グリップの成功体験を得るためにイメージすることとは!?【グリップを直すだけでゴルフが変わる/松吉信】
ゴルフボールは卵より軽い!?
「グリップをやわらかく握っていたら、ボールに当たり負けしてフェースがグラついてしまう」と思うアマチュアゴルファーが多い、と言いました。冷静に考えてみればすぐにわかることですが、ボールに当たり負けすることはあり得ません。
ゴルフは視覚に左右されるスポーツです。それでボールが鉛のように重たいものだと錯覚して「思い切り叩かなくては飛ばない」と思ってしまう傾向にあります。
しかし、ゴルフボールの重さは、実はたったの45.93グラム以下です。この重量は、卵(1個約67グラム)よりも軽いのです。実際に計ってみると実感が湧きやすいかもしれません。
そんな軽いボールを、しかも止まっている状態で、はるかに大きいヘッドで打って当たり負けすることがあるでしょうか。そのようなことは絶対にあり得ません。ところが人間の脳内の感覚器官というものは、聴覚や触覚よりも視覚から得る情報を優先するものです。白くて固いゴルフボールが重そうに見えてしまうのも仕方ない部分はあります。
ですから、どうしても打つ前に身体から力みが消えない場合は、ボールを打つときに「ゴルフボールは卵より軽いんだ!」ということを自分に言い聞かせてください。クラブをやわらかく握っても、遠心力を使って楽に打てばボールは飛ぶということを頭にイメージさせてアドレスに入るのです。そうやって力を入れないグリップでの成功体験を得ることで、身体に徐々に覚え込ませていきましょう。
【出典】『動画解説版 グリップを直すだけでゴルフが変わるから「もう一度練習してみよう」と思える:動画でわかる、見つかる自分のベストグリップ!』著者:松吉 信