国士舘大学 新学長に田原教授 初の女性 4月から
多摩キャンパス(永山)などを有する国士舘大学はこのほど、新学長に田原淳子体育学部教授を選任したことを公表した。佐藤圭一現学長の任期満了(3月31日)に伴うもので、田原新学長の任期は2025年4月1日から28年3月31日までの3年間。
1917年の同大学創立以来、女性学長の就任は初めて。
学長就任にあたり、田原教授は「社会のニーズや時代の変化に適応した質の高い教育活動に加え、地域市民としての共通認識を育むための社会連携・国際交流の推進を軸に、次世代を見すえた近年の改革・改善の流れを着実に遂行する」と決意を表している。
田原教授は、オリンピックの理念や歴史に関する研究と普及・教育活動に長年従事している。スポーツがもつ教育的価値を広め、友情やフェアプレー精神の育成といった世界平和に資する活動を行っている。ジェンダー平等なスポーツ文化の醸成に関する論文を発表するなど、当該分野への貢献が高く評価されているという。
田原教授の専門は、スポーツ史・スポーツ倫理。2021年ヴィケラス賞(国際オリンピック史家協会)、22年度日本スポーツとジェンダー学会功労賞(日本スポーツとジェンダー学会)などを受賞している。