「生はちみつ専門店 cafe蜂の雫」奥八女で出会った!生はちみつ&無農薬野菜ランチ(福岡・八女市)【Oasis~心の休息地をめぐる旅~】
訪れたのは福岡県八女市黒木町。通称「奥八女」と呼ばれる美しい森林に囲まれた山間部にあるカフェ「生はちみつ専門店 cafe蜂の雫」。店主は養蜂家である斉藤さん。ここはかつて斉藤さんの父親が店を営んでいた場所。そこを引き継ぎ2023年にカフェをオープンしました。
斉藤さんが手掛ける蜂蜜は加熱処理を施さない「生はちみつ」と呼ばれるスーパーフード。ビタミンや酵素など約190種類の栄養が含まれていて、採れたままの濃厚な味わいが楽しめるのが特徴です。「夏の時期はいやだーって思うんですよ。また行かやんって、暑いし。でも行ったら没頭。夢中になっちゃうんです。蜂はかわいいし、仕事は楽しいし」と斉藤さん。蜂蜜を通して「山の豊かさをたくさんの人に伝えていきたい」という一心で養蜂とカフェの運営に日々取り組んでいます。
5月になると蜂が好きな花の前に巣箱を仕掛けます。斉藤さんが飼育しているのは、ニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類。ニホンミツバチは他にいい場所を見つけたら次の日にはいないことがあるほど、飼育するのが難しく、繊細な性格。逆にセイヨウミツバチはずっと巣箱に留まる習性があります。そんな蜂たちが森で活動することで、何年も花を咲かせていない木が沢山の花を咲かせるようになったりすることがあるそうです。小さな生き物の小さな活動が大きな自然とつながっている。そんな自然の摂理の素晴らしさを実感できることも斉藤さんが養蜂に魅せられた理由の一つなのかもしれません。
カフェの人気メニューは1日10食限定の「鶯(うぐいす)ランチ」(1400円)。自家製無農薬野菜と蜂蜜を使った、この土地、その季節ならではの味わいを楽しむことができます。メイン料理は週替り。この日の主菜はハニーマスタードチキン。その脇にある竹の皮に包まれたちまきは「鬼の手こぼし」と呼ばれる福岡県八女市花町辺春(へばる)地区で生まれた郷土料理(期間限定メニュー)。もち米の中には、鶏肉、人参、コーン、椎茸、グリーンピースの具材が色とりどりに入っていて、出汁の濃厚な旨みと竹のいい香りが堪らない、山の幸をまるごと味わっているようなご馳走でした。
2階はカフェ利用者なら出入り自由のフリースペースになっています。窓から広がる奥八女の山々が織りなす四季折々の絶景を見渡すことができる斉藤さん自慢の場所です。「おおらかな景色を眺めていると普段の悩みが小さく思えてリフレッシュできるからまた来たくなるんですってお客さんからよく言われます」と斉藤さん。陽当たりも良く、ぽかぽかしていて、とても気持ち良いので、好きな本を持参して読書しながらのんびりするのもいいかもしれません。6〜7月頃になると、このスペースで蜂蜜を絞る作業をすることがあるとか。たまたま居合わせた人に、巣蜜を味わってもらうこともあるそうです。
もともとこの地域で養蜂が始まったのは「山を守るため」にと立ち上がった地域高齢者たちの取り組みがきっかけなのだとか。斉藤さんの父もまた店を営む傍ら、養蜂を行っていたそうです。その地域文化を受け継ぎ、養蜂を通して多くの人に「山の豊かさ」を届けている斉藤さんの「生はちみつ」には、栄養はもちろん、地域と先人たちへの感謝と愛情がたっぷりと詰まっています。
■生はちみつ専門店 cafe蜂の雫
住所 福岡県八女市黒木町木屋5504−2
電話 090-7928-6228
営業時間 11:00〜16:00
定休日 月・火曜、第1・3日曜
Instagram@cafe_hachinosizuku
https://www.instagram.com/cafe_hachinosizuku/
Webサイト
https://cafe-hachinosizuku.com
※営業時間・定休日・記載の内容などは変更している場合がございます。事前にご確認ください。
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【Oasis】
~心の休息地をめぐる旅〜
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