「ちょっと無理っす…」令和っ子が知らない、恥ずかしい?検査 昭和の学校の常識とは
HBC テレビで、毎週月~金曜ごご4:50~7:00に放送中の情報ワイド番組「今日ドキッ!」。
北海道のさまざまな話題をご紹介している「今日ドキッ!」から、選りすぐりの情報をお届けします。
昭和・平成では当たり前だった事が令和を生きる若者にとっては”驚き”に変わっています。
今回のテーマは「昭和と令和 学校の違い」
学校生活の中にも、昭和と令和では様々な違いがあると思います。
令和の若者たちはどんな反応をするのでしょうか?
札幌の街ゆく若者たちと、北東白石児童会館に通う小学生の皆さんに聞きました。
昭和に大流行!多機能筆箱
昭和60年代の入学用品売り場。
当時の小学生たちの間では、こんな新時代の筆箱が大流行しました。
多機能筆箱と呼ばれるこのペンケースは、昭和40年代に登場。
ボタンを押すと本体のあちらこちらから文具を収納する謎のスペースが飛び出したり、様々な仕掛けが施されている「ハイテク筆箱」。
令和さんたちの目にはどう映るのでしょうか?
小学生3年:「おっ!えっ?すげー!」
高校2年:「マジ見たことない」「知らないっす」
驚きと感動の一方で…
小学3年:「ランドセルに入れるとき、場所取っちゃいそう」
小学3年:「先生に怒られちゃうよね。ポチポチポチポチやってたら…」「遊んでるの?って言われそう」
中でも、子どもたちの反応が大きかったこちらの筆箱。
何か仕掛けがあるようです。
小学3年:「あっすごろく?これあったら授業中にこっそりやりたいわ」
小学4年:「バレたら終わりだよ!」
小学4年:「そういうのはね、今の時代の子には影響あってよくないと思います」
高校2年:「けっこう無駄な機能多いけど、便利じゃね?めっちゃ便利で面白いし、いいと思う」
身体検査の座高測定は根拠がないのに計っていた…!?
昭和37年の、札幌南高校で行われた身体検査の様子。
昭和世代には、懐かしい光景が映し出されていました。
背の高さを測っているように見えるこの場面!
測定をしているのは「身長」ではありません。令和さん、コレ知ってますか?
高校3年:「座高?いきなり無くなったよね」「そう、急に」
高校2年:「えっ?マジで初めてみたんだけど」「えっ俺小学校のときやったよ?」「…やってない」「俺、やったやったやった」「やってないっす」
垂直に椅子に腰掛けた時の、お尻から頭までの高さを表す座高。
2014年までは身長・体重と並んで、学校の健康診断で測定されていましたが、現在は行われていません。
なぜなくなったのか、北海道文教大学教授の當瀬先生に聞いてみたところ、座高測定の歴史は、戦前に行われていた、ある検査が関係しているということが分かりました。
北海道文教大学 教授 當瀬先生:「座高が高いということは、内臓が発達しているんじゃないかということで、内臓が発達しているってことは健康で、体も強くなるだろうということで、戦前に、まだ徴兵制があったので、徴兵検査の一つとして“座高”を取り入れていたんです。」
北海道文教大学 教授 當瀬先生:「それで成長期の子供も測定したほうがいいんじゃないかということになって、学校でも測定してたんですけど、実は“座高が高いから内臓が強くなる”っていう根拠がない話ですね。それで結局漫然としてずっと測定してただけになっちゃったんです。」
現在も販売中 牛乳をおいしく飲むことができる「ミルメーク」
1958年、昭和33年ころの学校給食。
みんな、おいしそうに牛乳を飲んでいますが、牛乳を残さずおいしく飲んでもらうことを目的とした粉末があるのをご存じでしょうか?
