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「TSUBURAYA CONVENTION 2025」「ウルトラマンゼロ15th~Beyond the STARS~グランドフィナーレ」レポート|15周年の締めくくりに、愛すべきゼロの「協働者」たちが大集結! ファン感涙の新情報も!

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

9月14日(日)、「TSUBURAYA CONVENTION 2025」のプログラムの一つとして、「ウルトラマンゼロ15th~Beyond the STARS~グランドフィナーレ」が東京ドームシティホテル天空にて開催された。

昨年から始まったウルトラマンゼロ15周年企画を締めくくる本イベントに、関智一さんが「ゼロを作り上げた協働者」と呼ぶ豪華メンバーが集結。「未来に繋ぐべきもの」をテーマに上演された三部構成の朗読劇ではゼロの歴史を振り返りつつ、ラストには新作映画製作決定の情報も解禁され、まさにゼロの「これまで」と「これから」を結ぶ、スペシャルでエポックメイキングな祭典となった。

【写真】「ウルトラマンゼロ15th~Beyond the STARS~グランドフィナーレ」にゼロの「協働者」たちが集結【ツブコン2025】

「ゼロを作り上げた協働者」が大集結!

会場のモニターにはウルトラマンゼロが登場した作品の予告編やPVなどがカウントダウン形式で15本連続で上映され、開場中から観客席のお祝いムードは高まるばかり。すると、ステージにベリアロクを持ったウルトラマンゼットが登場。生アテレコによる愉快な掛け合いの後、ゼットは「会場のみなさん!私と一緒に開場のカウントダウンをしましょう!」と観客に提案。「ご唱和ください!3、2、1、ゼロ!」という粋な合図と共に、メインMC兼ゼロの盟友グレンファイヤー役の関智一さん、ウルトラマンゼット役の畠中祐さん、永遠のライバルであるウルトラマンベリアル役の小野友樹さん、ウルトラマンジードに変身する朝倉リクを演じた濱田龍臣さん、そしてウルトラマンゼロの声を担当する宮野真守さんらがステージに登場した。

15周年という節目に際し、宮野さんは「あっという間だった」と語り、横に立つゼロのマントをつまんで「マントなんて着けちゃって、偉くなったな~!」と、ゼロと照れくさそうにはにかみつつ、「15年の歴史でゼロは色んな成長させてもらったので感慨深いです」と話した。小野さんは「ゼロに対して色んな想いがあるベリアルとしてこの盛大な場に呼んでもらうのは複雑なんですけど……」とベリアルの気持ちを代弁しつつ、「まあ、お前(ベリアル)も15周年だしな!」という宮野さんの言葉に観客から大きな拍手が起こると「おお!うれしい!」と、顔を綻ばせる。ゼロの歴史はベリアルの歴史でもあることを改めて実感させられた。続いて濱田さんが「実は宮野さんとお会いするのは、僕が9歳の時に出演した『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』の舞台挨拶以来なんです。ゼロの存在は僕としてもリクとしてもジードとしても大きく、ずっと“アニキ”のような人です」と語ると、宮野さんは「大きくなったねえ~!」と目を細めて喜びを噛み締めていた。

国境を超えて繋がる“ゼロの絆”

ゼロの相関図を見ながら彼の歩みを辿るコーナーでは、ゼットのゼロの関係が「師弟」と書かれていることを畠中さんが嬉しそうに報告。「これ、円谷さんの公式ですから!」という強い語気で笑いを取りつつ、中学生当時ゼロを初めて見た時は「こんなに喋るウルトラマンっているの!?」と衝撃を受けたと言い、「中には一度ウルトラマンを離れていた子たちもいる中で、僕たちにもう一度 “ウルトラマン” という存在に出会わせてくれた草分け的な存在」と、ゼットさながらの憧れの眼差しを宮野さんに向ける。また、宮野さんが今のゼロ像に辿り着くまでには、関さんが演じたグレンファイヤーとの出会いがとても大きかったといい、収録でアドリブが多い関さんと繰り広げる漫才の中で、ゼロというキャラクターの幅が広がったという。『ウルトラゼロファイト』に登場したピグモンを名付けるシーンも元々台本になかったもので、「ここは親父の力を借りよう」と宮野さんが思いついたことでピグモンの名前が「モロボシくん」になったという裏話も飛び出した。また、歌手でもある宮野さんは『ウルトラマン列伝』で主題歌を歌わせてもらったことで、ゼロのことをもっともっと知りたいと思うようになったとも語り、歌を通してゼロと向き合ってきた道のりを振り変える一幕も。

