町田市 専門紙で「愛護」呼びかけ
町田市が動物愛護精神の普及啓発を図る手段の1つとしているのが、ペット専門の広報紙の発行だ。2002年から、広報紙「ペットタウンまちだ」として市内に新聞折込し、市が運営する施設などで配布している。現在は年に一度発行し、先月配布した第49号となる紙面では、地域にいる飼い主のいない猫(地域猫)を特集したほか、動物愛護活動の情報、「ペット防災」とする連載記事などを掲載した。また、22年からは犬の飼い主向けに小型版の「ペットタウンまちだミニ」を発行。狂犬病の予防接種に関する資料などと共に送っているという。
紙面の編集にあたる市保健所・生活衛生課の担当者は「ペットタウンまちだは動物愛護につながるその時々に合ったテーマを選んでいる」と説明し、「紙面を通じて、保健所の取り組みを知ってもらいたいという思いもある。ペットに関する問い合わせは増えている」と話す。
法律改正きっかけ
全国的にも珍しいといわれる自治体によるペット専門広報紙の発行。90年代後半に動物愛護に関する法律が改正され、普及啓発が努力義務となったことが創刊のきっかけになったといい、担当者は「次回は50号。動物が苦手な人も生き物について理解してもらえる媒体として今後も発行し続けていければと思う」と話している。
ペットタウンまちだは現在、市内市民センターなどで配布されているほか、市HPから電子版を閲覧することができる。