昭和の時代、この牛乳に入れるあるものが子どもたちの人気を集めました。
高校2年:「飲んだことはないけど、聞いたことはあります」「なんか粉のやつ?」
高校3年:「お母さんから聞いたかも知れない」「飲んでみたい」
小学3年:「ミルメークだ!」
「ミルメーク」は、牛乳をおいしく飲んでもらえるようにと、名古屋の食品会社が1967年に発売を始めました。
中でもコーヒー味やストロベリー味が人気で、日本全国の小中学校の給食で採用され、子どもたちの人気を集めました。
道内の学校でも、多くの地域でミルメークは飲まれていたようですが、実は札幌では給食に採用された実績がないとのこと。
ミルメークは現在もスーパーで売っているロングセラー商品なので試してみては?
恥ずかしかった思い出「ぎょう虫検査」は、なぜなくなった?
1966年、昭和41年に、旭川の小学校で撮影された身体検査の様子です。
学校で行われる健康診断には様々な項目がありましたが、その中には今はもう行われていない検査項目も。
番組スタッフ:「これなんでしょう?」小学生4年:「なんだろうね…」小学4年:「薬!」
高校2年:「ぎょう虫検査みたいなやつ…なんか虫いるかみたいなやつ…」
番組スタッフ:「ぎょう虫検査は?」高校2年:「したことないっす」
若い世代はその存在を知らない「ぎょう虫検査」
ぎょう虫検査は、1958年度から2015年まで幼稚園児や小学校低学年を中心に実施されました。
北海道文教大学 教授 當瀬先生:「ぎょう虫が寄生されている子どもさんの場合は、夜寝てるときに、肛門のところまで出てきまして、それで肛門のとこに卵を産み付けるんですね。」
北海道文教大学 教授 當瀬先生:「それが、めっちゃかゆい。子どもはわかんないから掻いちゃうんです。ものすごく痒くて眠れない。そこに炎症が起こったり、夜眠れなくなるので、場合によっては不眠症になっちゃったりする。」
番組スタッフ:「あるところにペタッと付けて検査したんだけど、あるとこってどこでしょう?」
小学3年:「おケツの…ここ!」番組スタッフ:「ピンポン!」
ぎょう虫検査は、粘着性のあるセロファン材質のテープを、肛門周囲に貼り付け、虫の卵の存在を顕微鏡で確かめる検査です。
自分でできないお子さんなどは、保護者の方にやってもらうのですが、段々とやってもらうのが恥ずかしくなったという思い出を持っている方も多いのでは?
高校2年:「笑…これをみんなやってたんですか?」
高校2年:「笑…マジ無理なんだけど。」
小学3年:「えー!ヤダヤダ絶対ヤダ!恥ずかしいし…」
北海道文教大学 教授 當瀬先生:「戦後すぐぐらいだと、かなりの人が、実はお腹の中にぎょう虫を持ってた。70~80%という比率とも言われたんですけども、その後、その虫を殺す薬もできたんで、それから急速に減っていった。」
現在は衛生環境の改善により1%未満に低下しているため、2016年(平成28年)4月から必須科目からは削除されています。
令和さん衝撃!昭和の職員室の様子
昭和30年代の学校の職員室内の様子。
いまの時代と大きく違う点があるのをお分かりいただけるでしょうか?
教職員の手元、口元にあるのはタバコ。
現在では信じられない光景が広がっています。
小学3年:「えーダメだと思う」「えー普通だったってこと?」
高校2年:「昭和って感じがする。」「規制が緩いんだ」
小学4年:「いまの時代だったらありえないんじゃないですかね。」
現在学校では、健康増進法の改正により令和元年から、学校敷地内での喫煙は禁止となっています。
日本国民の5人に1人が持っていた!?伝説のヒット商品!
マジソンスクエアガーデンバッグ、通称「マジソンバッグ」です。
東京のバッグメーカー「エース」が販売。
模倣品も出回ったそうで、合わせると推測で2000万個を売り上げたという伝説の大ヒット商品です。
当時の人口が約1億人なので、単純計算すれば日本国民の5人に1人が持っていたとも?
マジソンスクエアガーデンとは、ニューヨーク マンハッタンにある有名なスポーツアリーナのこと。
当時は大人気だったプロレスの殿堂とも言われていました。
※掲載の内容は番組放送時(2025年4月9日)の情報に基づきます。