レスリング史上最長連勝記録は?パリ五輪女子53キロ級の藤波朱理が136連勝で金メダル王手
日本時間9日未明の決勝でエクアドル選手と対戦
パリオリンピックのレスリング女子53キロ級で日本の藤波朱理(20=日体大)が決勝に進出した。
1回戦から順調に勝ち上がった藤波朱理は、準決勝で前回の東京大会銀メダリストで、昨年10月のアジア大会決勝でも対戦した龐倩玉(中国)に10-0のテクニカルスペリオリティー勝ち。今年3月の練習中に左肘を痛めて手術したため公式戦は約7カ月ぶりだが、ブランクを感じさせない強さを発揮した。
三重県四日市市出身の藤波朱理は4歳でレスリングを始め、中学2年生から公式戦無敗を続けており、今回の決勝進出で実に136連勝。2021年と2023年の世界選手権で優勝し、2023年6月の全日本選抜選手権では東京五輪金メダリストの志土地真優(旧姓向田)に勝った新女王が、ついに金メダルに王手をかけた。
8日(日本時間9日)の決勝はルシアヤミレト・ジェペスグスマン(23=エクアドル)と対戦。2023世界選手権の銅メダリストを相手にどんな戦いを見せるか注目される。
吉田沙保里は個人戦206連勝、世界大会16連覇
公式戦136連勝は驚くべき記録だが、それでも最長記録ではない。
レコードの持ち主は吉田沙保里。2004年アテネ大会、2008年北京大会、2012年ロンドン大会で55キロ級を3連覇し、2016年リオデジャネイロ大会決勝でヘレン・マルーリス(アメリカ)に敗れるまで、個人戦206連勝をマークした。
五輪と世界選手権を合わせて世界大会16連覇し、ギネス世界記録にも認定。オリンピック4連覇した伊調馨ととともに、レスリング王国ニッポンが誇る正真正銘のレジェンドだ。
藤波朱理はその系譜を受け継ぐ有資格者であることは間違いない。今回のパリでの活躍はその序章にすぎないのかもしれない。
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記事:SPAIA編集部