、俺には無縁の話ですよ」
妻に拒まれ傷心
夫婦関係にはなんの不満も不安もないと口にするケンゴさんですが、一方で妻から時折出る言葉には、密かに傷ついていると言います。
「たまにですけど、妻から拒まれると、俺なりに傷ついています。今でこそ笑い話ですけど、一時全くのレスでした。その頃は俺が酒もタバコもガンガンやってたから、体力が今よりもなかったっていうのが理由として大きいんですけどね」
健康になったし、ちゃんと満足させられる
今は健康になったので、ちゃんと妻を満足させられる自信があると豪語するケンゴさんは続けます。
「それなのに妻は『体がついていかない』『昨日の夜が遅かったから、今日は家事ができなかった』と文句ばかり。
まぁ、彼女は感情のままに深く考えずに口にしているだけで、本心ではないんでしょうけど。波風立てないようスルーしてます。
子供も独立してやっと、夫婦水入らずで過ごせるようになったのに、妻から『少し控えて』なんてたしなめられたら、虚しくなりますよ」
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恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
(並木まき/ライター・エディター)