佐渡汽船(新潟県佐渡市)、ターミナルにおける案内を多言語化 AIを活用
佐渡汽船新潟港ターミナル
佐渡汽船株式会社(新潟県佐渡市)はこのほど、空席案内のサイネージとターミナル内での音声案内を多言語対応にした。佐渡の金山の世界遺産登録により訪日外国人が増えることを見込んで、利便性向上の取り組みを進める。
空席案内サイネージについては、これまで日本語のみでの案内だったものを、日本語、英語、中国語の表記を順番に表示する内容に改めた。
音声案内については、これまでも英語での案内はあったが、日本語の案内に比べ情報量が少ない状態だった。今回、情報量も日本語と同様とするように改善し、さらに中国語と韓国語の案内も加えた。
佐渡汽船では株式会社ティファナ・ドットコムと提携し、同社の「AIさくらさん」によるテキスト読み上げ・翻訳機能と、船舶運航状況を連動させた自動放送システムを新たに開発。多言語案内はこれを用いたものになる。
従来の音声案内放送ではあらかじめ録音した内容を流しており、内容の変更には再録音が必要となっていた。今回開発した新たな自動放送システムではAIを活用し、英語、中国語、韓国語への自動翻訳が行われるため、容易に各国語放送が可能。また、翻訳のための人材不足の解決や、翻訳作業の省力化も実現したという。