県銘菓に右京の「御幸の浜」 菓子コンクールで優秀賞
第31回神奈川県菓子コンクールの表彰式が3月26日、神奈川県庁で行われた。「一般名菓の部」で四季料理・和菓子右京((株)すずしん/小田原市)の蒸し棹菓子「御幸の浜」が優秀賞を受賞し、神奈川県銘菓に指定された。
このコンクールは、同実行委員会(杉山和史会長/神奈川県銘菓共励会会長)が2年に1度開催しているもの。「一般名菓の部」と「観光みやげ品の部」の2部門を実施し、今回は34品の応募の中から入賞作品を選出。また最優秀賞と優秀賞を受賞した作品は「神奈川県銘菓」の指定を受けることができ、右京の「御幸の浜」を含む5品が新たに追加された。
蒸し棹菓子「御幸の浜」は、小田原で明治天皇・皇后両陛下が地引網漁をご覧になり以来、呼ばれるようになった「御幸の浜」を表現。大納言小豆で海岸の石、白砂糖で白波を表している。浮島とかるかんによるあっさりとした上品な味が特徴で、開店当初からあるという。前回の弥次喜多シリーズ「うめ〜いのし梅」に続き、2品目の県銘菓指定となった。
店舗マネージャーの鈴木里沙さんは「今回の受賞と指定は、皆さんに知っていただく機会となって大変光栄」と笑顔。「地元・小田原のお土産として育っていけば」と話した。
技術賞に季作久のわらび餅
小田原市内と足柄下郡ではほかに、そば季寄季作久((有)成和/小田原市)の「小田原レモン生わらび餅」が「一般名菓の部」で技術賞に選ばれた。
「小田原レモン生わらび餅」は、地元特産の小田原レモンをデザートとして生かそうと考案された菓子。刻んだレモンの皮をわらび餅に練り込み、香りを際立たせている。ソースには果汁入りのクリームチーズを使用し、さっぱりとした風味に仕上げている。
受賞を受け副社長の川口晃嗣さんは「初受賞をうれしく思う。地元食材を使用しているのでご賞味いただければ」とコメントした。
表彰式のレポートは、県銘菓共励会のホームページから見られる。