【元日キシャメシ】2025年のメシ初めは、飲み干したくなる進化系鶏白湯のウズマキラーメン新潟本店(新潟市中央区)
2025年元日、今年もにいがた経済新聞とキシャメシを宜しくお願いいたします。
新潟駅から歩いて約5分、ウズマキラーメン新潟本店(新潟市中央区)
というわけで元日のキシャメシを探しに新潟駅へとやってきた。ここを訪ねた深い理由はなく、単純に「CoCoLo新潟駅に来れば、元旦といえどもどこかは営業しているだろう」という考えから。
ところが駅ビルはほぼ全館休業。周辺を歩いても営業している店は全く見当たらない。「元日からキシャメシ」と豪語したものの、ここまでとは想定外だった。
途方に暮れて歩き回ること約40分、飲み屋街の「駅前楽天地」を抜けたところでついに「営業中」の文字を発見する。見たところ新顔のラーメン専門店だ。看板に「ウズマキラーメン」とある。もちろん一も二もなく訪店。
券売機で「ウズマキラーメン」(税込900円)を選択。ほかにも「親子丼」など気になる銘柄はあったが、初見ということもありここはオーソドックスに。
ウズマキラーメン(税込900円)
店内はカウンターのみ9席というこじんまりとしたつくり。ちょっと見にはおしゃれ居酒屋風。「元日から食べに来ていただいてありがとうございます」と、気持ちの良い対応のワンオペご主人だった。
聞けばオープンは2024年9月という出来立てほやほや。看板には「新潟本店」とも書かれていたが、目下のところ店はここが唯一。将来的に全国制覇する野望があるのだろう、その意気や良し。
ややあって着丼。待っている間にスマホでリサーチ済みだったが、こちらのスープは鶏白湯。表面をムース状に仕上げてあり、見た目にも美味そうだ。
ムース状に仕上げられたスープはまろやかなコク、すっきりしたキレ
まずスープを一口。おっ?かなり濃厚そうな見た目に反して、鶏味がすっきりと雑味なく澄み渡っている。口の中にざらつきが残らない滑らかさ。醤油もこだわった良いものを使っているのだろう、風味に変な尖りがない。麺をすすると、不思議と生姜の良い香りが強めに立つ。鶏白湯でこの手の味わいは、少なくとも新潟ではほかに覚えがない。
生姜が練り込まれた麺が斬新
最初はトッピングされた紅しょうが由来かと思ったが、そうではない。生姜が練り込まれた特製の麺なのだ。こいつは素晴らしい。しっかり長時間煮込まれたと思われる鶏白湯スープは、かなり濃厚な旨味なのだが、飲み干したくなるほどすっきりしている。ジンジャー麺のもちもちした食感も心地よい。
具材が魅力的。唐辛子に見える部分は辛くないのでご安心
大きめのキューブにカットされたチャーシュー、太いメンマなど具のひとつひとつも際立ち、総合力の高い一杯。途中まで食べたところで備え付けのガーリックオイルで味変。またひとつ違う方向からパンチが加わり、どんどん食欲が増す。
元日からこういう出会いがある。2025年のキシャメシ、まさに幸先良好だ。
元日の新潟駅周辺は、食事処を探すのに一苦労だった
(編集部 I)
【ウズマキラーメン新潟本店】
新潟市中央区弁天3丁目2-16
営業時間 11:00~14:30 17:00~24:00
不定休
<グーグルマップより>
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。