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変わる部活動 【学校×地域】 コニカミノルタが放課後に教室

タウンニュース

教育センターで行われたプログラミング教室

少子化や教員の働き方改革など、学校を取り巻く環境が大きく変化する中、八王子市では▽学校部活動の再編▽地域と連携した活動の拡充-を2本柱として「部活動改革」を2026年度末までをめどに、段階的に進めている。

▽地域と連携した活動の拡充の一環として、24年度に初開催されたのが「コニカミノルタプログラミング教室」だ。市内に社屋を構えるコニカミノルタ(株)と八王子市教育委員会が連携し、24年7月からスタート。月1回開催、全7回の講座で、市内の公立学校に在籍する小学5年生から中学3年生までの全ての児童・生徒を対象に応募を呼び掛けたところ、約40人が参加した。

会場は毎回、八王子市教育センター(散田町)で行われたほか、子どもたちが遠方の自宅からでも参加できるよう、教室開催と同時にオンライン配信も行った。参加費は無料で、必要経費は教材購入費のみとされた。

普段の端末でプログラミング

内容は同社がこれまでも一般向けに開催してきたプログラミング教室の内容をアレンジしたもので、マイクロビットと呼ばれるデバイス教材を使用する。25個のLEDや押しボタン、加速度センサーや地磁気センサーなどが搭載された手のひらサイズの電子基板を使って、参加者はプログラミングの基礎を学び、じゃんけんゲームやおみくじゲームの仕組みを構築。マイクロビットを意図通りに動かすことに挑戦した。最終回となった1月15日には、これまでの成果を発表。一人ひとりが自分の作品を披露し、工夫した点や難しかった点などを参加者の前で話した。

今回ポイントとなったのは、児童・生徒らが学校の学習教材として日頃から使用しているタブレット端末で参加できる環境を整えたこと。ネットワークやセキュリティの課題があり難しいと思われたが、同社の技術スタッフと教育委員会の担当者が密に連携したことで実現したという。

同社は21年に八王子市と社会課題解決に関する包括連携協定を結んでおり、今回も地域貢献の一環として協力。カリキュラムの中で八王子社屋の見学ツアーなども行われ、充実した内容となった。

地域の子どもは地域で育てる

八王子市ではこれまでの「部活動は学校で行われるもの」という認識を転換し、「地域の子どもは地域で育てる」仕組みづくりを目指している。

市担当者によると、同教室は学校では取り扱わないような内容が学べる事が魅力の一つだという。「教育委員会と地元の企業とが関わり、うまく連携が取れれば、子どもたちのためになる活動になる。今回、市内の全生徒を対象とできたことはすごく手ごたえを感じています」と市担当者は話していた。

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