「タオルの寿命」想像より短いかも…。タオルを劣化させる“4つのNG行為”「洗ったらすごい汚水が…」
洗濯研究家の平島 利恵です。タオルを使い続けるうちに、ゴワゴワしたり、黒ずみやニオイが気になったことはありませんか? 今回は、タオルの寿命と捨て時の目安、そして黒ずみを防ぐ正しい洗濯術を紹介します。
タオルの寿命は約1年
タオルは使い込むうちに、吸水性や肌触りが低下します。ホテルでは約80回の洗濯が寿命の目安と言われており、汗や皮脂などの汚れが蓄積しやすいタオルは、家庭では1年に1回の買い替えがおすすめです。
買い替えの目安
・肌触りが悪くゴワつく
・水を吸収しない
・全体的に黒ずんでいる
・嫌な臭いが取れない
黒ずみやゴワつきが気になり、捨てようか迷っているタオルは、蓄積汚れを落とす「つけ置き洗い」を試すのがおすすめです! 汚れをリセットするとタオルが蘇ります。
タオルが劣化する4つの原因と対策
1.濡れたまま放置
身体を拭いたタオルを、濡れたままにしていませんか? 濡れタオルを放置すると、雑菌が繁殖し、生乾き臭が発生します。
【対策】洗うまでの間、乾かしながら保管しましょう。
2.汚れを落とし切れていない
フープ状のパイルの繊維には、汚れが蓄積しやすく、水量・洗浄力・すすぎが不足すると、汚れが蓄積し、黒ずみを招きます。
【対策】たっぷりの水で泳がせるように洗い、2回以上すすぎましょう。詰め込みすぎは厳禁!
3. 柔軟剤の過剰使用
タオルの繊維がコーティングされ、吸水性が低下します。また、柔軟剤を規定量以上で使うと、汚れを引き寄せ、黒ずみの原因にもなります。
【対策】タオルには柔軟剤の使用を控えましょう。
※どうしても使用したいときは、数回に1回の使用にとどめましょう。
4.直射日光での干しすぎ
直射日光の下で長時間干すと、紫外線の影響で繊維が劣化し、ゴワゴワ固い肌触りになってしまいます。
【対策】乾いたらすぐに取り込むか、風通しのよい日陰で干しましょう。
※タオルは乾燥機で乾かす方が、ふわふわになります。
蓄積汚れはどのくらい溜まっている?
タオルに蓄積した汚れを落とすなら、お湯×アルカリ性粉末洗剤を溶かした洗浄液でのつけ置き洗いをしましょう。繊維の奥に染み込んだ汚れや臭いまで溶かし出します。
実際に複数の家庭のタオルを、つけ置き洗いすると、「蓄積汚れ」「余剰な柔軟剤」など、タオルから出た汚水は、色もニオイも様々で、各家庭の「誤った洗濯の結果」が蓄積されているようでした。
おろしたてのように心地よく使うため、タオルの蓄積汚れをリセットしませんか?
汚れが蓄積したタオル
雑巾のように見えたタオルをつけ置きし、蓄積汚れを落とすと、ふわふわのタオルに蘇りました。
柔軟剤+香りビーズの臭いが蓄積したタオル
柔軟剤の香りと生乾き臭が混ざったタオルは、幾度もコーティングされ、1度のつけ置き洗いでは落とし切れないほどのニオイでした。
エステサロンのバスタオル
マッサージオイルと皮脂が蓄積したタオルをつけ置きすると、とろとろとした汚水が。汚れの種類により、出てくる汚水も全然違うんです。
平島利恵/洗濯研究家