“道新”引っ越しで新グルメスポット誕生!「北海道新聞社ビル」創成イーストまたまた賑やかに
札幌市時計台のそばにあった北海道新聞社の本社ビルが、札幌中心部を流れる創成川の東側に当たる「創成イースト」エリアへ移転し、新たに飲食店2店がオープンしました。個性的なメニューが味わえるグルメスポットの登場です。
創成イーストは、昔ながらの町並みが残るなか、マンションやオフィス、店舗なども新たに建ち並ぶ話題のエリア。
北海道新聞社ビルは、地下鉄東西線「バスセンター前」駅の7番出口直結。創成イーストの中でも便利な場所にあります。
毎日変わる定食
2月20日にオープンした飲食店2店を紹介します。
1店舗目は「KATOSHOTEN」。北海道内の契約農家から仕入れた野菜をはじめ、道産食材をふんだんに使った料理を楽しめます。
近くで営んでいた店舗が手狭になったことから、今回の移転オープンを機に、席数を1.5倍に増やしました。カフェのようにおしゃれな雰囲気で、開放感があります。
この店の前身である加藤商店は、1936年(昭和11年)創業。みそやしょうゆの販売から始まりました。KATOSHOTENの加藤公彦さんは「この地域で祖父の代から始めて、今年で89年目になります」と話します。
メニューが毎日変わる「日替わり定食」を提供しています。主菜やごはん、みそ汁、小鉢2品などで、栄養バランスもばっちりです。
取材では、主菜に「チキン南蛮」をチョイス。知床産鶏もも肉を使い、自家製のタルタルソースで仕上げています。
小鉢は、日替わりの数種類の中から好きな物を選べるようになっています。主菜や小鉢のチョイスによって値段が変わり、取材した内容では950円でした。
「この地域の健康を支え、わきあいあいと会えるような場所になってもらえたら」と、加藤さんは笑顔を見せます。
KATOSHOTEN
営業時間:午前9時ー午後11時(ランチは午前11時ー午後3時)
敷居の低い“飲める”そば屋
2店舗目は、そば店「蕎麦前 拍(はく)」。「敷居の低い、飲めるそば屋」がコンセプトで、ランチタイムから酒とつまみを楽しめます。
石臼で低速でひいた上川町のそば粉を使って十割そばに仕立てており、そばの奥深い香りを堪能できます。
自慢の一品は、奥飛騨のなめこを使ったそば「飛騨ジャンボなめこ」(1000円)。通常のなめこの5倍ほどもありそうな大きさで、歯ごたえやキノコの風味の強さが特徴です。
「季節の炊き込みご飯」(280円)を一緒に味わうのもおすすめです。
オーナーシェフの清水奏太さんは、創成イーストでイタリアンと和食居酒屋の2店舗を経営しています。そばという新たなジャンルで3店舗目をオープンしました。
清水さんは「『そば前』という文化を提案したい。江戸時代から続く文化なので、古いものと新しいものが合うような場所で表現したい」と、創成イーストでそば店を開く狙いを話します。
「『街のそば屋』なので、子ども連れも酒を飲まない人も気楽に来てもらい、東の交流の場になればいいなと考えています」
蕎麦前 拍(はく)
営業時間:午前11時30分ー午後3時、午後5時ー午後10時
定休日:日曜、祝日
ファミリー層にも人気のエリア
創成イーストエリアではマンションの建設が進み、人口は25年間で約3倍に増加。14歳以下の子どもの数は約4倍と、ファミリー層が多く住むエリアになりつつあります。
街の整備も進んでいます。商業施設「サッポロファクトリー」の西側を走る東4丁目通には、一部がクランクした変形交差点がありますが、拡幅して直線に整備する工事が行われることになっています。2028年3月に完了予定です。
変わりつつある創成イーストエリアに、北海道新聞社ビルが移転した理由を聞きました。
「創成イーストは、札幌市が重点的に街づくりを進めており、これからの開発が期待されているエリアだからです」と話すのは、北海道新聞社のヒープ江里子さん。「地元のみなさんと一緒に、創成イーストをどんどん盛り上げていきたい」
北海道新聞社ビル内にある交流スペース「DO-BOX EAST」では、道内の特産品を販売するイベントをはじめ、さまざまな行事も開かれます。
創成イーストの新スポットに、ぜひ足を運んでみては?
北海道新聞社
住所:札幌市中央区大通西4丁目1