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【首都圏の医学部生・医師が参加】初期研修医が「地域医療体感ツアー」の一環として津南病院で地域医療ワークショップを開催

にいがた経済新聞

地域医療ワークショップに参加した首都圏の医学部生、医師ら

新潟県で研修を行う初期研修医がこのほど、首都圏の医学部生、医師を対象に豪雪地域の生活・地域医療を感じられる「地域医療体感ツアー」(津南病院など共催)を企画。その一環として、2日間に渡り、津南病院で地域医療ワークショップ「津南医療未来会議」を開催した。

同ツアーは、体験アクティビティや現地の人との交流・観光スポット巡りと豪雪地域の暮らしを体験するほか、同病院で働く医師や看護師と交流しながら、地域での医療のあり方や課題、未来について語り合うもの。

初日のワークショップでは、上越総合病院篭島院長、済生会新潟病院本間院長・坪野副院長、十日町病院吉嶺院長らがオンライン参加し、働き方改革における地域での働き方や連携に関して、参加者や津南病院スタッフと話し合う時間になった。2日目は、佐渡総合病院とつなぎ、佐渡総合病院の佐藤賢治病院長が全国的にも先進的な取り組みである佐渡でのオンライン診療について説明した。

2日目は、全国的にも先進的な取り組みである佐渡でのオンライン診療について学んだ

佐藤病院長は「病気の治療から生活することへの意識の転換が必要だ。医療側は早期介入による重症化の抑制などが必要で、具体的には、健康診断後の受診継続や重症化を防ぐための通院、軽症段階で入院や短期に退院など、重症化したからの入院から生活を続けるための入院へ医療側の意識を変えることが必要だ。一方、住民側は生活能力の維持・向上が必要で、生活していく意識を高めること、つまり自立した生活、支援を受けながらの生活や、外へ出る、社会と交わるための環境を創っていくことに加え、必要な受診は継続し、長期入院はできるだけ避ける。これにより、一人暮らしでも生活を続けられる社会を地域全体で考えていくことが必要ではないか」と語った。

都内から参加した女子医学生は「地域医療に関心があって参加した。津南は自然が豊かで大変良いところだと思った。また次回も参加したい。夏バージョンも企画してほしい」などと話していた。

藁の冷蔵庫「大根つぐら」体験の様子

清津峡での記念の一枚

「地域医療体感ツアー」のチラシ

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