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謎野菜『アレッタ』ってなんぞ? スーパーで見かけたので買ってみたところ、アレとアレのかけ合わせであることが判明

ロケットニュース24

スーパーで『アレッタ』という名の野菜に出会った。見た目は伸びたブロッコリーのような、伸びた菜の花のような。食べ方の最適解がわからないが、とりあえず茹でればいけそうなビジュアルをしている。

まあ、どうにかなるでしょうと購入してみることにした。ひと袋に10本ほど入って税込90円と、なかなかお手頃価格である。はてさて、味はいかに……!? 

【写真】火を通すとこうなった

・あの野菜に似ている

先に書いたように、『アレッタ』は長い茎の先に小さなブロッコリーのようなものが付いた野菜だ。どこかで見たことがあるビジュアルだなと記憶をたどったところ、以前当サイトでも紹介した『スティックセニョール』に似ていることに気付く。

というか、ほぼ同じではないだろうか。もしかして名前が違うだけで中身は一緒なのかもしれないと思い検索してみたところ、別物のようだ。

前にも書いたが『スティックセニョール』は「サカタのタネ」という会社が育成し登録出願したもので、『アレッタ』は三重県の「ナコス」という会社が開発。

そうは言うものの『アレッタ』ってなんぞや、ということでナコスのサイトや農林水産省の登録品種データベースで調べてみたところ、どうやらブロッコリー変種とケールをかけ合わせたものらしい。

名前からして外国産かと思っていたが、めちゃめちゃ国産だった。また見た目からブロッコリーの血を引いている気はしていたが、まさかケールが入っていたとは。どんな味か、いまいち想像しにくい。

・常備しておきたい

眺めているだけではどうにもならないので、さっそく『アレッタ』を食べてみたい。ケールというからには、多少苦みがあるのだろうか。

当初の予定通り茹でるだけでも良さそうだが、もうひと手間加えた方が香りが出るかもしれないと思い、ニンニクと油で蒸し焼きにしてみることにした。

フライパンにアレッタを投入し軽く炒めた後、蓋をしてじわじわと火を入れる。最後に軽く塩コショウを振って食べてみる。すると思いのほかクセがなくて食べやすい。香りも控えめで、葉野菜っぽい匂いがする。

ケールらしさはほとんど感じられず、甘味が強めだ。シャキッとしている細い茎の歯ごたえも良い。確かにブロッコリーらしさがほのかにあるが、全体的に柔らかな風味で美味しい。

主張しないシンプルな味わいなので、単体で食べるよりもほかの食材と合わせる方が良いかもしれない。なんにせよ、常備しておけばさまざまな料理で活躍しそうだと感じた次第。

なかなか良いではないかアレッタ。お財布にも優しそうであるし、もし見かけることがあれば、試しにひとついかがだろう。旬は春までのようなので、チャンスを逃すまじだ。

参考リンク:ナコス「アレッタ」
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

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