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八洲学園大×西区 災害時・防災協力で協定 避難所として利用

タウンニュース

協定書を手にする菊地区長(右)と水戸部学長

学校法人八洲学園八洲学園大学=西区桜木町=と西区は4月24日、「横浜市西区における災害時及び防災啓発活動の協力に関する協定」を締結した。協定では、災害時に補充的避難所と津波避難施設として施設を提供することを約束した。

これまで、同大学がある高島町駅から戸部駅にかけてのエリアには補充的避難所や津波避難施設がなかった。地域防災拠点には戸部小学校が指定されているが、住民の数も多く受け入れが困難になる可能性がある。多数の避難者が訪れてスペースが足りなくなったり、被災により機能しなくなった場合には、補充的避難所として開設する。

また、津波避難対象区域と区域外の狭間にあるため、津波発生時や発生するおそれのある場合、津波避難施設としても避難者を受け入れる。

学長の水戸部優子さんは「地域に根差した大学として、社会の一員の責任を常に意識してきた」と話す。西区とは選挙の際に施設を貸し出すなどこれまでも関わりがあった。今回、「防災に関しても地域貢献に協力できないか」と区に相談し、協定締結に至った。

普及啓発も

また、防災・減災への普及啓発も相互に協力していく。講座において区の職員が地域の防災・減災への取り組みを講義するなどの連携も検討している。同大学は県内の教育機関では初めて「防災士養成研修実施機関」として、2019年度から防災士養成講座を開催してきた。この公開講座には、地域からも幅広い年代の人が受講している。

菊地健次区長は、「西区は地震や津波以外にも大雨による土砂崩れや洪水、木造住宅密集地の火災など、災害のリスクが高い。区民や事業者の方々と協力して防災意識の向上に努めていく」と話した。

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