「一体何をするつもり!?」メモを握りしめ、神妙な面持ちでやって来た父 #母の認知症介護日記 203
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
老人ホームへの入所は、ワフウフさん姉妹が母・あーちゃんのことを考え、それが最善の選択だと思い決めました。あーちゃん自身も、かつて同じく認知症だった母のお世話をしていたときには大変な思いをし、「年を取ったら子どもの言うことに従うべき」と言っていたのをワフウフさんは覚えていますが、いざ自分がその立場になると、まったく子どもたちの言うことを聞かず、ホームへの入所も急に渋るような態度を示され、ワフウフさんは落胆しています。もしあーちゃんが本当に老人ホームへの入所を拒否するようなら、薄情と思われても今後は最低限のことしかできないと、ワフウフさんは思い始めています。
先生のナイスアシスト!
ワフウフさんはあーちゃんに振り回されて心が疲れていましたが、それでも病院の付き添いはしなくてはいけません。数日ぶりに顔を合わせ、ワフウフさんは改めてホームの入所についてどう思っているのか、あーちゃんに確認してみました。すると、どうやら「ひとりで外出できない」ことが引っ掛かっている様子。そこで、それはあくまでも父の暴走が落ち着くまでだと言うと、あーちゃんも納得したようでした。しかし、すぐにお金や引っ越しについての質問に話が変わってしまい、結局「引っ越す」という明確な言葉は聞けないままです。
あーちゃんの気持ちがよくわからず、途方に暮れていた私たち。そんな中で、認知症の病院の通院日を迎えました。
前回の宣言通り、父が病院に現れたようで……。
丁寧に、看護師さんが電話で報告をしてくれました。
この病院のスタッフさんは、皆私たちの希望に沿った対応をしてくれるので、とても助かります。
ちなみに、あーちゃんは父が病院に来てくれたからなのか、明らかにはしゃいでいるように見えました。
そんな様子を見て、げんなりする私たち……。
父がトイレに行っている間に診察がスタート。
先生が明るく対応してくれて、ピリついていたその場の雰囲気も明るくなりました。先生から、もう老人ホームは決まっているのかと聞かれたので……。
素直に今の状況を伝えました。
すると、先生から直接あーちゃんに老人ホームへの入所を促してくれました。信頼している先生からそう言われ、あーちゃんも素直に了承したのです……! 先生、ナイス!
トイレから戻った父は、メモを片手に神妙な面持ちで「良い夫」を装っています。頭の中では、いったい何を考えているのやら……?
老人ホームへの入所について、あーちゃんがどう思っているのかわからず、私たち姉妹は途方に暮れていました。そんなとき、認知症の病院を受診日がやってきたので、先生に説得してもらおうかとも思いましたが、あーちゃんは自分の意向にそぐわない人を切り捨てる傾向にあるため、病院を変えると言いだしても困ると思い、一旦保留にしました。
間もなく認知症の病院に到着するというころ、看護師さんから父がすでに到着しているという連絡が……! ただ、認知症の病院のスタッフは話がわかる方ばかりで、私たちの気持ちをくんだ対応をしてくれるので、とても助かります。今回も、どう対応してほしいか伝えると、その通りにしてくれるとのことで、ひと安心です。
病院で合流したあーちゃんは、父が付き添っているからか、明らかにはしゃいでいるように見えました。それを見て、私たち姉妹はげんなり……。でも、先生が父がいない隙に、あーちゃんにホームへの入所を促してくれて、あーちゃんも素直に了承するという一幕がありました。そんなやりとりを終えたとき、ちょうど診察室に戻ってきた父は、メモを握りしめて神妙な面持ちです。いったい何をするつもり!?
--------------
前回宣言した通り、父が認知症の病院に現れました。何を考えているのかはわかりませんが、スタッフも先生もワフウフさん姉妹の意向をくんで対応してくれるのは、ありがたいですね。そして、先生の口から老人ホームへの入所を促してくれたことで、あーちゃんの気持ちにも変化が見えました。信頼できる病院や先生に出会えたことは、介護生活を送るうえでとても大きな意味があったのではないでしょうか。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。