イベント後半ではキャスト陣の生アテレコでゼロの歴戦の名場面を辿るミニアクションショーが上演され会場は大盛り上がりに。その後、スクリーンを飛び出したゼロの活躍として、ウルトラマン基金での被災者訪問や、海外でイベントを行う様子がまとめられた映像が流され、ウルトラマンたちがあらゆる困難な状況や国境を超えて人々を笑顔にする様子に「“ウルトラマン”って本当にすごいんです」と呟く宮野さん。「東日本大震災時はエンタメ業界もどうなるか分からず、僕自身も何をすればいいのか分からなかったんです。でも、自分より辛い思いをしている子供たちの元へ真っ先に向かってウルトラマンゼロとして『大丈夫だよ』と言ってあげられたことで、ヒーローという存在の重要性に気付かされたし、活動の中で僕自身も救われた」というエピソードに登壇者一同が深く頷いていたのが印象的だった。

『ウルトラマンゼロ』新作映画が製作決定!

朗読劇のラストを「世界中のみんなこそ、俺たちが繋ぐべき未来なんだ!」とゼロが締めくくり、これで閉幕かと思われたその時、ウルトラセブンが会場後方から登場すると、ウルトラセブン / モロボシダンを演じた森次晃嗣さんからのビデオメッセージがサプライズで流された。森次さんは「父親としてうれしく思う」とゼロと親子の絆を感じる祝言の後、「ですが、15年で満足しようなんざ60年早いぜ!君たちにはまだやるべきことがあるんだ。さあこれからも、ゼロ!お前がやるんだ!」という凛々しい激励を告げた。一体何のことだとざわつく会場。次の瞬間、「ウルトラマンシリーズ60周年記念作品 『ウルトラマンゼロ』新作映画 製作決定」の文字が映し出されると、会場全体が揺れるほどの大歓声が沸き起こった。中には涙を流して吉報を祝う観客の姿も見受けられ、ゼロとファンとの絆の強さが美しい。

宮野さんは「まだ俺がやんの!?ゼロがウルトラマンシリーズ60周年を背負うの!?」と驚きつつも「皆さんお楽しみにしててください!」と最高の笑顔を観客に向け、壇上には映画に登場するゼロの仲間「ウルティメイトフォースゼロ」のメンバーであるグレンファイヤー、ミラーナイト、ジャンナイン、ジャンボットも会場に駆けつけ、会場のボルテージも最高潮に。「ウルトラマンシリーズ60周年を背負うのはオレしかいないよな!カッコいい俺の姿見せてやるから、みんな期待して待ってろよ! 俺のビックバンはもう止められないぜ!」というゼロからのアツいメッセージの後、「進め!ウルトラマンゼロ!」の掛け声で会場をひとつにした宮野さんは、最後に「ゼロ」と親友に呼びかけると、「まだ長い付き合いになりそうだな。これからもよろしく頼むぜ!」とハグを交わし、興奮冷めやらぬままイベントは終幕となった。

スクリーンデビューからゼロを応援していた人も、ニュージェネレーションシリーズを通して彼に出会った人も、共にゼロへの想いを繋ぎ未来へ進んでいける……。そんな希望に満ちた時間となった『ウルトラマンゼロ15th~Beyond the STARS~グランドフィナーレ』。これからもゼロは世界中のファンと共に、限界を超えてどこまでも舞い上がっていくだろう。

[取材・文/桐沢たえ]

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