【京都探訪】大魔神も仁王立ち!映画の町・太秦のキネマストリート「大映通り商店街」
「映画村」や映画の撮影所が立ち並ぶ太秦は京都はもちろん、日本を代表する映画の聖地です。そんな映画の町・太秦の繁華街「大映通り商店街」を散策してきました。映画にまつわるエピソードがいっぱいでしたので、その様子をご報告いたします。
昭和人情と映画文化が同居する「大映通り商店街」
「大映通り商店街」は、商店街が形成される前は嵐電太秦広隆寺駅から帷子ノ辻駅までの生活道路で、三条通のバイパス道として多くに人が行きい交っていました。
戦後、夜店通りとして賑わい始め、映画の撮影所が太秦に建てられるとさらなる発展を遂げました。
そして1971年(昭和46年)8月に「大映通り商店街」として振興組合を設立し、現在に至っています。
かつては映画の撮影の合間に役者が衣装姿のまま通りを歩いていたなど、映画の町ならではのエピソードがごく当たり前のようにあったそうです。
今でもそうした昔懐かしい昭和の人情と、日々進化を続ける映画の文化が同居し、独特の商店街として時代の流れと共に進化を続けています。
キネマのテーマパーク
通りを歩いていると街灯が映画の撮影カメラのデザインになっているなど「映画」をモチーフにした様々な仕掛けに出会えます。
実は商店街のカラー舗装も映画のフィルムのデザインを模したカラーリングとなっていて、まるで映画の1コマ1コマの上を歩いているような気持ちになれます。
合言葉は「いらっしゃいまじん」!
そして「大映通り商店街」といえば何と言っても「大魔神」です。
こちらの像は、地域の人々から「いらっしゃいまじん」というなんとも親しみのある呼び名で愛されています。
「大映通り商店街」のシンボル、そして地域の守護神として凛々しく仁王立ちする大魔神像は、1999年以降、倉庫に保管されていたものを修復し、2013年3月14日に「キネマのまち太秦のシンボル」としてこの場所に再興されました。
魅力的なスポット満載の充実したストリート
商店街には魅力的なお店がいっぱいです。
まずは太秦広隆寺方面から商店街に入るとすぐに「京つけもの もり 本店」があらわれます。
京都を代表する京つけものの老舗ですが、本店がここ「大映通り商店街」にあることはご存じなかった方が多いのではないでしょうか?
「キネマ・キッチン」は「大映通り商店街」の真ん中にあり、商店街や地域の情報発信の拠点となっています。
おばんざいランチやスイーツなど、カフェ利用も可能で、店内には昔懐かしい映画の撮影機材が所狭しとディスプレイされ、映画ファンが訪れる名物店となっています。
同じく商店街の真ん中にある「三吉稲荷神社((八幡大菩薩)」は通称「映画神社」と親しまれ、境内には映画やドラマ撮影の成功祈願の絵馬がたくさん奉納されています。
こだわりのアナログスタンプ「キネマ・スタンプ」
「大映通り商店街」の大きな魅力のひとつ。それは今でも昔懐かしい「アナログスタンプ」にこだわっている点です。
ポイントカード全盛期の今、敢えて「キネマ・スタンプ」というスタンプカードを商店街では採用しています。
台紙にもらったスタンプを貼る喜び。
久しく忘れていた懐かしい楽しさが蘇ります。
スタンプは100円ごとに1枚もらえ、350枚で台紙がいっぱいになります。
台紙がいっぱいになると500円の金券として商店街の加盟店で利用することができます。
さらに年に数回、商店街のイベント時にはスタンプが2~3倍になるキャンペーンも行われています。
そうしたイベント時には、ぜひ商店街をお買い物をしたいものです。
以上、「大映通り商店街」はいかがだったでしょうか?
一回の訪問ではとてもすべてをご紹介しきれませんでした。
今度は「大映通り商店街」のお店や観光スポットを一つ一つに焦点を充ててご紹介したいと思っています。
そんな魅力がいっぱいの「大映通り商店街」にぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?
基本情報・アクセス
<大映通り商店街>
◇所在地
〒616-8165
京都府京都市右京区太秦桂ケ原町17-70
◇電車
・嵐電:太秦広隆寺駅より 下車すぐ
・嵐電:帷子ノ辻駅より 下車すぐ
◇バス
・京都市バス:太秦開町より 徒歩3分
◇駐車場
・有料駐車場が各所にアリ