JR東日本、2026年4月から落とし物管理「find」導入 導入企業間での横断検索に対応へ
JR東日本は2026年4月から、株式会社findが提供する落とし物管理システム「落とし物クラウド find」を導入し、利用者がより簡単に落とし物を探せるサービスを開始すると5月8日に発表しました。
年間約200万件にのぼる忘れ物を扱うJR東日本では、従来、駅への訪問や電話・チャットでの個別問い合わせが必要でした。しかし新たに導入されるfindでは、他企業と連携した「横断検索」により広い範囲から落とし物を探せるようになります。
スマートフォンから忘れ物の情報を入力するだけで問い合わせができるようになるこのシステムは、JR東日本の管内だけでなく、findを導入している他企業の施設での落とし物も検索対象となります。導入企業が増えるほど利便性が高まる仕組みで、「どこで落としたのか分からない」といった状況でも、個別に何度も問い合わせる手間が省けるようになります。
また、訪日外国人への対応として、多言語対応のチャット機能「find chat」もあわせて開始されます。利用者はアプリをインストールせずに、ブラウザ上で気軽にチャットを開始でき、言語の壁を感じることなく落とし物の問い合わせができます。
さらにAIによる画像検索機能も備えており、駅係員が忘れ物の写真を登録すると、AIが特徴を自動で読み込み正確に登録。これにより、写真をもとにした高精度な検索に加え、タイムリーな忘れ物対応が期待されています。
なお、駅や電話での問い合わせにも引き続き対応するとしており、ただしその場合はJR東日本管内の忘れ物のみが対象となります。
JR東日本では今後、グループ内のホテルや駅ビルなどにもシステムの導入を広げていく方針で、利用者にとってより安心で便利な落とし物対応の実現を目指すとしています。
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025051205.html