江戸時代・封建制度の中で紡がれる“家族と武士の絆”を描く 主演・竹島由夏『陽が落ちる』メインビジュアル
『ウスケボーイズ』(18)、『シグナチャー ~日本を世界の銘醸地に~』(22)、『コウイン 〜光陰〜』(24)で、リアリズムとエンターテイメントの化学反応による物語を作り出し、世界各国の映画祭で絶賛され、国内外問わず 高い評価を受ける柿崎ゆうじ監督が本格時代劇に挑んだ最新作、映画『陽が落ちる』が、4月4日(金)より公開される。このたび、メインビジュアルが解禁となった。
封建の世で武士の妻を貫いた女性を描く、本格時代劇
本作は、江戸時代の封建制度における男女の差別や身分による階層、武家社会における主君への忠誠と表裏一体に軽んじられる命を描く、本格時代劇。主人公は、柿崎監督作品で存在感のある演技を魅せてきた竹島由夏。幕府書院番の妻・良乃を演じ、出合正幸が演じる蟄居を命じられた武士の夫・久蔵と過ごす日々を通し、武家社会の中で紡がれる美しい夫婦の情愛と家族愛を描き、武士の妻を貫く女性の生き様をスクリーンに刻んでいる。共演には、前川泰之、藤澤恵麻、黄川田雅哉、酒井敏也、羽場裕一、そして村上弘明といった実力派俳優陣が名を連ね、古き歴史の中で武士の潔さと礼節の観念の物語に鮮烈な印象を与える。
メインビジュアルには、「残された良乃は家族の為に万感の夕暮れの鐘を聴く…」というコピーと共に、武士の妻としての運命を受け入れ、強い眼差しの良乃と、美しい夕暮れの中で残された最後の時を過ごす家族の姿が切り取られている。封建の世に生きた武士たちが迎える美しくも悲しい運命に期待が固まる。
本作品は現代とは価値観の異なる、江戸時代の日本の夫婦愛、主従愛、家族愛を描いています。「武士の妻とは何か」「主君とはなにか」「家族や夫婦とは何か」それらを昨今の価値観によって全てを否定してしまうのではなく、伝統と文化に育まれた、美しき日本の原風景の1つとして鑑賞いただければ幸いです。そこには万国共通の普遍的な守るべき価値があるのです。
(柿崎ゆうじ/監督)
『陽が落ちる』は4月4日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開