重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸の違いよく知らなかった…!日常生活で役に立つ【掃除の知識】
重曹やセスキ炭酸ソーダ、クエン酸は、100均などでもよく見かけるようになりました。購入するとき、「どんな汚れにいいのかな?」と疑問に感じたことはありませんか? そこで今回は、お掃除のプロ株式会社ダイキチさんに「重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸の違いや効果的な使い方」を教えていただきます。
教えてくれたのは……ダイキチカバーオールさん
ダイキチカバーオールは、“お掃除サービス”を通じて地域の生活を守り、人々のイキイキした暮らしに貢献することをモットーに、日常清掃からビル、オフィス、病院の清掃など、プロによる質の高いサービスを提供している。
重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸、それぞれの特徴は?
お掃除に、自然由来の重曹やセスキ炭酸ソーダ、クエン酸を使っている人も多いのでは? 手軽に手に入る掃除用品ですが、この3つの違いを良く知らない人も多いのではないでしょうか? 今回は掃除のプロにどんな汚れに適しているのか詳しく教えていただきます。
重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸
重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸、どれかひとつあれば家じゅうがきれいになるものではありません。それぞれの洗剤に、得意な汚れ・不得意な汚れがあります。洗剤の使い方を間違えると、汚れもきれいに落ちません。それぞれの洗剤の違いや使い分けを理解し、効果的な使い方をしましょう。
液性とは?
これから、重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸の特徴や使用例などをご紹介します。洗剤の液性についてもご紹介をするのですが、じつは汚れは中性になるほど取れやすい性質があります。たとえば、水あかのようなアルカリ性の汚れには、酸性の洗剤が効果的です。逆に酸性の油汚れには、アルカリ性の洗剤が効きます。
1.重曹
記事内の「どの汚れにいい?」に記載されている記号は、重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸を使用した際に〈◎:効く、〇:ある程度効く、×:向いていない〉として評価をつけています。
重曹の特徴や使用例などは、以下の通りです。
・液性:弱アルカリ性
・使用例:焦げつきや茶渋
・特徴:研磨剤的な立ち位置
・どの汚れにいい?:◎油汚れ、コゲ、排水口ヌメリ 〇水あか(蛇口の頑固な汚れ) ×トイレ
重曹は研磨剤的な洗剤ですので、重曹は磨く・こするという作業に適した洗剤になります。重曹の液性は弱アルカリ性なので、キッチン周りの汚れに強く、油汚れに効果抜群です。また研磨力がある洗剤なのでコゲには適しており、蛇口の頑固な汚れにはある程度効きます。トイレのアンモニア臭には、重曹は効きません。
2.セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダの特徴や使用例などは、以下の通りです。
・液性:弱アルカリ性
・使用例:ベタベタした油汚れ
・特徴:水に溶けやすく、つけ置きやスプレーに便利
・どの汚れにいい?:◎油汚れ、〇水あか(浴室内の皮脂汚れに効果あり)、コゲ、排水口ヌメリ ×トイレ
セスキ炭酸ソーダは、重曹よりも強いアルカリ性になっています。重曹との使い分けは、重曹はコンロの五徳などを強くこするときに使う洗剤です。セスキ炭酸ソーダは、水に非常に溶けやすいという性質があります。たとえば、つけ置きをしたり、スプレーに薄めていろいろなところに吹きかけて掃除をするときに便利な洗剤です。汚れが強いキッチン周りのレンジフードや壁に飛び跳ねたような汚れにセスキ炭酸ソーダが効果的です。
3.クエン酸
クエン酸の特徴や使用例などは、以下の通りです。
・液性:弱酸性
・使用例:水回りや除菌
・特徴:粉のままやスプレー、どちらでもOK(使用場所や汚れによって使い分ける必要がる)
・どの汚れにいい?:◎水あか、トイレ ×油汚れ、コゲ、排水口ヌメリ
クエン酸は弱酸性の液性があるので、アルカリ汚れに強い洗剤です。トイレにつくアンモニアの臭いや汚れには、クエン酸が威力を発揮してくれます。
汚れに適した洗剤を使って効果的に落とそう
洗剤はそれぞれの特徴に合わせた使い方をすると、しっかりと力を発揮してくれます。今回ご紹介をした、〈どの汚れにいい?〉という項目を参考にして、用途に合わせた使い方をしてみてください。
ayako/ライター