昭和33年創業『三ツ巴菓舗』の“和ティシエ”が作る「モンブラン大福」 神戸市
JR住吉駅南のロータリー前に店を構える『三ツ巴菓舗(みつどもえかほ)』(神戸市東灘区)は、昭和33年創業の老舗の和菓子屋さん。創業以来、長く親しまれている「豆大福」「おはぎ」「おこわ」などを青木の工場で2代目が担当し、店舗は現在3代目が切り盛りしています。
3代目の蕗原さんは、大学を卒業後、和菓子修行だけでなく大阪の洋菓子店でも務めた経歴を活かし、洋のテイストを加えた和菓子を創作しています。”和ティシエ”と名乗り、和洋折衷のお菓子を作る職人さんに憧れたそうで、蕗原さんもその道を究めたいと考えているそう。
現在開催中の「ひがしなだスイーツめぐり」のオリジナルスイーツとして販売中の「モンブラン大福」もそのひとつ。一体どんなお味なのか取材に行ってきました。
トッピングの和栗がまるで宝石のよう!兵庫県産の羽二重粉を使った求肥で白あんをくるみ、モンブランクリームを纏わせています。求肥には刻んだ和栗も練り込まれています。
モンブランクリームは、イタリア産の栗とバタークリームを合わせたもので、香りもよくてクリーミー。大福を一気に洋菓子の世界に引き込みます。
こちらは、そろそろ販売を終えるとのことでしたが、可愛らしいのでついパシャリ♪「亥の子餅」といってウリ坊を表現したものです。求肥に餡子と黒ごまを練り込み、焼き印で毛流れを表現しているそう。
昔から、旧暦の亥の月(=11月)の初めての亥の日(今年は7日)に、無病息災、子孫繁栄を願って食べる風習があるそうで、今年から販売を始めたところ、好評だったそう。
蕗原さんはこうした和菓子にまつわる歴史や理論を、神戸製菓専門学校や甲子園大学で教えていらっしゃるそう。ひがしなだスイーツめぐりの親子向け和菓子教室も担当されています。
今年の5月から店舗でも「和菓子体験ーお抹茶付」3,500円(税込)を始めたところ、JR住吉駅からすぐという便利さもあって、意外にも他府県や海外からの観光客の予約が多いんだそうです。
カラフルな練り切りも蕗原さん作。こちらは秋の訪れを感じる霜月(11月)の作品は5種類で、左から「はし菊」「手毬」「秋色」「紅葉」「みかん」です。
「みかん」は皮をむいて中の白い筋まで表現!なんと片栗粉を使用しています。
他にも見本がズラリと並べられ、この中から発注することも、お任せで作っていただくことも可能。伝統的な図柄もあれば、今風にアップデートしたデザインも作るそうです。
練りきりを活かした「和ケーキ」のオーダーも受けているそう。季節のものから推しキャラ、推しチームまで、世界に一つだけのデザインで作ってもらえます。元々は、アレルギーのあるお子様の依頼から始まったのだそう。小麦や乳製品フリーの「和ケーキ」なら、アレルギーのある方も安心ですよね。
場所
三ツ巴菓舗
(神戸市東灘区住吉宮町4丁目4-1)
営業時間
火~土曜日
9:00~19:00
日曜日
10:00~18:00
定休日
月曜日
駐車場
なし